久々に「喪服」を着たらデザインが若くて“年齢不相応”に…みんなの失敗談から学ぶ葬儀マナー

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「喪服」に関する失敗エピソードの中から「年齢不相応で恥ずかしい思いをした」「年相応の喪服ルールがわからなくて悩む」といった事例を取り上げ、マナーについてアドバイスします。
All About編集部は「喪服」に関する失敗エピソードやお悩みを募集しました。本記事ではその中でも「年齢不相応で恥ずかしい思いをした」「年相応の喪服ルールがわからなくて悩む」といった事例を取り上げて、喪服を選ぶ際の注意点や年代別のデザインマナーについてアドバイスしていきたいと思います。

喪服には年齢によってふさわしいデザインや素材などのルールがある

喪服には年齢ごとにデザインや素材のルールがあります。「その喪服、いつ買ったもの?」と聞かれると意外とドキッとされる方が多くいらっしゃいませんか。突然の訃報に慌てないためにも、普段から喪服を用意しておくのが大人のマナー。もしも、喪服は10年以上前に買ったままという方がいれば見直してみてもいいかもしれません。

まずは年代問わず注意したいデザインや素材などを確認しておきましょう。

・肌の露出:スカート丈があまりにも短いものやスリット入り、胸元が大きく開いたものやノースリーブ
・デザイン:ボディラインを強調するもの、フリルやレース、プリーツを多用しているもの
・素材:レースなどの透ける素材

年代を問わずにこれらは基本的に避けた方がいいでしょう。

年相応の喪服デザインって?

“《寄せられた失敗談・お悩み》
・若いときに買ったものを10年くらい着ていたのですが、いよいよデザインが古くなってしまって恥ずかしい思いをしました。

・喪服は着る機会が少ないため、傷みも少なく長期に渡り着用が可能だと思うのですが、若い頃に買ったものを今でも着てよいのか悩みます。年齢によってふさわしいデザインは変わるのでしょうか。”

年相応の喪服デザインを年代別にまとめてみました。

◆ 20代の女性
喪服を着る機会が少しずつ増えていくこの年代は、はじめて購入するという方も多いでしょう。デザインに迷ってしまったら、フレアスカートを。タイトよりも断然フレアの方が動きやすいものです。またワンポイントにリボンが付いたものもおすすめ。取り外しできるタイプのリボンだとより便利です。

◆ 30代の女性
若々しさがありながらも、出産などで身体に変化が出たり、結婚などでライフステージが変わったりする方も多い年代です。体型が変化しても調整できるものや、お腹まわりに余裕があるものを選ぶのが無難。ワンピースにジャケットを合わせる「ワンピースアンサンブル」は汎用性が高くておすすめです。

若々しさと落ち着きの両方を兼ね備えたもの、たとえばレース袖やラッフルフリルなど、フレッシュな印象のものがよく似合います。

◆ 40代の女性
少しずつ体型やボディラインが変化していく時期。サイズに余裕があって、ゆったりしたものを選びましょう。ワンピースならお腹まわりのラインが多少変化しても目立ちません。体に沿ったデザインよりも、ラインを強調しないアンサンブルタイプなどサイズが調整可能なものを選ぶと体型の変化に対応できます。

お仕事をされている方は特に、会社や取引先での弔事に着用することを想定してオーソドックスなスタイルも考えてみるとよいでしょう。

ちなみに一番格が高いのは、無地で深い黒に見える素材です。サテンやリボンがあしらってあったり、刺繍が施してあるものも問題ありませんが、おしゃれを楽しむ場ではないので、あまり華やかにならないようにしましょう。

◆ 50代~60代の女性
20代や30代とは社会的立場や周囲との付き合い方が違い、経験を積んだ50代では、自分の両親や高齢の親戚を見送ることが多くなり、弔事におけるしきたりや作法も、教える側へと移行します。安っぽいものは避け、値が張っても上質な生地のもの、格式高い喪服を選ぶのが重要です。

色は深く濃い「漆黒」がポイント。グレーがかった黒は避けましょう。同じ黒でも様々な濃淡があることを覚えておいてください。デザインについては気になる部分をカバーしてくれるものを選びます。例えば、年齢が表れやすい首元にフリルなどがあるデザインを選んだり、立ち襟でカバーをするなどといった対策があります。

失礼のない喪服のスカート丈はどれくらい?

失礼のないスカート丈とは? 座った場合に膝が出るのはNG
“《寄せられた失敗談・お悩み》
・もうすぐ40歳なのに、20代のときに買った喪服を着ても大丈夫でしょうか。年齢によってスカートの丈を変えた方がいいのか、失礼のない丈はどれくらいなのか悩みます。

・ワンピースの場合、スカートの丈はどれくらいがちょうどいいのでしょうか。”

喪服には「正喪服」「準喪服」「略式(略喪服)」があります。最も格式高い「正喪服」は主に喪主や遺族など主催する側の人が着るもの。「準喪服」は一般参列者として着る喪服。「略式(略喪服)」は名前の通り黒や濃紺などのダークカラーの服装になります。

最も格式が高い「正喪服」は、スカート丈がくるぶしまであるものです。スカートの丈が長くなればなるほど格式が高くなります。「準喪服」「略式(略喪服)」は年齢を問わず、ふくらはぎが隠れるぐらい、膝下約5cmがデッドラインと考えればよいでしょう。喪主やご遺族よりも格を上げないといった気遣いもあります。

また座った場合に膝が出るのはNG。お辞儀をしたときでも膝が隠れるのが理想です。購入の際には、それも視野に入れて確認しておくとよいでしょう。例外として20代の女性であれば、膝丈でも黒いストッキングを着用していれば許容範囲だといえるでしょう。

リボン付きの喪服は何歳まで? アクセサリーに年相応マナーはある?

年齢を重ねていく40代前後からは、黒真珠のネックレスも上品で落ち着いた雰囲気がでます
“《寄せられた失敗談・お悩み》
・リボン付きの喪服は良いのでしょうか?

・喪服に合わせるアクセサリーやバッグ、靴が数年来ずっと同じです。変えたいけど、どう選べばよいか分かりません。”

可愛さがでるリボン付きのデザインは、20代~30代の女性なら問題ありません。もともと縫い付けてある場合、大きさ・位置などはマナーに沿って考えられているデザインのため大丈夫ですが、着脱できるタイプであればシーン別に使い分けできるのでより便利だと思います。

喪服に合わせるアクセサリーは幅広い年齢層が選ぶ「白真珠」が一般的です。「月のしずく」「神の涙」などといわれ、涙を象徴する宝石とされています。

しかし、必ずしも身に着けなくては失礼だというわけではありません。身に着ける場合は一連のものにしましょう。二連は不幸が重なるといわれるためNGとされています。年齢を重ねていく40代前後からは「黒真珠」のネックレスも上品で落ち着いたイメージが出るのでおすすめです。

また喪服のバッグについては日常的に使わないので長持ちしますし、何回も買い換えるものではありません。それゆえに買うときに気をつけなければいけない点がいくつかあります。まずシンプルなデザイン、小ぶりでもマチが広く、口がしっかり開くものを選びます。

しかし、小ぶりだと中に入りきらないものも出てくるため、黒色でシンプルなサブバッグ(A4サイズぐらいがベスト)も用意しておくとよいでしょう。

靴はシンプルで飾りや光沢のない、3~5cmの高さで安定感がある黒いパンプスが基本。デザインの変化もなく、お葬式用にストックしておくと長持ちします。ただし高齢になってくると安全第一なので、ヒールの高さは気にせず履きやすい靴で構いません。

ずっと着られるデザインはある? 喪服の買い替えのタイミングって?

“《寄せられた失敗談・お悩み》
・産後で体型が変わってしまい、久しぶりに出した喪服のサイズが合わなくてぎごちなく、恥ずかしかったことがあります。

・久々に着用した喪服がかなりきつかったのですが、買い直す時間もなかったため、仕方なく後ろのファスナーは半開のまま羽織のジャケットで隠して参列することに。気が気でありませんでした。

・着る機会も少ないから、なるべく同じ喪服を着続けたいため、ずっと着れるデザインが知りたいです。”

買い替えるタイミングは、あくまでも目安ですが10年程と考えましょう。30代で購入する際には40代でも着られるもの、40代で購入する際には50代でも着られるものを考えてデザイン・サイズ・品質の良さで選ぶのがポイントです。

一般的に若い頃に購入したデザインは、リボンが付いた可愛いタイプ、丈もそう長くないスレンダーなものが多いと思います。しかし年齢が上がってくるとそのデザインが似合わなくなるとともに、体型も変わってきます。

これから先の体型変化を考慮しながら、少しお値段が張っても上質なものを選ぶことをおすすめします。上質な喪服なら色落ちや型崩れもなく品格もあり、これから先長く着ることができるでしょう。

女性の身体は、一生のうちに何度か変化を繰り返すもの。喪服もその年代の身体に合わせて選んでいくべきだと思っています。上記を参考にしながら自分に合った喪服を探してみてくださいね。
(文:中山 みゆき(冠婚葬祭ガイド))

当記事はAll Aboutの提供記事です。

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