俳優の香取慎吾が主演を務め、女優の岸井ゆきのが共演する映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が、9月23日より公開されることが決定。併せて共演キャストとして、井之脇海、的場浩司、眞島秀和、きたろう、浅田美代子、余貴美子らが出演することが発表された。
香取と岸井が初共演を果たす本作は、すれ違う夫婦が絆を取り戻そうとする様を描くコメディ。監督・脚本は、『箱入り息子の恋』『台風家族』の市井昌秀。
結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取)と日和(ひより/岸井)。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、日和がこっそりSNSに投稿していた「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。タイトルにある“チャーリー”とは劇中に登場するフクロウのことで、夫婦が飼っているペットの名前。チャーリーは、次第に険悪になっていく2人の関係を無表情に見つめ続ける。散りばめられたジョークや登場人物たちのやり取りにニヤリとしながら、どこか“怖さ”を感じさせる共感度の高い作品だ。
今回解禁されたのは、個性豊かな共演キャスト陣。裕次郎(香取)の職場の後輩であり、やがて結婚の恐ろしさを知ることになる若槻広人役に井之脇海。同じく裕次郎の職場であるホームセンターの店長で、ノリはいいが空気は読めない浦島役に的場浩司。日和(岸井)の職場にいる、男として過剰な自信を持つセクハラ上司・葛城周作役に眞島秀和。悪気なく日和を追い詰めてしまう裕次郎の母・田村千鶴役に浅田美代子。そして、裕次郎の職場の同僚で日和と共通点を持つ、2人のケンカのキーパーソンとなっていく蓑山さん役を、余貴美子が貫禄たっぷりに演じる。
そのほか、裕次郎たちが勤めるホームセンターを訪れる“本人役”できたろうが登場。さらに、中田青渚、小篠恵奈、松岡依都美、田村健太郎、森下能幸、徳永えり、峯村リエ、菊地亜美、有田あん、瑛蓮ら、一癖も二癖もある個性派俳優たちが随所で登場し、本作の世界観にユーモラスな彩りを添えている。
本作について、若槻広人役の井之脇は「誰も笑かそうとしていないのに、思わず笑ってしまうシーンがたくさん出てきて、これは市井マジックだなと感じました。真剣に生きるがゆえの人間の滑稽さに、思わず笑ってしまう作品になっていると思います」。浦島店長役の的場は「主演の香取君や他の若いキャスト達の芝居好きオーラ。一緒に芝居をしていて気持ちよかった。自分の役者人生に刻まれる作品に出会えました」と、それぞれ語っている。
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は、9月23日より全国公開。
※共演キャストコメント全文は以下の通り
■井之脇海(若槻広人役)
市井監督から「コメディとして誇張した芝居ではなく、若槻として等身大で生きてほしい」と演出を受けたので、僕は若槻として映画の中に存在することだけに集中しましたが不思議なことに、誰も笑かそうとしていないのに、思わず笑ってしまうシーンがたくさん出てきて、これは市井マジックだなと感じました。
真剣に生きるがゆえの人間の滑稽さに、思わず笑ってしまう作品になっていると思います。
■的場浩司(浦島店長役)
初めて市井組の作品に参加させて頂きました。現場での市井監督の1カットへの情熱。素晴らしかった。作品への愛が伝わってきました。そして、主演の香取君や他の若いキャスト達の芝居好きオーラ。一緒に芝居をしていて気持ちよかった。
私の役は香取君の上司でクセのあるホームセンターの店長。出番はあまり多くはありませんが、自分の役者人生に刻まれる作品に出会えました。市井監督と再び現場で会えるのを楽しみにしています。
■眞島秀和(葛城周作役)
久しぶりに市井組に参加することが出来ました。現場の雰囲気は変わらず穏やかで居心地の良いものでしたが、市井さんらしいエッジの効いた演出もあり刺激的な撮影になりました。本作の公開、楽しみにしてます!
■きたろう(きたろう役)
きたろうが、きたろうを演じるって、市井監督のきたろうに対するイメージはどう写っているだろうか興味深かった。衣装合わせの時、驚いた。きたろうは、環境問題に関心ある人物だという。きたろうの役作りをしているのだ。あらあら、普段のきたろうさんじゃない。ほんの一瞬のシーンだが、監督の非凡さと愛を感じた。他人にどう思われても気にしないきたろうさんです。
■浅田美代子(田村千鶴役)
笑ったり、しっとりしたり、そしてほんわか、ジーンと...。不器用な裕次郎を演じた香取さんは、素敵でした。それぞれの個性溢れる役者達が楽しそうに演じられたのも香取さんのお人柄ですね。是非、観てほしい作品です。
■余貴美子(蓑山さん役)
市井監督が『んむっ』と思考して頭を掻きむしって、髪がボサボサになっているのをみると愛くるしくて!頑張ろうという気になる。
夫婦や仲間たちとの関係や思いは、物凄くささやかな事でみっともないけど、やはり愛は力になるなぁ!と思える物語。スタッフキャストの皆さんと、ホントに出会えて良かったと自分と重ねる事が出来た現場でした。公開が楽しみ。