リメイクで再ヒットしそうな平成ドラマ4選。『未成年』『家なき子』は“鉄板”

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 小栗旬主演の『日本沈没―希望のひと―』(2021年/TBS系)や、今期では今田美桜主演の『悪女』(日本テレビ系)など、過去の映像作品をキャストやストーリーを現代に置き換えて現代版として制作される“リメイクもの”の作品が昨今のドラマで目立ちます。

ここ数年でも『東京ラブストーリー』や『ヤヌスの鏡』(いずれもFOD配信ドラマ)などが“令和版”として制作されたのも記憶に新しいところです。

昭和ブームも相まって、80年代から90年代ドラマににわかに注目が集まる今、リバイバルの期待が集まる平成の名作ドラマを紹介していきたいと思います。

◆『29歳のクリスマス』ジェンダー問題など時代錯誤じゃない魅力

1994年にフジテレビ系で放映され、今もなお記憶に残る名作ドラマとしてファンが多い『29歳のクリスマス』。主演・山口智子さんが、松下由樹さんや柳葉敏郎さんと繰り広げる友情模様や恋・仕事に葛藤する等身大の姿が印象的でした。

バブルも終わり就職難も叫ばれ始めた時代の転換期に生まれたこのドラマ。女性が仕事に対し真摯(しんし)に向き合い、ジェンダー問題に悩む姿、そして結婚を選ばない結末など、そのままリバイバルしても時代錯誤ではない魅力があります。

2003年には韓国映画として、2013年には韓国ミュージカルとしてリメイクもされ、また脚本の鎌田敏夫さんが書き下ろした10年後を描いた小説『29歳からのクリスマス・再会』も電子書籍として発表されています。今や、いつリメイクされてもおかしくない作品であると言えます。

◆『未成年』若き日のいしだ壱成、香取慎吾、反町隆史が登場

3度目の離婚、トルコでの植毛など、テレビでは見かけなくなったにもかかわらずなにかと話題に事欠かない俳優・いしだ壱成さん。1995年、彼が当時20歳の時に主演し、最高視聴率23.2%(関東地区 ビデオリサーチ調べ)を記録を記録した大ヒットドラマがこの『未成年』です。

脚本・野島伸司氏の当時の作風である社会の暗部を過激な手法で描いた物語は、注目を集め、主演のいしださんはもとより香取慎吾さんや反町隆史さん、河相我聞さんなどの主要キャストの俳優さんたちの出世作となりました。

歌姫として一時代を築いた浜崎あゆみさんが出演していたことも後の話題になりましたね。現代を舞台にリメイクとなれば、この独特な世界観をどう描くのかがとても気になります。今も活動する主要キャストが多いため、特別出演やゲスト出演など話題を集めること間違いなしでしょう。

◆『家なき子』貧困や虐待などの社会問題は今も色あせない衝撃

NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』での“棒読み名演”も記憶に新しい安達祐実さんの代表作『家なき子』。野島伸司氏企画で制作され家庭内暴力やいじめを受けながらも力強く生きる少女・すずの姿を描いた作品です。

「同情するなら金をくれ」というセリフは1994年の新語・流行語大賞にも選定されました。菅井きんさんや内藤剛志さん、『家なき子2』での榎本加奈子さんの悪役ぶりは今でも強烈に記憶に残っている人も多いでしょう。2018年4月、安達祐実さんのInstagramでは23年ぶりの共演を果たした内藤剛志さんと『家なき子』の再現をして話題になりました。

この作品で描かれている虐待やいじめ、貧困などは、今もなお根強い社会問題となっています。過激ではありますが普遍的なメッセージ性を感じさせるこの作品は、きっとリメイクしても色あせない衝撃を与えてくれるでしょう。

◆『もう誰も愛さない』ツッコミどころの多さがSNSと好相性?

吉田栄作さん主演で1991年に放映された『もう誰も愛さない』。愛憎や金に翻弄され数奇な運命に翻弄される男女を描いたドラマです。少しでも画面から目を離したらストーリーに置いて行かれるほど速い展開は、“ジェットコースタードラマ”という呼称を産みました。

2020年に放映された『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)や、現在放映されている『やんごとなき一族』(フジテレビ系)など、かつての大映ドラマや韓国ドラマを思わせる大げさな展開の作品は近年でも若者を中心に一定の評価を得ています。

しかも、片時も画面から目を離すことを許されない早い展開は今風でもあります。突っ込みどころも多く、SNSとの相性もよさそうです。内容は過激すぎて、コンプライアンス的にはいかがなものかという部分もありますが、当時を知る者には懐かしさを、そして若い視聴者にも新鮮な衝撃を与えられそうです。

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これらのドラマには、根強いファンも多く「いまさらリメイクしなくても……」という声があるのもわかります。しかし、素晴らしいドラマを語り継ぐには、新しい世代にその作品の良さを知ってもらうことも大切です。ネットなどを通じての番組のオンデマンド配信によってニッチな層に向けてのテレビが増えてきた現在ですが、幅広い世代を取り込む最終手段として過去作品のリメイクはこれからも一層増えてくるかもしれません。

<文/小政りょう>

【小政りょう】

映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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