香川照之「あなた達こそが、世界の最前線にいる真のヘンタイ」 主演映画『宮松と山下』サンセバスチャン国際映画祭招待で監督らを賞賛

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映画『宮松と山下』が現地時間9月16日から24日までスペインで開催される『第70回サンセバスチャン国際映画祭』に正式招待されることがわかった。

『宮松と山下』は、佐藤雅彦・関友太郎・平瀬謙太朗の3氏からなり、「新しい手法が生む新しい映像体験」を標榜する監督集団“5月(ごがつ)”の初長編映画。香川照之を主演に迎え、過去の記憶を失った端役専門エキストラ役者・宮松の日々を描いた作品だ。日本では、11月18日(金)より劇場公開される。

宮松は端役専門のエキストラ役者。ある日は時代劇で弓矢に打たれ、ある日は大勢のヤクザのひとりとして路上で撃たれ、 またある日はヒットマンの凶弾に倒れる。来る日も来る日も真面目に殺され続ける宮松の生活は、派手さはないけれども慎ましい。そんな宮松だが、実は彼には過去の記憶がなかった。なにが好きだったのか、どこで何をしていたのか、自分が何者だったのか。なにも思い出せない中、彼は毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続けるのだった。
(C)2022『宮松と山下』製作委員会
(C)2022『宮松と山下』製作委員会

香川が2008年以来の単独主演を飾った『宮松と山下』は、『第70回サンセバスチャン国際映画祭』の「New Directors」部門に正式招待。日本での劇場公開に先駆け、同映画祭でワールドプレミア上映が行われる。なお、受賞式は現地時間の9月24日(土)に行われるとのこと。

同部門は長編作品2作目までの監督作品を対象としており、これまでに、ポン・ジュノ監督『殺人の追憶』や、ローラン・カンテ監督『ヒューマンリソー』、スコット・シルヴァー監督の『ジョンズ』などが受賞している。公式な賞としては、審査員によるNew Directors賞と、18歳から25歳の審査員によるTCM Youth賞が選出され、年によってNew Directors賞のSpecial Mentionが設置されるという。
(C)2022『宮松と山下』製作委員会
(C)2022『宮松と山下』製作委員会

香川と3監督のコメントは以下のとおり。

香川照之


この映画は、名もないひとりのエキストラが主役だ。

だから世界中の、エキストラをしている人たちに存分に観てもらいたい。

あなた達のおかげで映画は成り立っている。

そしてそこに焦点を当てた3人の監督たちの、勇気とセンスと変態性に拍手を送ります。

あなた達こそが、世界の最前線にいる真のヘンタイだと。

観てもらえば分かる。

彼らの知的な、しかし映画に爆弾を投下したくてウズウズしてる暴力的なイタズラ心が…

「5月」 関友太郎 / 平瀬謙太朗 / 佐藤雅彦


世界とあなたに問う「私たち5月の映画の作り方」を

私たち「5月」は、映画の制作に一番重要な「テーマの探求」よりも、どうしても「新しい映像手法」を探求する方に力がいってしまいます。

3人の監督が集まると決まって、映像手法の話ばかりになってしまうのです。

しかし、私たちは、短編映画をそのやり方で作り、カンヌ国際映画祭から2度の正式招待を受けました。短編部門は、倍率だけは長編を遥かに超え、数百倍の闘いです。

その闘いで培ったのが、「手法がテーマを担う」という私たちの作り方であり、考え方です。

果たして、こんな偏屈な作り方で、長編の世界でも通用するのか。

その手始めが、このサン・セバスチャン国際映画祭へのエントリーでした。

『New Directors部門 正式招待』この連絡を受けた時、私たち「5月」は、喜びつつも、正直、戸惑いました。

その戸惑いは、どこから来たのか、今だにはっきりしません。

恐らく、まだ「手法がテーマを担う」ということが完璧に具現化してないからだと思います。

でも、この映画『宮松と山下』には、「5月」が見ている映画の未来が映っています。

それをみなさんには、観に来てほしいのです。

『宮松と山下』は11月18日(金)、新宿武蔵野館、渋谷シネクイント、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー。

当記事はSPICEの提供記事です。

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