シンプルなTシャツと合わせるだけで存在感…「新興ブランド」傑作パンツの魅力

日刊SPA!

―[MBのヘビーユース180(心底惚れ込んで愛用しているアイテム)]―

メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。

◆136/180 BOXPLEAT TROUSER / S011(SAGE NATION)5万1700円

最近、お気に入りのブランドがこちらSAGE NATION(セージネイション)。

’19年、英国発のブランドですが、デザイナーは日本とイギリスのハーフで、画家として著名な戸田吉三郎の孫にあたる人物・Sage Toda-Nation。

日本での知名度はそう高くはありませんが、徐々に感度の高いセレクトショップで取り扱いが進んでおり、服好きの間で広がりを見せています。

◆新興デザイナーズブランドの魅力

こうした新興のデザイナーズブランドは、量販店や有名ブランドなどにはまったくない魅力があります。

数が売れるようになれば、当然デザインは万人向けを意識する。おとなしいオーセンティックなデザインは着まわしやすく重宝する半面、服好きからすると面白みに欠けるもの。

新興ブランドは規模が小さいからこそ尖ったデザインに振ることができ、ほかでは見かけない差別化を厭いません。

◆動くたびシルエットに変化

このパンツもトレンドのワイドシルエットながら、なんとも不思議なディテール。センター部分にプリーツを入れており、動くたびに膨れて動きが出てくれる。

ドカンのように太いシルエットにも見えるけれど、裾は広がらないように工夫されているためスッキリした印象もある。

動くたびシルエットに変化が出る面白いもので、シンプルなTシャツと合わせるだけでも存在感を出してくれます。

◆同じカテゴリーのアイテムにも細かな違い

ワイドパンツはここ数年のトレンドでさんざん買い飽きており、正直これを見たときも「ワイドはもう何本も持ってるしなあ」と及び腰でした。

しかし、試着してみると普通のワイドとは完全に別物。気がついたらレジに向かってました。

「ワイドはもう持ってる」「スキニーや黒スラックスは穿いてるのがあるし」。そんなふうにカテゴリーで判断しがちですが、ワイドと一口に言っても無限のバリエーションがあります。その細かな違いを楽しむのが「おしゃれ」。

◆新しいブランドや洋服を足で探す楽しさを再確認

素材・シルエット・デザイン・ディテールと、いかに細分化してモノを見て、それに適したコーディネートを組むかがファッションスタイリングの深み。

新興ブランドにはハイブランドやユニクロなどファストファッションにはない魅力があり、彼らの尖ったデザインはそれを教えてくれます。

改めて新しいブランドや洋服を足で探す楽しさを再確認できたアイテムでした。

商品、衣装/すべて私物 撮影/山川修一(商品) 岡戸雅樹(人物)

―[MBのヘビーユース180(心底惚れ込んで愛用しているアイテム)]―

【MB】

ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

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