『石子と羽男』キュンとする会話が物語とリンク、中村倫也の“言い方”が沼

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何度でも観たくなる石子(有村架純)と羽男(中村倫也)の掛け合い。回を重ねるごと相棒としての関係性が深まっていく二人だが、12日に放送された『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系、毎週金曜よる10時)第5話では、羽男の不器用な優しさがキュンとさせ、同時にドラマのメッセージともリンク。視聴者からも「キュンとした」「あんな風に気遣ってもらえたら泣く」「流れかわいすぎた」「言い方が沼過ぎて何回も観ちゃう」などと反響のあった2人の会話は、じっくり味わっていくとなんだか余計にキュンとしてしまう。

(※以下、第5話ネタバレあり)

前回第4話の美しい朝焼けシーン以降、羽男の雰囲気はどこかやわらかい。髪型も服装も雰囲気もナチュラルに。しかし、いつも石子と一緒に案件の調査をしていた羽男が、今回は一人で進めようとする。「君…もういいよ」「でしゃばりすぎじゃない?君 パラリーガル」「事務所で経理でもやってて」と辛辣な言葉を石子にかける。

「聞きたいことは聞いたほうがいい」。

羽男の姉・優乃(MEGUMI)の言葉を受けて、ついに石子が「どうして 一人で進めようとするんですか?」と正面から尋ねる。
石子の正論に少しおされる羽男は、目を逸らしたりバツが悪そうにしたりするが、やがて少しずつズームされる羽男の背中は、石子の声を受け止め、徐々に核心に迫っているように見えた。

石子にまっすぐ見つめられて
「どうか 相棒として そばにいさせてください」
と言われたらもうごまかせない。でも言いたくない。その表現が
「やだ!」
という、だだっこのような言い方に。思わず巻き戻してしまう可愛さでつっぱねようとする、その不器用さが愛おしい。

納得できない石子が詰め寄ると
「具合悪いんでしょぉ?!」



反対車線のバスの時刻表を見て海に誘ってごまかした後も、アイスを食べて頭がキーンとなった後も、石子がお腹をさすって具合が悪そうにする姿を羽男はちゃんと見ていたのだ。

「でもそれで休めって言ったって あなたきかないでしょ?だから…」
石子の性格もわかっている。このときは「君」ではなく「あなた」。「いいから事務所にいな」「もう おとなしくしてなさいって」と伝える時も、問題ないという石子に「ホント?」と聞き返す口調も、羽男の語尾はやわらかい。声を荒げている時さえも。声のニュアンスが自在なのが中村倫也らしい。

そんな優しさがどれだけ沁みるか。それは有村架純が演じる石子の顔を見ればわかる。一瞬で目が潤んで、検査を受けたことを打ち明ける。気遣ってくれていた温かさも、一人で不安を抱えている辛さをちょっと解放できたような安心感もにじんで、背を向けて涙を隠す石子もまた愛おしい。

指でちょんと涙をふいて、反動のようにはりきっちゃう石子。その様子に「ストップ」を6回連呼して「元気なら元気で めんどくせえな~」と本音で返す羽男。いい声で「わかったよ」と石子の提案を受け入れる羽男と、ニッコニコで後ろをついていく石子のキュートな笑顔。有森さん宅を訪ねた時、二人の服の色が一度目とこの会話後で色(青とグレー)が反転していたのも楽しい。やっぱり“石羽コンビ”は推せる。

「ドキッとした」「キュンとした」という反響も多かったこのシーンだが、石子と羽男が互いに“相棒として”接しているから、余計に素敵だと感じるのでは…?
恋愛感情があったら、石子はあんなにまっすぐに「そばにいさせてください」と言えるだろうか。羽男もその言葉を受けて、確かに心に届いてはいるものの恋のドキドキといった反応は見せていない。他の場面でも、石子を想う大庭(赤楚衛二)の恋バナに女子高生のようにキャッキャして、塩崎(おいでやす小田)の勝手な妄想には「ただの相棒」とつぶやいている。

恋人や好きな人に対しての優しさももちろんキュンとするが、それを感じさせない二人なだけに、余計に人としての温かさにキュンとする。何か不安を抱えて、それを分かってくれている人がいたときの思わず泣いてしまいそうになる瞬間も、その後心が軽くなる感じも、とても身近で想像しやすい。『石子と羽男』は毎回そうだ。問題も感情も、自分に置き換えやすい方法で伝えてくれる。

でもそんな尊い優しさも、声を上げないと分からない。

第5話の案件は、隣の家にある木が伸びてきて毛虫が大量発生し困った重野さん(中村梅雀)が、石子と羽男を通して隣の有森さん(風吹ジュン)に対処するようお願いする。すると今度は有森さんが、町内会長を通して、重野さんのピアノの騒音の慰謝料を要求することに。しかし、本当は二人は想い合っている。なのに、重野さんは自分の病気のことで「迷惑をかけるだけだから」と、何も理由を話さず有森さんから離れる決断をしていて、直接話そうとはしない。有森さんが重野さんに惹かれた理由は、引っ越してきた理由を自分に一切聞かなかったという“何も口に出さない優しさ”。心の中にある気遣いや想いはすごく尊いものだけれど、しまったままでなくす未来もある。

「高齢者の恋なんてみっともない」と言う重野さんに、「高齢者の皆さんこそが 若者の未来 そのもの」だと言って、いくつになっても人生楽しんで欲しいと語る石子。幸せに暮らす手助けをするのが法律。第1話で石子が大庭たちに訴えた「すべての国民は法の下に平等」で「声を上げていただけなければお手伝いできません」というメッセージと通ずる。

石子に生前整理をお願いして一歩踏み出さなければ、レストランでピアノを弾く重野さんの姿を有森さんが見つめる、あんなに素敵な未来はなかったのだ。

キュンとする石子と羽男の掛け合いが物語とリンクし、そこからドラマのメッセージにも繋がった第5話。脚本の妙を存分に感じられた回とも言えよう。

さて次回はどんな声に耳を傾けるのか。

「好きな人には 好きって言っていきましょうよ」を実行した大庭の続きが気になることは言うまでもないが、またも金曜の夜が待ち遠しい。

第6話あらすじ

依頼人は、幽霊物件と知らずに家族で分譲賃貸マンションに越して来た高梨拓真(ウエンツ瑛士)。幼い双子の息子を抱え育児ノイローゼ気味だった妻の文香(西原亜希)だが、匿名の手紙で「孤独死があった部屋だ」と知らされたことで幻覚や幻聴を訴えるように。困り果てた拓真は潮法律事務所を訪ね、不動産会社に引っ越し費用の請求と違約金発生の契約を無効にしてほしいと申し出る。

石子(有村架純)と羽男(中村倫也)はさっそく不動産会社へ。すると社長の六車瑞穂(佐藤仁美)にも言い分があり、一筋縄ではいきそうにない。そこで、高梨夫妻に手紙を送った人物を探し出して慰謝料を請求することに。一方、石子に告白した大庭(赤楚衛二)は、約束通り羽男にもそのことを伝えるが…。

金曜ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』第6話
8月19日(金)よる10:00~10:54

(C)TBS

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