レギュラー17本で超多忙、かまいたちの原動力「もっともっと稼ぎたい」

 2022年7月現在17本のレギュラー番組を抱え、YouTubeの公式チャンネルも登録者数160万人を突破するなど、超売れっ子街道をひた走っているお笑いコンビ・かまいたち(山内健司、濱家隆一)。二宮和也演じる“人生迷子中”の男・健が記憶をなくしたロボットのタングと友情を育んでいく姿を描く映画『TANG タング』では2人そろって出演。俳優として、タングをつけ狙う謎のコンビに扮(ふん)している。多忙を極める中、彼らはなぜこんなにも走り続けられるのか。その原動力や、芸人人生におけるピンチなど、たっぷりと語り合ってもらった。

■ タモリの指摘が芸人人生の転機? 山内健司「何がどうつながるか分からない」



――お2人そろっての映画出演は今回が初めてです。オファーが来たときの感想を教えてください。



濱家:最初にお話を頂いたときは、一言しゃべって終わりくらいの、ちょろっとだけの出演なのかなと思っていたんです。ところが台本を読んだら結構ガッツリとした出演だったので、もちろんうれしかったのと同時にものすごく驚きましたね。山内と2人で掛け合うシーンも多いですが、いつもとは違ってめちゃめちゃ緊張しました。

山内:僕も一瞬だけ出てくる役だと思っていました。台本を読んで「セリフが思ったより多いなあ」と(笑)。役作りなど特に準備したことはありませんが、「現場でセリフを止めることだけは絶対にしてはいけない」「他の俳優の方々の邪魔をしてはいけない!」ということだけは意識していきました。あとはなんとか三木(孝浩)監督の要望に応えようと、その一心でした。

濱家:よそ者が現場にやって来てセリフが入っていない…とか、わけ分からないですからね(笑)。

――一方、山内さんの役どころは“目に狂気を宿している”という点が特徴です。



山内:三木監督からは、「いつも山内さんがコントでやっているような、狂気的な雰囲気のキャラクターをイメージしています」というお話がありました。完成作を観たら、ほぼ全編を通してギンギンの目をしていましたね(笑)。

――タモリさんから「目が怖い」と言われたことが、芸人人生のひとつの転機になったそうですね。



山内:そうなんです。タモリさんに「山内、目が怖いよ」と言われて、そこからより意識してギンギンの目をするようになって。それが今回の映画出演にもつながったと思うと、何がどうつながるか分からないものです。ギンギンしておいてよかった。みんな目をギンギンにすべきです。

■ 2人が強く共鳴する思い「もっともっと稼ぎたい!」



――健とタングは次第に“かけがえのないコンビ”となっていきます。お2人にとって「お互いが相方でよかった」と思う瞬間はどんなときですか?



濱家:いざというときに安全策を取らず、ヤバい方に行くというところ。これはなかなか他の人にできることではない。横にいてもちろん「うわうわうわ」ってハラハラしますが、結果としてそういうことをやっているからこそ「コイツらは普通と違うぞ」という印象がついて、いろいろなお仕事につながっているのかなと思います。

――山内さんが恐れずにヤバい方向に突き進む原動力となるのは、どのようなものなのでしょう。



山内:誰かを笑かしたいというよりも、お金を稼ぎたいという一心で突き進んでいます。

濱家:発想が迷惑系YouTuberと同じなんですよ(笑)。

――反対に山内さんにとって、濱家さんが相方でよかったと思うのはどんなときですか?



山内:濱家は「稼ぎたい」「仕事をどんどんしたい」という思いが、僕よりも強い。そういうところがいいなと思っています。より上へ、上へと思っている。

濱家:誰か僕を止めてください! 本当はこんなに仕事をしたいと思っていないはずなんです(笑)。でも止まると死んじゃうんです。なにせ裕福ではない家で育ったので、とにかく「稼ぎたい」という思いが強い。

――どこまで稼いだらゴールなのでしょうか…。



濱家:100億円です。貯金が100億円できたら、ピタッと止まります。それまでは走り続けたいです(笑)。

■「これはヤバいぞ!」芸人人生のピンチ 尻に火ついた“賞レース2回戦落ち”



――劇中では、人生に“迷子中”である健の姿が描かれます。思い切り走り続けている最中のお2人ですが、コンビとして「このときは迷っていた、ピンチだった」と思い出される時期はありますか?



山内:迷っていたというわけではないですが、怠け中だった時期はめちゃくちゃありますね。

濱家:2人とも“鬼サボり”なので。「面倒臭いことをやりたくない」と思うタイプなんです。

――今こんなにお忙しくしているのに! それはいつ頃のことですか。



山内:2010年から2015年くらいまでは、賞レースでも準決勝までは行けるけれど、決勝には行けないという時期があって。

濱家:「現状に満足はしていない」と言いつつも、どこかで「まあ、これでええか」と思ってしまっていた。それが賞レースでも2回戦とかで落ちるようになってしまい「これはヤバいぞ!」と思ってから、「本気でやろう」と尻に火がついたんです。

山内:ヤバい、このままでは後輩や同期にナメられると思いましたね。「これはなんとか結果を出さないといけない」と本気になりました。

■ 目標はレギュラー番組20本! 歩みを止めさせてくれない千鳥や華大ら“先輩”の存在



――先ほど100億円というお話がありましたが、今お2人で叶えてみたい夢はありますか?



山内:レギュラー番組、20本です。一度20本に手が届いたらもう減っていってもいいので、一度そこにタッチしてみたいですね。あとは緩やかにレギュラーが減っていって、CMだけやっていくのが理想です。

濱家:いやいや、CMだけやってるタレントなんておらんねん(笑)。確かにレギュラー20本やってる人って周りでも聞いたことがないので、その域に届いてみたいとは思います。もし21本目をやりそうになったら、そのときは首根っこをつかんででも止めてください(笑)。

――お2人にとって刺激をくれるような存在はいらっしゃいますでしょうか。



濱家:同期や後輩に「負けたくない」という気持ちはありますが、何より大きいのは先輩たちの存在です。先日、番組で一緒に出させてもらう機会の多い千鳥さんや博多華丸・大吉さんに「働きすぎや。もうちょっと休みや」「レギュラー17本なんておかしいよ」と言われて。「僕らは(17本になって)まだ1年目なので、まだ行けます。皆さん、何本やってるんですか?」って聞くと、千鳥さんだって15本やっているんです。僕らに「休もう」と言いながら、皆さんやってますやんと(笑)。先輩たちもやっているんだから、僕らはまだまだだなと思います。

山内:皆さん、タフですよ。誰かが止まるまで、誰も止まらない状況じゃないですか(笑)?

濱家:1回みんなで手をつないで「せーの!」で止まった方がいいと思うんです。でも「せーの!」と言ってみたとしても、みんな同じタイミングで一歩目を踏み出すと思います(笑)。きっと止まる人っていない。夢まであとどれくらいなのかと考えてみると、レギュラー番組20本に関しては、何かがうまく噛(か)み合えば行けそうやなあという感じはあります。100億円の夢に関しては、話にならないです。先すぎて、今100億円が真後ろにいる状態です(笑)。

山内:今の状態では話にならないですね。もっとCMをやらないと。まだまだ走り続けます!

(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

映画『TANG タング』は、8月11日より全国公開。

当記事はクランクイン!の提供記事です。

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