グランプリに鹿児島の小田原さん 全国選抜小学生プログラミング全国大会

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 小学生が自らプログラミングして制作したアプリやゲーム、ロボットなどの作品を披露する「全国選抜小学生プログラミング大会全国大会」(全国新聞社事業協議会主催)が3月6日、東京都内を会場にオンライン形式で開かれ、最優秀のグランプリに、鹿児島県の伝統工芸品・大島紬(つむぎ)の魅力を多くの人に伝えるアプリを制作した鹿児島県代表の小田原叶和さん(鹿児島大附属小5年)が輝いた。

全国大会には各都道府県大会を勝ち抜いた37組が出場。審査員長の平井聡一郎・情報通信総合研究所特別研究員以下6人の審査員に向けて、各出場者が約3分間、作品をモニターで紹介しながら、作品の制作意図や制作上の工夫・苦労などを説明した。

小田原さんの作品は「大島紬に対する熱い思いが伝わってくるアプリ」(平井審査員長)として審査員から高い評価を受けた。アプリは、大島紬の歴史やほとんどが職人技の手作業である制作工程を詳しく紹介するほか、龍郷(たつごう)柄や亀甲(きっこう)柄など代表的な柄の大島紬を織る「デジタル疑似体験」の機会を提供。さらにさまざまな柄や色の大島紬のコーディネートをイラストキャラクターで試せる「デジタル着せ替え」を楽しむこともできる。アプリを見た団体が大島紬を大量買いするなど“大島紬愛”にあふれた小田原さんのアプリはすでに大きな成果を挙げているという。

グランプリが発表されると、小田原さんは「すごくうれしい」と満面の笑みを見せて喜んだ。平井審査員長は「完成度が高く、すでに使用実績がある。これからも自分の思いをプログラミングして新しい未来をつくってください」と祝福した。

準グランプリは、イギリスの数学者ベイズの確立計算式などを使い、新型コロナウイルスの感染リスクを計算するアプリを制作した、東京都代表の濵田康平さん(多摩川小6年)が受賞した。ビッグデータを生かした高度な感染リスク解析が注目された。濵田さんは「受賞できて、ほっとしている」と安堵の表情を見せていた。

全国選抜小学生プログラミング大会は、プログラミング教育が小学校で必修となったことを受け、全国の地方新聞社などでつくる全国新聞社事業協議会が、プログラミング教育の推進や思考力・表現力をはじめとした子どもたちの「生きる力」の育成を狙いに昨年、初めて開催した。

2回目の今回は、前回より254組多い927組の応募があり、全国大会の出場権を懸けた各都道府県大会には書類選考を勝ち抜いた388組が参加した。

全国大会の開会式では、主催者を代表して全国新聞社事業協議会の土屋健治代表幹事が「元気あふれる発表に期待したい」とあいさつしたほか、牧島かれんデジタル相と台湾のデジタル担当相オードリー・タン氏が祝辞を述べた。牧島デジタル相は「新しい技術に挑戦する気持ちを忘れないでほしい」と出場者を激励。新型コロナウイルス禍のマスク不足の混乱を軽減するアプリ「マスクマップ」制作を主導したオードリー・タン氏は、社会の課題をプログラミングで解決する「ソーシャル・イノベーターになってください」と呼び掛けた。

グランプリと準グランプリ以外の受賞者は次の皆さん。

【あいおいニッセイ同和損保賞】宮崎県代表・ハツメイカー=上田蒼大(江平小3年)迫園梨央(宮崎大附属小5年)水野美空(宮崎大附属小6年)

【NEC賞】埼玉県代表・横田夏向(氷川小4年)

【ヤフー賞】大分県代表・中島莉衣奈(大道小4年)

【審査員特別賞】富山県代表・サンダーバード27号=二上凉丞(神明小6年)堺和人(鵜坂小5年)▽徳島県代表・酒井陽向(黒崎小3年)▽佐賀県代表・内田理史(若基小5年)▽群馬県代表・風の子クラブ=澤口瑛茉(天沼小6年)金澤鷹士(同)

【全国新聞社事業協議会賞】福井県代表・山本佳那(福井大附属小4年)

【みんなのみらい賞】岡山県代表・口田道哉(箭田小5年)▽静岡県代表・藤間蔵乃祐(大井川東小5年)▽石川県代表・河並夏希(田上小4年)▽岐阜県代表・古山穂高(関ケ原小4年)▽福島県代表・野口遙(大島小6年)▽山梨県代表・山梨学院プログラミング部隊=岩瀬憲跳(山梨学院小5年)菅又仁和(同)矢ヶ崎碧音(同)▽鳥取県代表・森凪(彦名小6年)森然(彦名小3年)▽島根県代表・驛場乙葉(瑞穂小6年)▽兵庫県代表・赤藤未吹芽(四郷学院6年)▽愛知県代表・川口明莉(八社小5年)▽山形県代表・やまがたロボットクラブ=尾崎悠榮(みはらしの丘小5年)尾崎裕旬(みはらしの丘小3年)▽青森県代表・チームおいらせ=佐々木吉秀(百石小4年)佐々木智香(百石小2年)▽岩手県代表・中島稜太(山岸小3年)▽大阪府代表・松原弘明(追手門学院小4年)▽秋田県代表・ラビットチーム=熊谷愛子(明徳小5年)長谷川珠乃(同)▽熊本県代表・杖先凌来(八千把小6年)▽北海道代表・水口加唯(鳥取西小4年)▽沖縄県代表・由利あかり(壺屋小5年)▽愛媛県代表・成平千鶴(小野小5年)▽千葉県代表・茅野璃莉(小倉台小6年)▽香川県代表・津川翔(亀阜小5年)▽広島県代表・堀田奈音(三ツ城小5年)▽栃木県代表・福田貴博(明保小5年)▽茨城県代表・地球防衛隊=平野実結(吾妻小5年)髙橋祐人(同)木村新志(同)金森凜花子(同)▽福岡県代表・内田恵悟(今宿小5年)▽長野県代表・チーム信州=花見陽木(四賀小5年)井上桧(同)手塚隆平(信州大附属長野小5年)木元健聖(松川小6年)▽宮城県代表・海辺のパン屋さんチーム=中村美音(仙台白百合学園小2年)香川空翔(高森小2年)齋藤一豊(同)野崎涼加(寺岡小2年)

当記事はOVOの提供記事です。

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