時期によって、商品の入れ替えが激しいコンビニスイーツの中でも、比較的年間を通して販売されているのが「クレープ」です。
一般にクレープと言えば、扇型に包まれたものを想像しますが、コンビニ各社のクレープはおおむね四角く包まれていることが多く、一見クレープとは思えないものもあります。
しかし、そのクオリティは各社とも実に高く、年間を通して販売されることが多いことからも、隠れた定番スイーツのように思います。
今回はセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ各社のオリジナル「クレープ」を食べ比べレビューします。
■【セブン-イレブン】「チョコクリーム&ホイップバナナクレープ」210円(税別)
■生地のモチモチ感とゴロッと入ったバナナの融合で、贅沢な味わいを楽しめる!
まずはセブン-イレブンの「チョコクリーム&ホイップバナナクレープ」を見ていきましょう。
本商品のスペックは下記になります。
<1包装あたり>
エネルギー:267kacl
たんぱく質:3.4g
脂質:15.2g
炭水化物:29.5g
糖質:28.6g
食物繊維:0.9g
食塩相当量:0.08g
手のひらサイズで、一見「ちょっと小さくないか」と思いますが、実際に口にしてみると、生地のモチモチ感が実に繊細で、その中にはバナナがゴロっと入っています。
さらにチョコレート、生クリームがぎっしり詰まっており、なかなかの食べ応えです。
バナナがゴロッと入っています
肝心の味も素晴らしく、バナナの甘すぎない風合いにチョコレートの甘さが加わり、さらに生クリームの甘さがアクセントとなり、かなり贅沢な味わいです。
製造しているのは、デリカシェフというメーカーで、セブン-イレブンの商材向けに設立されたところです。
コンビニ界の優等生・セブン-イレブンのオリジナル商品なだけに、多くの商品の開発にあたっては何度も試作を行い、味、香り、見た目の確認をして改良を重ねて作っているとのこと。
小ぶりなサイズを侮るなかれの、絶品クレープでした。
■【ファミリーマート】「しっとりミルククレープロール」184円(税別)
■クレープ生地をロール状に巻いた個性派スイーツ。一体感の甘さが売り
続いてファミリーマートの「しっとりミルククレープロール」を見ていきましょう。
本商品のスペックは以下になります。
<1包装あたり>
エネルギー:241kacl
たんぱく質:2.2g
脂質:17.9g
炭水化物:17.6g
糖質:17.5g
食物繊維:0.1g
食塩相当量:0.2g
クレープ生地を、ロール状に巻いた個性派スイーツで、生地1枚ごとの間に生クリームが交互に入っています。
「こんなに巻いたら固くなるんじゃないか」と思いますが、実際に食べてみると、クレープ1枚ずつが実に柔らかく、むしろ手で持ってかじることがはばかられるほど。
このため、パッケージ内部のトレーから出さずに、フォークやスプーンで、一口ずつ食べることをオススメします。
全体の味のバランスも絶妙で、クレープ生地のほのかな甘さと、生クリームのコク深い甘さに一体感があります。
製造はパン、洋菓子、デザート類を数多く製造するプレシア。
クレープとしては大胆な商品ですが、同時に製造会社とファミリーマートの、強い自信の上に開発されたものであることもよくわかるスイーツでした。
■【ローソン】「もっちりクレープ生チョコ&チョコチップ」157円(税別)
■もっちりとしたクレープ生地に対し、チョコレートの良い意味でのアンバランス感が楽しい
続いて、ローソンの「もっちりクレープ生チョコ&チョコチップ」を見ていきましょう。
本商品のスペックは以下になります。
<1包装あたり>
エネルギー:245kacl
たんぱく質:3.5g
脂質:14.7g
炭水化物:25.2g
糖質:23.9g
食物繊維:1.3g
食塩相当量:0.1g
見た目的にはボテっとしており、まるで春巻のような印象もあります。
ですが、実際に食べてみると、実に個性的なクレープであることがよくわかります。
中にはパリパリのチョコレートとチョコチップ、そして生クリームがふんだんに入っています。
商品名にもある、もっちりとしたクレープ生地に対し、チョコレート、チョコチップが良い意味でのアンバランス感を与え、これが不思議とヤミツキになります。
コンビニクレープとしては、挑戦的な一品のようにも思いましたが、製造しているのはシュークリーム、エクレア、ロールケーキなどでよく知られるモンテール。
甘さ、食べ応えともに十分ですので、ブラックコーヒーなどと合わせていただくのも良さそうに思いました。
■【ミニストップ】「しあわせクレープ~チョコバナナ~」153円(税別)
■セブン-イレブンの「チョコ×バナナ」よりも、バナナを主役に押し上げた一品
最後に、ミニストップの「しあわせクレープ~チョコバナナ~」を見ていきましょう。
本商品のスペックは以下になります。
<1包装あたり>
エネルギー:240kacl
たんぱく質:2.8g
脂質:12.9g
炭水化物:29.5g
食塩相当量:0.11g食塩相当量:0.1g
セブン-イレブン同様、チョコレートとバナナを合わせたクレープです。
ですが、中にはセブン-イレブンよりも大きいバナナがドーンと入っています。
このバナナのインパクトを引き立たせるかのように、生クリーム、チョコレートは控えめとなっており、この点がセブン-イレブンのクレープとの大きな違いです。
また、食べてみると、セブン-イレブンよりもクレープにコシがあり、やはりバナナの風合いを引き立たせる役割を果たしているように感じました。
もちろん、バナナが主人公のクレープなので、甘すぎない点も、人によっては好まれるところだと思います。
製造はプリン、パフェといったスイーツを得意とするメーカー、ドンレミー。
バナナの味を、クレープで楽しみたい方には、もってこいの商品だと思いました。
■【まとめ】各社とも徹底した差別化が図られているクレープ
■コンビニ各社ごとに違う強い個性と差別化が図られたクレープ、あなた好みの一品をチョイス!見た目も味も各社ごとにまるで異なるコンビニクレープ
コンビニ各社とも、年間通して販売する隠れた定番スイーツ、クレープ。
それだけに各社とも個性を強く打ち出し、差別化を図っているかのような印象でした。
ファミリーマートのロール式クレープ、ローソンのチョコレート&チョコチップのクレープは個性が光る一品といえます。
また、セブン-イレブン、ミニストップの、バナナ×チョコレートをクレープに落とし込んだこだわりも興味深く、好みによってチョイスすべき商品が、大きく分かれるようにも思いました。
あなたはどのクレープがお好みでしょうか。
ぜひ本記事を参考に、あなた好みに一品をチョイスしてみてくださいね!