岡本信彦演じるドビュッシーの「意外な一面」とは? 声優×クラシック演奏家、新シリーズをプロデューサーが語る~第一弾 演奏は髙木竜馬&石井琢磨

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フランスの作曲家ドビュッシーの生誕160年を記念して、クラシック・ジャンルとしては異色のコンサートが開催されることが決定した。初めての開催となる『THE CLASSICAL LEGEND‼ストーリー・コンサート』(2022年6月12日(日)東京オペラシティ コンサートホール)。企画したライブエグザムのプロデューサー青木聡氏に、どのようなコンサートになるのか、話を聞いた。

――声優の岡本信彦さん、人気上昇中のYouTuberピアニスト石井琢磨さん、「ピアノの森」のコンサートで知られる髙木竜馬さんという豪華な出演者が発表されていますが、『THE CLASSICAL LEGEND‼ストーリー・コンサート』いったいどんなコンサートになるのでしょうか?

声に存在感のある声優さんと本格的なクラシック演奏家の組み合わせで、作曲家のユニークなライフ・ストーリーとその音楽を楽しめるコンサート・シリーズにしたいと思って、この企画を立ち上げました。つまり、狂言回し的な岡本信彦さんのナレーションで進行してもらいつつ、時に彼がドビュッシーになりきって独り芝居の朗読劇のようにドビュッシーのドラマティックな恋愛ドラマを演じてもらう。そして、そのライフ・ストーリーから生まれたドビュッシーの音楽自体も、本格的なクラシック・ピアニストのおふたりの演奏で、届けられれば、新しいエンタテイメントが生み出せるかもしれないと考えました。これまでありそうでなかった「朗読劇」と「クラシック・コンサート」のハイブリッド・スタイルを模索していきたいと言うのが発想の原点です。

――シリーズの最初にドビュッシーを選ばれた理由は何かあったのでしょうか。

もちろん、生誕160年というアニバーサル・イヤーにあたるということもありますが、ドビュッシーの音楽の素晴らしさと、その人生の「意外な一面」が面白く、こうした企画にフィットすると思いました。

――ドビュッシーの「意外な一面」とは?

透明感があって美しい音楽からは、想像できない、激しい女性遍歴ですね。

――そんなに激しかったのですか?

そうですね。「亜麻色の髪の乙女」という曲は、最初に付き合った女性をモチーフとした曲だと言われていますが、まず9年同棲したその女性が、ドビュッシーの浮気に悩んで自殺未遂。一人目に結婚した女性も、不倫騒動の末に、自殺未遂に追い込んでしまっていますからね。

――「月の光」で知られるドビュッシーにそんな一面があったなんて、たしかに意外ですね。

「喜びの島」というピアノ曲は、不倫の末に結婚した恋人との、逃避行の船旅を音楽にしたものですし、そうした激しい恋愛模様の最中に、「夜想曲」や「海」といった名作が生み出されているのも、ドビュッシーのユニークなところで、娘のシュシュに捧げられた「子供の領分」も含めて、女性のために書かれたり捧げられたりしている音楽に優れたものがあるような気がします。

――なるほど、女性と愛がドビュッシーの創造の源だったのですね。

もちろん、それだけではないでしょうし、そう言い切ってしまうと色んな人に怒られるかもしれませんが、創造の源泉のひとつであったことは間違いないでしょうね。だから、多くの女性に愛されながら、女性の敵という面もあったドビュッシーを、大人気の声優=岡本信彦さんがどんな風に演じてくれるのか、私も本当に楽しみで仕方ありません。

――そして、岡本さんと共演する2人のピアニストも贅沢なキャスティングですね。

石井琢磨さんも髙木竜馬さんもどちらも国際コンクールで第1位や第2位を取るような本格的な実力派ピアニストですが、二人とも若くてこうした新しい取り組みに柔軟な感性で向き合ってくれるタイプなのです。この企画を話した時にもとても喜んでくれました。ドビュッシーばかりをここまで弾くようなコンサートもアニバーサリーイヤーとはいえ、そんなにたくさんあるわけではないですし、クラシック・ピアニストとしてこの企画に賛同してくれて、とても燃える!そんな風に言ってくれたのが嬉しかったですね。そんな二人の演奏と岡本さんの朗読と演技がどんな化学反応を起こすのか、企画した自分自身もとても楽しみです。

取材・文=神山薫

当記事はSPICEの提供記事です。

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