婚活で“雑に扱われる”30歳女性の悲劇「ホテルに行ったら音信不通」

女子SPA!

こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。

“断れない歴30年”の麻衣さん(仮名)がご相談にきたのは寒い季節でした。麻衣さんは、今年30歳になる女性。一度も恋愛経験はないけれど、「恋人未満の男性はいた」とのこと。マッチングアプリ歴は1年ほどです。

◆婚活しても“恋人未満”の男性ばかりが増える

恋人未満の男性について詳しく聞きました。

「月1回ペースで食事に誘われる人がいるんです。会ったのはGWでした」

「GWからもう半年経ちますけど、どういう関係なんですか?」

「さぁ。そういうのを私から聞いて失敗したことがあったので、相手が言い出すまで聞かないでおこうと思ってしまって。たまにLINEが来て『次いつにする?』って聞かれるんです」

半年もデートしているのに、自分たちの関係を確認できずにいるのでした。

「相手からはお店を提案されたりするんですか?」

「いやぁ。お店もほぼ私が探すんです」

「半年も会って距離が縮まる感じもなく、麻衣さんが特別にその方とお付き合いしたいとかないのなら、お断りしてもいいと思うんですが」

「断っていいんですね。誘ってくれるし、モテる訳じゃないので高望みもできないし、どうしようか迷ってました。恋人未満の人、もう一人いたんです」

少し、嫌な予感がします。

「まだ恋人未満がいるの? 過去形ですがどんな人ですか?」

「2回目のデートがクリスマス直前だったんです。かっこいい人で付き合えたらいいなって思ってました。渋谷のイルミネーションを見に行って手をつなごうって言われて手をつないだんです。ホテルに誘われて、そういう関係になって。別れ際に『付き合ってるってことですか?』って聞いたら『そういうことは言わなくても分かるでしょ』って言われて連絡が途絶えました」

「恋人未満じゃなくて、ヤリモクからやり捨てされているだけじゃん!」

ヤリモクとは体目的で登録しているユーザーのことです。言わずもがなですが。

◆デートの場所を男性の都合にあわせてしまう

恋人未満の男性はどちらもアプリを退会しており、現在はプロフィールを見ることができませんでしたが、麻衣さんはまだアプリのアカウントがあったので、どんな男性とマッチングしているのか、メッセージのやり取りを見せてもらいました。

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男性「はじめまして。よろしくお願いします。マイさんはどういう字を書くんですか?」

マイ「はじめまして。こちらこそよろしくお願いします。麻衣と申します。」

男性「素敵な名前ですね。麻衣さんはどちらにお住まいなんですか?」

マイ「田園調布に住んでいます。〇〇さんはどちらにお住まいですか?」

男性「浅草の近くです」

マイ「いいところですね」

男性「そうなんですよ。浅草の方来ることありますか? 浅草か上野辺りでお食事でもいかがでしょうか?」

マイ「いいですね」

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「浅草デートだと麻衣さんの方が移動距離が長くて、ほぼあちらの都合だけに合わせてますよ。あと、よく知らない相手に、名前と最寄り駅まで言わなくていいと思いますよ。もう少し警戒しようよ。せいぜい『大田区』程度かなぁ」

「浅草にも行ってみてもいいかなとも思ったので。今までもデートは、あちらの家の近くの街が多かったです」

◆相手から雑に扱われていることに気づけない

「それにしても、マッチングしてその日に会う約束って早いですね。この方とはお会いしたのでしょうか?」

「ここから返信も来なくて、やり取り止まっています。

「それ、扱い雑ですよ」

マイさんのプロフィールを見ると、会うまでの希望は「メッセージを重ねてから」になっています。あちらの男性はマイさんの希望を無視しているのですが、マイさんはそういう相手に対して「馴れ馴れしいな」とか「失礼だな」とは感じていないようです。

◆これ以上マッチングアプリを使うのは危険

他に、こんなやり取りもありました。

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男性「もうすぐ有料期間が終わるので、LINE交換しませんか? 私のIDが〇〇〇です」

マイ「そうなんですね。分かりました」

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「これでLINEを教えない方がいいと思いますよ。LINE交換は会ってからにしたいと、代案を出して断っていいんです。有料期間が終わるって向こうの都合だし、ただの口実だよ」

「そうなんですか。悪いなと思ってLINEで友達申請したんですよ」

「危ないから、こういうこと言ってくる人はブロックでいいんですよ」

マッチングアプリは、女性が無料で男性が有料というものが多いです。男性の場合は無料会員だと、女性とメッセージのやりとりができないのです。ちなみに「有料会員期間が終わるからLINE交換しよう」という男性は、割とその後もアプリ内で発見することができます。

自分が軽く扱われることに対してのアンテナがさび付いている麻衣さんが、これ以上マッチングアプリを使うのは危険だなと思いました。

◆休日もないブラック企業を「辞められなかった理由」

「マッチングアプリはやめて、会うまでメッセージのやり取りがない結婚相談所にしてはいかがでしょうか? 初めて会う時はお互いのフルネームも個人情報も知らず、2回目に会ってもいいなと思ったタイミングで、結婚相談所を介して連絡先が交換されるんです。結婚相談所に在籍しながらお付き合いしている間は、エッチも禁止だから安全ですよ」

私は麻衣さんへ、マッチングアプリに替わる婚活を提案しました。

「それに源泉徴収票などの収入証明や独身証明書を出すから、年収を偽って申告している男性もいないし、既婚者も紛れていないんです」

「それって女性もですよね。去年転職してるので源泉徴収票の金額が低いんですけど大丈夫でしょうか」

話を聞くと麻衣さんは20代の頃、休日のないブラック企業に勤めていたそうです。就職してすぐに辞めようと思ったものの、万年人手不足で「私が辞めたら困りそう」と思ってやめられずにずるずると居続けてしまった彼女。ボーナスが出せなくなるほど会社が傾いてからやっと退職しました。第二新卒が通用する時期も過ぎた、29歳直前だったそうです。

◆「実は借金の返済中なんです」

「結婚相談所に事情を話せば、今の勤務先の給与明細をもとに、月収×12の金額で年収表示できると思います。ボーナス分は反映されませんけど。あと、IBJ(日本結婚相談所連盟)とか結婚相談所によっては女性会員がほとんど年収非公開になるところもあるので、そこは大丈夫じゃないかなと思います」

ここまで説明をしたところで、麻衣さんから新たな事実が。

「そうなんですね。結婚相談所は高いから迷うんです。実は借金返済中で婚活で不利になりますか?」

「金額と、何の借金かによると思うのですが、奨学金でしょうか?」

「いえ、全身脱毛とエステに。断れずに契約しちゃって……ローンの返済が50万ぐらい残ってます。1年後には完済すると思うんですけど」

「えええ!」

エステに課金していると聞くと、華やかな女性と思われるかもしれません。でも麻衣さんは、割と素朴な感じの女性です。

服や化粧品も試して断れずに買ってしまうことがあったそうで、今では服は通販で、コスメはドラッグストアで買うようにして、あまりいろいろ挑戦したことはないといいます。

◆大事に扱われていないことに、もう少し敏感になって

最終的に私は麻衣さんに、婚活パーティーでの活動をお勧めしました。麻衣さんは共感力が高く、相槌(あいづち)を打ちながら人の話をしっかり聞くので、対面の印象が良いのです。

婚活パーティーは結婚相談所より費用が安いし、コロナの影響やマッチングアプリ普及の影響で女性参加者が減っているためライバルも少なめ。また、マッチングした1人としか連絡先交換ができないスタイルの婚活パーティーも多く、ヤリモクの男性も少ないのです。

麻衣さんは、少しは怒ってもいいんじゃないかなというポイントを全て見落とし、気が付けば支配下に置かれてしまうのです。相手から大事に扱われていないことに、もう少し敏感になって欲しい。そう願わずにはいられません。

※個人が特定されないよう一部脚色してあります。

<取材・文/菊乃>

【菊乃】

恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

当記事は女子SPA!の提供記事です。