冬はトイレが近くなる…! 「冷えと尿トラブルを改善する」簡単な方法  #144

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体が冷えると頻尿になったり、抵抗力が落ちて膀胱炎になったりする場合があります。そこで漢方薬剤師で中医学士の大久保愛先生が、冷えと、それによる尿トラブルの改善方法を教えてくれます! 
■ 体が冷えて尿トラブルに悩んでいませんか。

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 144

冬型の気圧配置が続き、冷え込む日が続きますね。冷え症の人にとっては、つらい時期だと思います。そして、冷えると起こる迷惑なことと言えば、尿トラブルではないでしょうか。外出時にトイレを探すのに苦労したり、夜中何度もトイレで目を覚ましたり、膀胱炎になったり、尿漏れをしたりと生活の質を下げますよね。寒い日はまだまだ続くので、冷えない体づくりは必要です。

寒いときには厚着をして、暖房をガンガンにかけて、なんとか過ごすという人が多いかもしれませんが、正月太りをしている人はその場で30回ぐらい高速でもも上げをして熱を発生させることもおすすめです。特に正月太りをした場合、ゴロゴロして食べて太っているので、筋力は低下し脂肪が増えている状態です。これでは冷え体質は改善しません。寒く感じた瞬間イコール運動する合図と思うぐらいの感覚でいるとよさそうですね。

ということで、今週は体が冷えて尿トラブルに悩む人のための食薬習慣を紹介します。

■ 今週は、尿トラブル対策の食薬習慣

寒いとトイレが近くなりますが、それには理由があります。寒いと尿を貯めておける膀胱の容量が減ったり、抗利尿ホルモンの分泌が抑制されることで尿がたくさん作られ、トイレが近くなります。なので、冷えを感じやすい人ほど尿トラブルに悩まされることになります。

また、冬は体が冷えることで抵抗力が落ち、尿道から細菌が入って膀胱炎になる人も増えます。これらを漢方では、『腎陽虚』といいます。症状がひどい人は、仙骨にカイロを貼っておくと骨盤内の血流が良くなるので症状の緩和に役立ちます。そして、食薬としては『腎』の働きをサポートするものと、バリア機能である『気』を補うことを考えます。今週食べると良い食材・メニューは、【ブロッコリーとジャコの炒め物】です。

■ 食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ブロッコリーとジャコの炒め物】

作り方は、スライスしたニンニクと鷹の爪を炒め、食べやすい大きさにカットしたブロッコリーとジャコを加え、醤油とみりんで味を整えたら完成です。

■ 【ブロッコリー】

抗酸化作用の高いビタミンCを野菜の中でもトップクラスに含有し、抗炎症作用や抗菌作用のあるスルフォラファンも含むため、体のバリア機能となる『気』を補う働きが期待できます。他にもビタミンB1、B2、葉酸、カロテン、ビタミンE、食物繊維なども含む栄養価の高い野菜です。

■ 【ジャコ】

ジャコは、魚の頭からしっぽ、骨や内臓まで全部を丸ごと食べることができる『補腎』できる食材です。栄養のバランスも良く、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルやDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸やビタミンB群なども豊富です。

あわせて利尿作用のある飲み物や冷たい食べ物はできるだけ控えるようにすることも必要です。根深い冷え由来の問題はすぐに解決するものではありません。なので、隙間時間の運動、カイロを貼る、食事に気をつけるなどいろいろな方法を併用することも大切になってきます。

何も対策をしないと毎年冬の不快な症状はつらくなっていくものです。小さなことでも積み重ねが大事です。自分のできそうなところから始めてみましょう。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

■ Information

大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

(C)Westend61/Gettyimages(C)Peter Cade/Gettyimages(C)fizkes/Gettyimages

文・大久保愛

当記事はananwebの提供記事です。

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