高校時代にガンを飛ばされたヤンキーと再会、見違えてビックリ

女子SPA!

 皆さんの周りには、思いがけないギャップを持っている人物はいますか? 今回は、とある理由から、昔と今でガラリと変わった意外な人物に出会ったエピソードを紹介します。

◆通学路にたむろするヤンキーたち

「今ではあまり見なくなたんですが、私が高校生の頃はまだまだヤンキーがたくさんたむろしていたんです」

そう話すのは、会社員の琴音さん(仮名・32歳)。琴音さんは高校時代、日々の登下校時に時短目的で近道を使っていました。ただ、そのためには彼らのたまり場の公園を横切らなければいけなかったといいます。

「毎回そのルートを通るので慣れてはいましたが、公園で暴れるヤンキーたちって、私から見たらとても滑稽でバカみたいって思ってました」と少し呆れた顔の琴音さんは続けます。

「そんな集団の中に、いつも決まって私を鋭い眼光で不機嫌そうににらみつけてくる男がいたんです」

その男は、琴音さんがそばを通るたびにきつくにらんできたそうです。でも、琴音さんは怖いと感じつつも、特に何も危害は受けないこと、なにより近道は有難いという理由で毎日にらまれることを選んだそうです。

◆メガネ屋の店員からの思いがけない質問

「無事に高校を卒業して、大学に進学するために、私、地元を一度離れたんです。それから数年してから、就職のために戻ってきました」

地元で過ごしていたある日、琴音さんは目が悪くなってきたため、メガネを買おうと家の近くのメガネ屋へ行ったそう。すると、メガネをかけスーツを着た好青年が店員として琴音さんを迎えてくれました。しかし、彼は琴音さんを見るなり目を丸くしたと言います。

「彼はすぐに、高校時代のあの公園のこと、あと、あの公園に集っていたヤンキーたちについて聞いてきたんですよ。思いがけない質問でびっくりしちゃいました」

◆好青年な店員の意外な過去

驚きつつも琴音さんが知っていると答えると、彼は気恥ずかしそうに自分について話し出したそうです。

「実は彼、当時地元のヤンキー集団の一人として仲間とつるんでいたんです」

彼がその当時ヤンキー集団に入ったのは反抗期の一環で、口うるさい親への反抗でもあったといいます。また、家業がメガネ屋だったため、メガネそのものにも反抗し自身が低視力であるにもかかわらずメガネも拒否していました。そのせいである一定距離以上の被写体には必ず目を細めるクセがついたのです。

「その話を聞いて彼が昔、私のことをにらみつけていた男だってようやく合点がいったんです。昔とは全然印象が違ったので全く気が付きませんでした」

彼の佇まいに当時の不機嫌そうなオーラや眼光の鋭さはなく、すっかり柔和な雰囲気になっていたそうです。

◆にらんでいたのではなく、目で追っていた

「あの時私をにらんでいたのは、好意はあったけれど話しかける勇気もなかったからただ目で追っていたんだって彼は言っていました」

今ではすっかり眼鏡屋の好青年。彼は、当時は見た目とは裏腹のキュートな心情を抱えていたことを吐露し、改めて当時、にらむことで琴音さんに怖い思いをさせてしまったことを詫びてくれたそう。

その後、琴音さんは購入したメガネの調整などで何度か来店するようになりました。そのやり取りの中ですっかり打ち解けた二人は、現在ではなんと恋人に進展。最近では、昔のあの公園で待ち合わせをしてデートを楽しんでいるのだと琴音さんは嬉しそうに教えてくれました。

今回の琴音さんのお話のように、一見「嫌われている」といった悪印象を持ってしまうような行動でも、その理由は案外照れ隠しなどであったりするのかもしれません。自分にとってはよくわからない言動でも、いったん立ち止まりその言葉の意味をよく考えてみると、よい結果をもたらしてくれる場面もありそうです。

―シリーズ「あの人は今」―

<文/大杉沙樹>

当記事は女子SPA!の提供記事です。