VTuber業界に未曽有の“実写ブーム”到来! 普通の配信者との違いは…?

まいじつ

VTuber業界に未曽有の“実写ブーム”到来! 普通の配信者との違いは…?

VTuber業界に未曽有の“実写ブーム”到来! 普通の配信者との違いは…? (C)PIXTA

バーチャルな世界の住人として、エンタメの新たな可能性を示してきたVTuberたち。ところが最近の界隈では、現実を舞台とした“実写ロケ”が鉄板の企画となりつつある。VTuberと普通の配信者との違いは、どこにあるのだろうか。

実写ロケを行う「にじさんじ」VTuber


つい先日には、大人気グループ『にじさんじ』の公式チャンネルが実写動画を公開。“さくゆい”として知られる笹木咲と椎名唯華の2人が、北海道で温泉旅行ロケを行うという動画内容だった。

VTuberといえば3DやLive2Dの体で配信するイメージだが、温泉ロケでは2人の姿が映ることはなく、実際の北海道が映し出されている。

また「にじさんじ」の実写ロケはこれが初めてではなく、加賀美ハヤト、剣持刀也、不破湊、甲斐田晴による男性VTuberグループ『ROF-MAO』も、さまざまな企画を行ってきた。たとえば昨年12月には、心霊スポットでのチェキ撮影に挑戦。こちらも基本的には音声のみの出演だが、その場にいるであろうVTuberの声と、実写の映像が相まって奇妙な“実在感”が醸し出されている。

VTuber界隈ではしばしば“中の人”の存在がタブーとされてきたが、その風潮を逆手にとってエンタメに昇華している印象。実際に実写ロケ企画は大好評で、さくゆいの温泉ロケ動画も7月28日現在、約61万の再生数を記録している。基本的にファンたちはVTuberの存在自体を応援しているため、画面に“ガワ”が表示されるかどうかなど、些細な問題でしかないのだろう。

実写系VTuberに馴染めないファンも?


これまでタブーとされてきた“実写”を取り入れているのは、「にじさんじ」だけではない。たとえば実写系VTuberのトップランナーとして挙げられる『おめがシスターズ』は、体は生身の人間、顔はVTuberの顔という謎の技術を導入。これにより、服を着てコーディネートを紹介するようなファッション系動画などを実現できるようになった。

また、今や古参VTuberとなった『甲賀流忍者! ぽんぽこ』と『ピーナッツくん』のコンビも、実写系VTuberの先駆者として知られている。正確には実写ではなく「甲賀式CG」とのことだが、それはともかく3DやLive2Dと実写を組み合わせた動画で、大雨の中で『ペヤング 獄激辛やきそばFinal』を食べたりと、さまざまな企画を行ってきた。

その他、DeepWebUnderground(DWU)をはじめとした『深層組』や、アズマリムなどのVTuberも実写動画を投稿。とくに自由な活動内容で知られる「深層組」の面々は、中の人本人が入っているであろう着ぐるみで動画に出演しており、“VTuber”の定義を塗り替えつつある印象だ。

しかしそんな実写ブームについて、VTuberファンの中には《最近のVTuberって体さえ出さなきゃ、あとは実写とかいくらでもやっていい風潮なの?》《VTuberじゃなくて2Dキャラモデルもある配信者だろそれ》などと難色を示す声も。キャラクターコンテンツとしてのVTuber文化に慣れ親しんだ人々にとっては、やはり受け入れがたいのだろうか。

実写の動画を投稿するVTuberと一般の配信者は何が違うのか…。新たな定義が必要な時なのかもしれない。

文=大上賢一

【画像】

LustreArt / PIXTA

当記事はまいじつの提供記事です。