食玩のお菓子を持てあましてしまうという人がいる。ロッテはそんな人に向けて、ビックリマンチョコのアレンジレシピ本『ビックリマンチョコ激うま消費レシピ』2冊を2022年7月25日に刊行する。
食品付き玩具=食玩、あるいは玩具菓子=玩菓。お菓子と玩具がセットになっている商品である。日本では大正時代から存在する歴史のある文化だ。1970年代の「仮面ライダースナック」、1980年代の「ビックリマン 悪魔VS天使シール」、1999年の「チョコエッグ 日本の動物」など、各時代にヒットした食玩も存在する。
一般的に食玩を買う動機は「玩」の方にあるが、「食」もまた楽しみの一つである。だがこの「食」の方を持てあましてしまう人が、ある程度いる。
食玩にも色々な系統があるが、ランダム封入されたカードやシールを集めていくタイプはポピュラーなものの一つだ。こうしたものはダブりが発生することもあり、欲しい種類が出るまで、あるいは全種揃えるまでにはそれなりの数を購入することになる。
ある程度自由にお金が使える人がこれに挑む場合、いわゆる大人買いと呼ばれるまとめ買いを行う手がある。これによりカードやシールを大量に獲得できるが、付随してお菓子も大量に手に入ってしまうことになる。
カードやシールの食玩は、お菓子もウエハースチョコやスナックなど、食べでがあるものになっている場合が多い。いくらそのお菓子が美味しくても、全く同じ種類のお菓子を20個分、30個分というのは簡単には消費しきれない。
そう、食玩のお菓子を持てあますのは、量の問題なのである。
ロッテの「ビックリマンチョコ」は、シールタイプの食玩の代表格とされる存在だ。
ロッテは1980年代に「悪魔VS天使シール」が大ヒットした際「シールを売買しないこと、チョコをちゃんと食べること、シール交換を通して友情を深めること」をうたった「ビックリマン憲章」を発表していた。
そして2021年4月1日の「ビックリマンの日」、アレンジレシピへの誓いとして「チョコをおいしく食べること、アレンジレシピを参考にすること、レシピを広めること」という内容で「ビックリマン憲章2021」を復活させた。さらに合計41レシピを2021年4月~2022年3月まで、1年間通して展開したのである。
今回は、この活動を広げるためにビックリマン史上初となるレシピ本2冊を、主婦の友社より発行するという。
ロッテは、「レシピ本の出版によって、ビックリマンシール集めをより楽しめて、美味しくウエハースを召し上がっていただく活動をもっと広げていきたいと考えました。またそれによって、ごく一部でいただいた『ウエハースを食べきれない』といったご意見に対応し、食品ロス削減も図ってまいります」とコメントしている。
実はビックリマンのチョコは、アレルギーへの対応などの理由で、ピーナッツ入り→アーモンド入り→クッキークランチ入りと中身が変化している。食品ロス問題への対応も、時代の流れに即したものといえるだろう。
今回のレシピ本は「悪魔VS天使シール」にちなんで「天使編」と「悪魔編」に分かれている。「天使編」は人気パティシエ遠藤泰介氏、「悪魔編」は人気ショコラティエ江口和明氏がレシピを担当。天使編はふんわり甘~く、悪魔編は苦みや辛味を効かせて、と異なる傾向でアレンジされているとのことだ。
ちなみに元のシールが「悪魔VS天使」で「天使VS悪魔」でないのは「悪魔シールを貼られたら天使シールを貼って対抗する」という遊びの流れを意識したものである。
本の表紙も「ビックリマン」のパッケージをイメージしたものになっている。
さらにおまけシールも付属。シールは天使編、悪魔編×通常版、Amazon限定版、復刊.com限定版+第2弾で全9種を予定しているという。
現在ビックリマンは昔の「悪魔VS天使シール」の流れを汲んだ「第33弾」「第34弾」を展開。また「エヴァックリマン」「呪術廻戦マン」「鬼滅の刃マン」「ダイの大冒険マン」など、他作品とのコラボを積極的に行っている。自分の好きな作品がビックリマンとコラボし、大量にチョコが手に入ってしまう時のために、今回のレシピ本はビックリマンファンならずとも押さえておいた方がいいかもしれない。
>>>『ビックリマンチョコ激うま消費レシピ』表紙やビックリマン憲章などを見る(画像6点)
(C)LOTTE/ビックリマンプロジェクト

『ビックリマンチョコ激うま消費レシピ【天使編】』

『ビックリマンチョコ激うま消費レシピ【悪魔編】』
出版社:主婦の友社
各1320円(税込)
2022年7月25日(月)発売予定
販売チャネル:書店及びオンラインストア予定
☆詳細ページ>>>

天使編:人気パティシエ 遠藤氏
「皆様の喜ぶ顔が見たくって」をモットーに、僕の自由な表現を通して多くの方々が喜んでいただけたらと思っています。
歴史ある「ビックリマンチョコ」の記念すべき企画に携われた事を嬉しく思います。
遠藤泰介(Endo Taisuke)
横浜市出身。高校時代に洋食店でのアルバイトを経験したことから、職人に憧れ、町田市の調理師専門学校で学ぶ。その後、イタリア料理店などで修業をし、パティシエのコンテストで国内、国外受賞歴多数。『ピエール・エルメ イクスピアリ店』のシェフパティシエを経て、都内有名ホテルなどでも腕を磨く。『パティスリー カメリア銀座』でシェフパティシエを務めたのち、フランスに自分の菓子店を開くための準備に入る。

悪魔編:人気ショコラティエ 江口氏
「ビックリマンチョコ」の誰が食べても美味しい味わいが懐かしく、何が当たるかわからないシールのドキドキは今も変わりません。
そんな「ビックリマンチョコ」に関われることを大変光栄で嬉しく思います。
ちょっとしたアレンジで簡単に美味しいスイーツに変身させます!
江口和明(Kazuaki Eguchi)
東京生まれ。父は和食の料理人、母は栄養士という環境下で食の感性が磨かれた。 製菓学校卒業後『渋谷フランセ』を経て、東京や神戸の高級チョコレート専門店にて研鑽を積む。ベルギーの老舗高級チョコレート『デルレイ』の本店で研修後、日本に初出店した「デルレイ」のシェフに就任。現在は『パティスリー&カフェ デリーモ』(東京ミッドタウン日比谷)など『デリーモ』ブランドのシェフパティシエをつとめる。

ビックリマンの日
ビックリマンチョコの「人を驚かせ、ビックリさせる」というコンセプトにリンクさせ、2015年より4月1日を「ビックリマンの日」として制定。
4月1日は、一般的に人をビックリさせるエイプリルフールの日。そこでビックリマンのコンセプトである、人を「ビックリ」させることにこだわる記念日として日本記念日協会に「ビックリマンの日」を正式に登録している。
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