『ONE PIECE』コビーの謎行動…「命がもったいない」の真意とは?

まいじつ

『ONE PIECE』コビーの謎行動…「命がもったいない」の真意とは?

『ONE PIECE』101巻(尾田栄一郎/集英社)

漫画『ONE PIECE』において、“共感”がもっとも重要なテーマの1つとなっていることは間違いない。海賊にも海軍にもそれぞれの信念があり、彼らの生きざまには誰もが胸を打たれるはずだ。しかしその中で、なぜかコビーに対して《理解不能》という声が上がり始めている。

ご存じのように、コビーは第2話『その男“麦わらのルフィ”』で初登場した古参キャラ。もともとは「アルビダ海賊団」のもとで働かされていたが、ルフィとの出会いをきっかけとして海軍に入ることを決意した。すでに本編では海軍大佐にまで昇進しているが、「正しい海兵」という理念も捨ててはいないようだ。

なぜそんなコビーの行動が理解できないのか。やり玉にあがっているのは、マリンフォード頂上戦争でのワンシーン。瀕死のルフィが連れ出されそうになる中、コビーは海賊の敵でありながら、サカズキたち海軍を止めに入る。そこで放ったのが、「命がもったいない」という名言だ。

コビーの行動は海兵として間違っていた?


ストーリー上はドラマチックな場面なのだが、その言動を理解できないという読者からはツッコミの声が。ネット上では《目の前に海賊がいたら捕まえるのは当たり前だろ》《命がもったいないって何だよ。命をかけて海賊倒してる海兵への侮辱だろ》《目の前に賞金かけられるレベルの悪党がいるのにスルーする方がやばい》《なに気分で仕事してんねん。海賊ちゃうんやぞ》といった意見が上がっていた。

もちろんコビーの中では、その行動には1つの道理があった。すでに戦う気のない海賊を追うために、無駄に海兵たちが犠牲になることをよしとできなかったのだ。彼の価値観においては、人の“命”が重要な価値を帯びているのだろう。

だが、海軍はあくまで規律に従って動く1つの組織であり、その場の判断で「正しいかどうか」を決めるものではない。もし組織の判断に反してまで、自分の価値観で正しいと思うことを貫徹するなら、それはもはや海兵というよりルフィのような海賊に近いかもしれない。

その意味では、コビーを批判する声にも納得できる部分はある。ただ、コビーが勇気ある行動によって海賊=悪、海軍=正義という構図を揺るがしたことも事実。今後も賛否が分かれるかもしれないが、信念を貫き通してくれることを期待したい。

文=野木
写真=まいじつエンタ

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