エアレース世界選手権2022年の開催断念 新型コロナウイルスと世界経済激変で


2022年のエアレース世界選手権開催断念を伝えるツイート(スクリーンショット)

日本から室屋義秀選手が参戦し、2022年の秋から開幕を予定していた、新しい「エアレース世界選手権」が2022年8月12日(現地時間)、2022年の開催を断念すると正式発表しました。

原因として、いまだ収拾しない新型コロナウイルス禍と、ロシアのウクライナ侵攻により、世界の経済情勢が激変したことなどが挙げられています。

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2019年に終了したレッドブル・エアレースの遺産を受け継ぎ、新たなFAI(国際航空連盟)公認の世界選手権としてスタートする「Air Race World Championship(エアレース世界選手権)」。日本からは2017年のレッドブル・エアレース世界チャンピオン、室屋義秀選手が参戦することでも話題を集めていました。

シリーズの2022年開始に向け、さまざまな公的機関や民間企業、スポンサーなどと調整を続けてきたエアレース世界選手権。当初は7月にイギリスにおけるモータースポーツの聖地、グッドウッドで開幕戦が開催されると発表され、ほかに以下の日程での開催が公表されていました。

9月10日・11日 マレーシア
 10月14日~16日 ジャカルタ(インドネシア)
 11月 オーストラリア

日本時間の2022年8月12日18時02分に、公式Twitterで発表された声明(ステートメント)によると「非常に残念ながらエアレース世界選手権は2022年、空に戻ることはない(開催されない)」としています。

以下に声明の訳文を掲載します。

エアレース世界選手権2022年開催断念の声明

■ エアレース世界選手権の声明(訳:咲村珠樹)


 我々は非常に残念ながら、エアレース世界選手権は2022年に空へ戻ってくることはない、と発表せざるを得ません。

関与するすべてのレースチーム、スペシャリストサプライヤー、パートナーは疲れを知らぬ努力とサポートを続けてきたにもかかわらず、新型コロナウイルスやその後に発生した世界規模の経済状況によるいくつかの障害は、率直に言って克服するにはあまりにも大きいものです。

パイロットとファンの安全は私たちにとって最優先するものであり、必要すべての複雑なパーツなしでは安全なレースを開催することはできない以上、我々は2022年のシリーズをキャンセルするという、とても困難な決定をすることとなりました。

我々は依然として、この素晴らしいスポーツにイベント主催者、競技者、そしてファンとして関与し続けており、現在は2023年のシリーズ開催を目標にしています。

我々の謝意は、現在も続くこの忍耐とサポートを続ける世界中のファンの皆さんに捧げられるものです。

また新たな計画の策定やニュースがあった場合、追ってお知らせする予定です。ご期待ください。


<出典・引用>
エアレース世界選手権 公式Twitter(@TheAirRace)

(咲村珠樹)

当記事はおたくま経済新聞の提供記事です。