12年ぶり舞台主演の嵐・相葉雅紀、なぜ〝俳優〟としても評価が高いのか

 期待値は高い。人気グループ・嵐の相葉雅紀が舞台「ようこそ、ミナト先生」で主演する。6月4日から新国立劇場 中劇場、6月29日からは大阪・梅田芸術劇場メインホールで行われるが、このニュースが各メディアで一斉に報じられるとファンは大いに沸き立っており、上演期間中は両劇場ともに大きく盛り上がりそうだ。

 相葉が舞台に出演するのは2010年に主演した「君と見る千の夢」以来、12年ぶりとなる。舞台の内容は町や人生の「再生」をテーマにした物語で心温まる感動的なストーリーに仕立て上げられているという。その中で相葉は高齢化社会や過疎化などの問題を抱え込む山間部の村で日々奔走する非常勤教師の役を演じる。

 2020年末で嵐のグループ活動が一旦休止。その後も相葉は「VS嵐」からタイトルと内容が刷新された「VS魂」(フジテレビ系)など数多くの人気バラエティー番組でMCを務め続け、テンポとノリのいいトークだけでなく、まとめ役としてもキラリ光る才能を発揮し、幅広いフィールドで活躍を見せている。さらにはテレビ朝日系ドラマ「僕とシッポと神楽坂」から3年ぶりに昨年10月期の同局連ドラ「和田家の男たち」で主演を果たし、俳優としても存在感をアピール。まさに脂が乗り切ったタイミングで相葉は久しぶりに舞台主演のオファーを受け、大いに張り切っている様子だ。

 ちなみに今作品では脚本をドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)などで広く知られる〝TV界の大物〟金子ありさ氏、演出には日本の演劇界をけん引する存在として定評の高い〝舞台のレジェンド〟宮田慶子氏がそれぞれ務める。相葉は名だたる両氏と「君と見る千の夢」でも仕事をこなしており、今作品で12年ぶりのタッグ結成となることから演劇界でも現時点において早々と「かなりハイグレードの舞台となるはずだ」と前評判が高い。

 ただ、相葉に関しては一部のアンチから「さまざまなオファーがジャニーズの猛プッシュで優遇されているのではないか」と根も葉もない噂が今も絶えない。今回の演劇主演にも「演技力がイマイチなのにどうしてテレビと演劇の大物脚本家と演出家とタッグを組めるのか」などと「もはや単なる僻み」としか思えないようなコメントもネット上で散見される。だが、これまでジャニーズ所属の人気グループや嵐のメンバーとも仕事をこなし続けている民放プロデューサーの1人は相葉の〝真の魅力〟について、こう述べている。

「相葉さんは正直に言えば、演技は一流ではない。でも彼には自然な雰囲気で〝隣のお兄さん〟を演じることができる希少価値がある。多くの俳優は自分と違ったキャラクターを出そうとして、うまくいかず壁にぶち当たってしまう。しかしながら相葉さんは自分自身をそのままストレートに舞台やテレビドラマに投影し、違和感なく役柄を演じることができる。そこが魅力であり、今も各方面からオファーを受け続ける理由となっているのです」

 舞台を含め多岐にわたって各方面へと羽ばたく相葉の活躍には楽しみしかない。

WRITER

  • 四海方正
  •        

  • 芸能、スポーツをメインに取材活動を続けているライター