【メイクアップアーティスト・GYUTAE(ギュテ)】初のエッセイ本を出版。まずは僕のことを知ってほしい!<インタビュー前編>

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YouTubeやTikTokで今話題のメイクアップアーティスト・GYUTAE(ギュテ)さんの初著書『無いならメイクで描けばいい』が2022年3月30日に発売されました。並外れたメイクテクニックで人々を魅了するギュテさんに、エッセイ本の魅力を語ってもらいました!

<Profile>

GYUTAE(ギュテ)
1994年12月23日生まれ、広島県出身。YouTubeを中心に活動し、性別や国籍、 ジャンルを超えた変身メイクで話題を集めているメイクアップアーティスト。 韓国人の両親を持つ。10代から全身脱毛症を患い、髪やまつ毛、眉毛など全身の毛が生えないというハンデを負いながら、前向きな考えや生き方が同世代を中心に共感を呼び、メイクを通じてコンプレックスと共に生きる方法を発信している。 ABEMATVのメイクバトル番組「韓コス メイクアップ・ショー"Qosmetic8”」では優勝に輝いた。

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僕という人間を、僕の言葉で皆さんに伝えたかった



―どういった経緯で書籍を出版されることになりましたか?

前々から本を出したいと思っていたので、いろいろな場所でそれを伝えていたんです。僕のことをネットニュースに取り上げていただく機会が何度かあったんですけど、うまく話を変えて載せられちゃうことが多くて。それが嫌で、自分の手で事実を残しておきたいなと思っていたら、ありがたいことに今回お話しをもらいました。

―メイク本ではなく、エッセイ本にした理由は?

メイク本ももちろん出したいんですけど、まずは僕の人となりを知ってほしくて。男性でメイクしている方って増えてはいるけど、発信している人ってまだ少ないと思ってて。まず、僕がどういう経緯でメイクに興味を持って、なぜ今このビジュアルをしているのかを知ってもらってからの方がいいかなと思い、エッセイ本としての発売に至りました。

―エッセイ本としてこだわった部分があれば教えてください。

普段から”言葉選び”を大事にしていて。書籍を読んでくださった方に、自分の思っている感情が誤解なく伝わるように気をつけました。文章だけだと、どうしても読み手によってとらえ方が変わってしまうので。少しでも僕の気持ちがブレずに伝わるように、語尾や言い回しを何度も修正しました。なるべく僕がSNSで発信しているときと同じようなテンションになるようにしましたね。例えば、冒頭の過去エピソードはあまり暗い印象にならないよう、ざっくばらんに僕のことを知って欲しくて、ラフな感じに語っています。後半のあたりは、なるべく丁寧な言葉にして、僕の気持ちがより伝わりやすいようにこだわりました。

―大変だった部分もあれば教えてください。

エッセイ本なので、昔のことをたくさん振り返りました。その中で、あんまり思い出したくない記憶とかも呼び起こさなきゃいけなくて。それが少し大変でしたね。でも、その辛かった経験があっても、今こうやって立ち直れているのは誰かしらのサポートがあったからなんです。その人たちのことを再認識できたので、今考えるとすごくいい経験でした。

”普通”という言葉にとらわれないでほしい

―エッセイ本を通じて、読者に一番伝えたいことは?

後半の「普通にとらわれない」というテーマですね。この本の最終着地点であり、僕がメイクをする理由にも直結するので。書籍内でも語っているんですけど、みんな「普通」って言葉にがんじがらめにされているんです。「普通こうするようね」とか「普通こうだよね」とか。でも、その普通っていう価値観は人それぞれ違うので、その言葉にとらわれたくないなって。僕自身それに気づいたのが、事務所に所属してレッスン生をしているときです。当時からメイクが大好きだったんですけど、その時代に男性でメイクしている人が少なかったので、普通ではないと思われていたようです。事務所の人から「なるべくメイクをしないでくれ」と言われ、意向に沿ってメイクはファンデのみ、髪は黒髪に。ファッションも、シャツにデニムとかなりシンプルにしたんです。そしたら、自分のことがめっちゃ嫌いになっちゃって(笑)。普通を気にすると自分の個性がなくなってしまって、そのときの自分が一番嫌いだったかも。僕の中ではメイクをすることも、このファッションも、僕にとってはこれが普通なので。そこで、人それぞれ違う普通の価値観を実感しました。普通にとらわれないことを大事にしたら、自分のことが好きになれたし、人と比べることもなくなったので、皆さんにもぜひこの気持ちをお伝えしたいです。

―なかなかそのマインドを持つことが難しいと思うんですが、どうやったらギュテさんみたいになれますか?

自分軸を持つことが大事なので、ブレない自分の基準を持ってみてください。そのためには、自分との対話が必要になります。僕は普段から、人といる時の自分の気持ちに耳を傾けます。この人といると自分は気を遣っちゃうなとか、楽しいなとか、笑えてないなとか……。自分の行動すべてに、自分がどういう感情を持つか考えるんです。そうやって自分との対話を大切にすると自分軸が出来上がっていくと思います。

―自分との対話の深める方法は、他にもありますか?

僕の場合は、YouTubeやTikTokなどの動画を撮ることで、自分の気持ちに新たな発見をすることが多いです。僕の性格上、読むだけでは頭に入らなくて、聞くことと見ることで理解を深めます。いつもスマホのインカメで動画を撮るので、自分の顔が見えて、声も聞こえます。動画を撮りながら「あ、自分はこのことについて、こう思っているんだ」と喋っている途中に気がつくことが多いんです! これが、自分との対話になっています。あと、ちょっと気持ち悪いんですけど、鏡に向かって喋ることもあります(笑)。大きい仕事をいただくと達成感があって、気分が高揚したり浮かれたりすると思うんですけど、それが積み重なると人って調子に乗っちゃうと思ってて。そうすると普段しないような軽はずみな言動をしちゃうと思うんです。僕はそうなりたくないので、「調子乗らない!」と鏡の中の自分に向かって話したりします。こうやって客観的に自分を見つめ直すことはおすすめですね。

いかがでしたか? 今回のインタビューで、初のエッセイ本への想いがあふれるほど伝わったのではないでしょうか。魅力的なギュテさんのことをもっと知りたいという方は、ぜひ書籍を手にとってみてください。



タイトル:『無いならメイクで描けばいい』

著者:GYUTAE(ギュテ)

ISBN:978-4-344-03940-7

発行:株式会社幻冬舎

後編は、撮影の裏エピソードや、ギュテさんの私生活やメイクについて聞いてみました。おたのしみに!

取材・文/足立舞香

当記事はSCawaii!の提供記事です。