二宮和也のマルチな活躍に注目 主演作続々、ジャにのちゃんねる登録者330万人超え、ソロアルバム発表も

クランクイン!

 俳優業に、YouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』での活動。さらには、ソロカバーアルバムのリリースまで。近年、さらに活躍の幅を広げている二宮和也。彼はなぜこれほど求められ続けられるのか。その理由をさまざまな観点からひも解いてみたい。

■視聴者の心を揺らす、緩急のある芝居



まず着目したいのが、俳優としての活躍だ。クリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』(2006)でジャニーズ初のハリウッドデビューを果たし、日本アカデミー賞では、助演男優賞で優秀賞を、主演男優賞で優秀賞と最優秀賞を受賞している。彼の芝居には、視聴者の心を揺さぶる力がある。

4月期放送のドラマ『マイファミリー』(TBS系)を見て、二宮のすごみを再確認した人も多いのではないだろうか。抜くところは抜き、感情を入れるシーンで爆発させる。娘を返してほしいという親心や、仲間への熱い想い。2008年放送のドラマ『流星の絆』(TBS系)の時も衝撃を受けた緩急のある芝居は、『マイファミリー』でも健在だった。このさじ加減が絶妙だからこそ、私たちは彼の演技に惹(ひ)きつけられるのだろう。

そんな二宮は、8月11日公開の映画『TANG タング』で、ロボットとの共演という“新境地”に挑む。『マイファミリー』では、“時代の寵児(ちょうじ)”と呼ばれるゲーム会社の社長に扮していたが、今作で演じるのは、ゲーム三昧で妻に捨てられたダメ男。ある意味、対極に位置する役柄で、彼はどのような表現を見せてくれるのか。

2022年は、すでに映画主演2本にドラマ主演2本と、俳優業での活躍が目覚ましい二宮。様々な作品に出演し多忙極める中で、YouTube界にもその名をとどろかせているから驚きだ。「一体、何人いるの!?」と驚いてしまうほどの活躍ぶりである。

■時代にマッチした、YouTubeユニットの立ち上げ



2021年の4月から、二宮が先導を切ってスタートした『ジャにのちゃんねる』は、ジャニーズ初のYouTubeユニット。中丸雄一(KAT‐TUN)、山田涼介(Hey!Say!JUMP)、菊池風磨(Sexy Zone)に二宮を入れた4人で構成されており、グループの垣根を超えた異色のチャンネルとして話題を集めている。

『ジャにのちゃんねる』のいちばんの魅力は、あくまで自然体なところだ。YouTubeに進出するタレントが増えている今、“どれだけ面白い企画をするか”に焦点を当てている人も多いと思う。だが、そこで二宮はあえて逆を行き、ラフでゆったりとした動画を展開した。

4人がただ談笑していたり、ただ朝ごはんを食べていたり…気を張らずに視聴できる動画が、時代にマッチしたのだろう。339万人の登録者数(※2022年8月10日現在)を誇る大人気チャンネルへと成長した。

鬱屈(うっくつ)とした空気が漂いがちな世の中で、ほっこりする場所を与えてくれる『ジャにのちゃんねる』。このメンバーで、8月27日から28日にかけて放送される『24時間テレビ45』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーを務めることも決定している。4人だからこそ織りなせる和やかな空気感が、お茶の間に癒しを与えてくれるのではないだろうか。

■歌手・二宮和也としての新しい挑戦、そして“言葉”との関係



そして、最後に着目したいのは、二宮の音楽性。39歳の誕生日にリリースした初のカバーアルバム『〇〇と二宮と』で、最新の彼の歌声を聴き、エモーショナルな気分になった人も多いのではないだろうか。ここで注目したいのが、二宮が“言葉を届ける”ことを常に意識しているのではないかという点。嵐のアルバムに収録していたソロ曲も、言葉を届けるバラード曲が目立っていた。

なかでも印象的なのが、2007年発売のアルバム『Time』の収録曲で、二宮自身が作詞した「虹」だ。同曲の歌詞には、“君”と“きみ”が登場する。二宮は、「この楽曲のテーマは“きみ”を忘れる旅」だと話していたことがあった。

自由奔放でちょっぴり子どもな“きみ”と、そんな姿も受け止めながら愛している“私”のラブソングのようにも思えるが、“君”と幸せな日々を送るなかで、昔の恋人である“きみ”との淡い日々を懐古した瞬間を描いていたのかもしれない。もしくは、“きみ”と“君”は同一人物だったのか…。明確な答えは提示せず言葉を届け、曲を聞いた人自身に“きみ”の物語を想像させる。聞いた人が、ただ楽曲を受け取るだけでなく、それぞれのストーリーを作りあげたくなるような曲となっている。

カバーアルバム『〇〇と二宮と』は、二宮自身がカバー曲を選定した。『〇〇と二宮と』を聴いている時は、彼が歌声に託した言葉たちが、まるで読み聞かせのようにスッと心のなかに入ってきた瞬間があったが、この世界観に浸れるのは、二宮自身が言葉を届けることを意識しているからこそだと思う。

もしかすると、彼の主軸には“言葉を届ける”があるのかもしれない。言葉の裏に隠れた心情を深く読み取るからこそ、繊細な芝居で言葉が持つ本質を届けることができる。言葉を大事にしているからこそ、バラエティ番組などでの発言も光っている。彼の歌声が心に響くのも、言葉を届けたいという熱意が入り混じっているからこそなのだろう。これからも、彼が紡ぎ、表現する言葉に着目しながら、さらなる活躍を追い続けたい。(文:菜本かな)

当記事はクランクイン!の提供記事です。

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