『石子と羽男』反響呼んだ名シーン「泣けるほどに美しかった」中村倫也が魅せた葛藤

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金曜ドラマ石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系、毎週金曜よる10時)が毎話名シーンを生んでいる。

先週5日に放送された第4話で、印象的だったのは朝焼けのシーン。視聴者からも「大好きなシーン」「泣けるほどに美しかった」「とても沁み入るシーン」「何度も繰り返して見てます」と反響のあったこのシーン。石子(有村架純)と羽男(中村倫也)の関係性が深まり、ますます石羽コンビが愛おしくなる。そのシーンにたどりつくまで、羽男は自分の弱さと向き合いながら、徐々に前を向く。受け止める石子の優しい顔と次第に光が射していく美しい景色は、そこからの道を照らしているように見えた。(以下、第4話一部ネタバレあり)

第4話。電動キックボードを運転中に接触事故を起こした一奈(生見愛瑠)。「駆け寄った」と主張するも、被害者・新庄(シソンヌじろう)はひき逃げを主張。一奈の姉・絵実(趣里)から弁護を依頼された石子と羽男は、刑事事件として処罰を求めない示談を目指して動く。

検事である姉・優乃(MEGUMI)から「臨機応変に対応できなきゃ終わり」「人の人生 背負う覚悟持ってやってる?そうじゃないんだったら弁護士辞めたほうがいい」とまで言われても、羽男は何も言い返せない。

「納豆食べないそうです…」
予想外の角度から切り出された石子の誘いで飲みに行く二人。自分を“相棒”と呼び気遣う石子に、羽男は「相棒って…大げさだよ」とぎこちない様子を見せながら「(姉の言葉は)別に気にしてない」と強がった。

ジムのランニングマシーンで歩く羽男のペースは速い。視線は下。悩んでいるときは散歩がはかどる。

「答えが出なくても 歩き続けてれば いつか必ず 何か見つかる」
石子の父・綿郎(さだまさし)の言葉を聞きながら険しい表情で同じ場所を歩き続けているが、視線は少し前を向いた。

粘り強く目撃者探しをする石子と羽男だったが、やがて絶対絶命のピンチに。腕を掴まれながらも懸命に証言を得ようと叫ぶ石子の姿。見つめる羽男の目は、何か大きく心が動いたと思わせる。「お前ら 誰だ?」と詰め寄られたとき、羽男は覚悟を持ったような力強い目で「弁護士だ」と言った。

姉の言葉に何も言い返せなかった羽男が、自分は「弁護士だ」と言うまで、その葛藤が段階的に見えてくる。その胸の内を明かせる相手は、やはり石子。

「ふるさと納税 やってる?」
ケガをした自分を部屋の前まで送り届けてくれた石子を呼び止める羽男。こちらの誘い方も斬新。声をかけたそうにする間でドキドキさせてしまう中村倫也の表情は…もうズルい。ドラフトビールについて話し出し、「それが何か?」とうんざりしたように聞く石子を制すように「だから…!一緒に 飲まない? って」。どんだけ不器用なんだ。「えっ?」と大きめにリアクションしながら、少し間をおいて「はい」と微笑む有村架純も…やっぱりズルい。散々な目に遭って疲れが入り混じったような生っぽさもあって、二人の会話は何度も見たくなる。

マンションの非常階段でビールを飲む二人。石子はブレない。気軽に男の人の部屋には上がらない。
朝焼けに心が溶かされるように、羽男は「やっぱ気にしてたわ」と話し始める。自分のコンプレックスを打ち明け、自信がなくて示談での解決を望んでいたと話す。辺りは時間の経過とともに少しずつ明るくなっていく。「覚悟が足りなかったんだと思う」と弱さを受け入れ少し下を向いた羽男の頬を朝日が照らす。石子は思いつめたような表情で寄り添った後「何 弱気なこと言ってんだ そこの弁護士!」と一発シバく。世界はまた一段明るくなっていた。司法試験に4回落ちた自分と比べて「あなたは受かった それだけで自信持ってくださいよ」と優しく励ます石子の声は温かかった。

ビールを飲みながら、髪をぐしゃぐしゃにする羽男。天才ぶってオールバックの髪型にしていた自分の心を振り払うように。第4話の最初にドライヤーをざっとかけて髪がぐしゃぐしゃのまま「まあいいや」と独り言をいう“オフ羽男”が出てくるが、石子の前でも羽男はありのままの飾らない姿を見せていることになる。そんな描写からも、石子と羽男の距離が縮まったことを感じさせる。羽男はこの後の裁判で、石子が書いた台本通りに裁判を進めるが、一つ自分で言葉を付け加える。「私の…“相棒である”パラリーガル」と。

このドラマの制作発表会見で、石子の父親役のさだまさしが本作について「一人一人が何かコンプレックスを抱えていて、そんななかで一生懸命がんばってる」と話していた。第4話は、羽男が自分のコンプレックスに正面から向き合って一歩踏み出そうと“一生懸命がんばってる”回だったと思う。そんな羽男を笑顔で見つめる石子。太陽が昇って世界を照らす中で響いた「助けたいですね」という石子の声は、羽男が一歩踏み出す未来にも、二人のいる世界にも希望の光をもたらしているようだった。

ますます愛おしくなる石羽コンビだが、次回はどんな名シーンを見せてくれるのか。



予告映像には「解散の危機!?」の文字も。第5話も見逃せない。

第5話あらすじ

そば店の塩崎(おいでやす小田)が相談にやって来た。叔父の重野(中村梅雀)が、隣の家の木が自宅にまで伸びていて、毛虫が大量発生して困っていると言う。

石子(有村架純)と羽男(中村倫也)が重野家の隣人・万寿江(風吹ジュン)を訪ね、伸びた枝を切ることをお願いすると万寿江はすんなり了承。問題は解決したかに思えたが、後日、逆に万寿江から重野へピアノの騒音による慰謝料を要求する書類が届く。ご近所トラブルの裏に、いったい何が…?

そんな折、大庭(赤楚衛二)と行動を共にしていた石子が突然腹痛を訴え、病院に担ぎ込まれる。

■金曜ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』第5話
8月12日(金)よる10:00~10:54

(C)TBS

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