3組に1組が離婚する時代において、いま注目を集めているのが「セカンド婚活」と呼ばれるジャンルだ。ハイスペックな男性が有利な初婚市場とは違い、40代以降になると、むしろ「バツイチ」はモテるという。5月17日発売の週刊SPA!で特集されている、この新たな婚活市場の攻略法を探ってみた。
◆再婚も主流はマッチングアプリ
セカンド婚活でもマッチングアプリは欠かせない。週刊SPA!では5年以内に再婚(2回目以上)した35~55歳男性200人に調査を実施。「再婚相手と出会った方法」では、第1位で4人に1人がマッチングアプリを挙げている。
Q.再婚相手とはどのように出会いましたか?
マッチングアプリで知り合った…26.0%
職場の同僚など仕事を通じて…21.5%
友人など知り合いからの紹介…17.0%
結婚相談所を利用した…8.5%
婚活パーティやイベントで出会った…8.5%
飲み会など多人数の場で出会った…6.5%
習い事やオフ会など趣味がきっかけ…4.5%
バーなど夜の街で出会った…2.5%
その他…5.0%
◆バツイチが出会うコツは?
ただし、やみくもに使うのは禁物。マッチングアプリメディア「マッチアップ」の伊藤早紀氏が話す。
「再婚相手を探す場合、重要なのは登録ユーザーの“母数”です。弊社が運営する紹介型マッチングサービス『ヒトオシ』のユーザー調査では、『離婚歴がある人はNG』というユーザーが男女ともに4割いました。そこで、ユーザー数が多いペアーズとOmiaiを使って出会える人の絶対数を増やしつつ、再婚目的やシングルペアレントが多いサービス『marrish(マリッシュ)』を併用する。これが基本戦略でしょうね」
実際に、マリッシュではアクティブユーザーのうち「離婚歴アリ」が男女ともに66~68%と非常に多く、「“寿退会”のほとんどが再婚者の交際・ご成婚となります」(マリッシュ広報)というから驚きだ。
◆わざわざ『再婚目的』と書く必要はない
また、伊藤氏によればプロフィール情報にもコツがあるという。
「大手サービスを使う場合、わざわざプロフィールに『再婚目的』と書く必要はないと思います。というのも、女性が『何か問題があって離婚したのかもしれないのでなんとなく嫌だ』くらいのノリで、実は明確な理由もなくNGにしているケースが多いんです。
お互いの気持ちが盛り上がったところで『実は……』と打ち明けても、拒否反応を示す女性は意外と少ないはず。ただ、『絶対にNG』という人がいるのも事実なので、ムダ撃ちが嫌なら、最初から明記して絞り込みをするほうがいいですね」
◆離婚理由を明かす際は慎重に
ただし、マッチした女性に前妻との離婚理由を明かす際には、特に慎重になるべきだという。
「離婚原因はある程度ハッキリした理由を示す必要がありますが、アプリでは女性が“選ぶ側の思考”になるので、ネガティブな面はなるべく見せないようにしましょう。『実は自分の浮気が理由で……』などと正直に伝えすぎる男性がいますが、『真実を伝えることが誠実さの証し』と自己満足に浸っても、女性はドン引きし、誰も幸せにならない。
例えば『子供が欲しかったけど相手は違った』とか、浮気が原因でも『価値観が違った』と、言葉を選ぶべきでしょう」
結婚歴が長かった男性には、メンタル面での効果もあるという。
「メッセージのやりとりだけでも女性との接し方のコツを思い出すきっかけになるはずです。年齢を重ねるほどアプリでの市場価値は下がってしまうので、くよくよせずに次の出会いに進むべきですね」
まさに“婚活のリハビリ”だ。
【「マッチアップ」編集長・伊藤早紀氏】
メディアを運営しつつ自身もアプリで出会った男性は100人以上。プロのマッチングプランナーが相手を探しだすオンラインお見合いサービス「ヒトオシ」を監修
取材・文/週刊SPA!編集部
※週刊SPA!5月17日発売号の特集「急増!セカンド婚活の極意」より
―[急増!セカンド婚活の極意]―