月経の不調にも腸活がいい? 「自律神経が整い」PMSも軽くなる方法 #165

ananweb

月経前に起こる不調、月経前症候群(PMS)に悩まされている人は、腸内環境を整えることに目を向けるといいかもしれません。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、簡単にできる腸活を教えてくれます。
■ 最近、生理前の不調が酷くなっていませんか?

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 165

最近、便がスッキリ出ない、コロコロする、お腹が張ってくるというようなことはありませんか。蒸し暑い日が続くと傷みやすいサラダなど生野菜を食べる機会が減ってくるという人もいるのではないでしょうか。また、低気圧やエアコンの影響で自律神経を乱してしまう人も増えてくると思います。

食物繊維の摂取量が減り、自律神経が乱れると起こるのが腸の不調です。腸の状態は、お肌、体臭、口臭、免疫、メンタルなど広い範囲に影響してきてしまいます。とくに、生理前に便秘や肌荒れ、気分の落ち込みなどを強く感じる人が多い傾向があります。そこで、今週は生理周期によって体調が変動しやすい人のための腸からはじめる食薬習慣を紹介していきます。

■ 今週は、女性のための腸からはじめる食薬習慣

生理前になるとイライラしたり、急に涙が出てきたり、ニキビができたり、過食したり、体重が増えたりとさまざまな不調に悩む人は多いと思います。そんなときに、注目してほしいのが腸です。ここ最近、スッキリ便が出ているのか、おならや便のニオイがきつくなっていないか、便が硬すぎたり緩すぎたりしないかということです。さまざまな不調の諸悪の根源は腸にあるかもしれないからです。

腸内環境は、メンタルやお肌の状態とリンクしています。生理前の不調に悩んだら、まずは食物繊維や発酵食品、温かい飲み物などをとる意識をしてみましょう。漢方では、生理前に自律神経が乱れメンタルの不調を感じやすくなる状況を、セロトニンなど脳の神経伝達物質の材料となる『肝血』が不足していると考えます。そして、過食やニキビなどの不調が起こりやすい状態を腸内環境が乱れている『湿熱』が生じている状態と考えます。

ということで、今週は『肝血』を補い、『湿熱』をとりのぞき腸内環境を整える食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【シラスとモヤシのポン酢和え】です。

■ 食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:シラスとモヤシのポン酢和え】

作り方は、レンチンしたもやしにポン酢とシラスを和えたら完成です。

■ 【しらす】

カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛のミネラル、ビタミンD、タンパク質、ビタミンB群、オメガ3脂肪酸を含む超栄養価の高い食材です。『気血水』すべてを補う働きがあります。

■ 【モヤシ】

かさ増し食材として有名なモヤシですが、消化を助けるアミラーゼ、腸内環境を整え、便通を促す食物繊維が多く含まれているため『湿熱』を取り除く働きがあります。また、『血』の材料となる鉄の利用を促すモリブデンが非常に多く、葉酸も含むため『肝血』を補うために役立ちます。

なんとなく不調を感じた時には、ピンポイントで不調だけをとらえるのではなく、腸をはじめとしたカラダ全体を整えることを意識すると意外とすんなり不調が解決することがあります。もし生理前に不調を感じている場合には、まずは腸活をとりいれてみてくださいね。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。月経前症候群

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

■ Information

大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

(C)Marc Romanelli/Gettyimages(C)Westend61/Gettyimages(C)MixMedia/Gettyimages

文・大久保愛

当記事はananwebの提供記事です。

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ