友達のいない60歳にならないために…“男らしさの鎧”を脱ぎ捨てる意味

日刊SPA!

 定年延長や廃止を検討する企業が出始め、定年後再雇用が当たり前になりつつある昨今。けれど週刊SPA!は「断固NO」。60歳で颯爽と会社を去り、充実した老後生活に突入するのだ。そのためには当然準備が必要。明るい老後を叶えるべく60歳で会社を去る方法を徹底調査。今回は文筆家の清田隆之氏に老後に重要になってくる価値観について聞いてきた。「男らしさを脱ぎ捨て“依存先”を複数つくろう」と警鐘を鳴らす意味とは?

◆男らしさにとらわれていると幸せな老後が送れない

男性の生きづらさについて研究する文筆家・清田隆之氏は「男らしさにとらわれていると、幸せな老後の足かせになるかも」と警告する。

「男性の生きづらさは、自分たちが勝手に定めた“男らしさ”が原因の場合が多いです。ホモソーシャルな世界にいると、何を達成したか、何を獲得したかが唯一の価値基準になりがち。

定年退職後、家庭や生活の領域に戻ってきたときに、これまで通りの肩書や成果を重視する価値観を持ったままでは、自分が社会の役に立たず価値が下がっていくように感じてしまう。

そうすると生きることがツラくなるし、自分より下の人間を探して攻撃的になる。自分にとっても周りにとっても有害な存在になってしまいかねません」

◆仕事でも家族でもないサードプレイスを持とう

そこで、「仕事でも家族でもないサードプレイスを持つことが豊かな老後に繋がる」と清田氏は言う。

「50代のうちから、複数の依存先を持つことで、会社員時代の凝り固まった価値観がほぐれていくかも。

例えば、勝ち負けではなくエンジョイ志向の草野球チームに参加する、自分の中にある“教えたい”“褒められたい”という欲求を認めてパソコン教室や語学教室を主催してみる。

定年を迎える前に、そういった選択肢を耕しておくことが大切です」(前出・清田隆之氏)

◆価値観の再構築をしていこう

斜に構えるのをやめ、“男らしさの鎧”を脱ぎ捨てることで思わぬ収穫も。

「新たな価値観に触れることで、自分の弱さを受け入れてくれるような、新たな人との繋がりが生まれるかもしれません。

サードプレイスを持つ以外にも、社会のシステムからあぶれた人に焦点を当てたドキュメンタリーの観賞などは、男性社会に足りない視点を持つ助けになるかも。また、カウンセリングに通い、プロの聞き手に頼るのも選択肢の一つです。

内面を見つめ直すことで、体力、権力、経済力が失われた引退後の自分を否定せず、他人のことも受け入れる土壌ができるはずです」(前出・清田隆之氏)

老後はまさに第二の人生。価値観を再構築しよう。

【文筆家 清田隆之氏】

’80年生まれ。恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。著書に『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』(扶桑社)など

取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/杉原洋平 モデル/丹羽俊輔 野田順久 山村ひびき

―[[今から備える]60歳で[もう働かない]技術]―

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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