【傑作なのに】映画『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』トラウマを越えていけ

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世界中がハーレイ・クインに恋をしてから4年、キャシー・ヤン『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』で単なる「ジョーカーの彼女」の立ち位置を完全に脱却したのち、2021年8月、情にアツいあの女が完全復活してまいりました。アジア人監督さすがのギャグセンスの高さによって、バーズオブプレイで面白さを爆発させたクインはあのハイテンションそのままに、本作でも暴れまわりますよ!

お気をつけあそばせ

本作の見どころは、観る人によっちゃトラウマものの恐怖映像の数々。とは言え、お化けとかゾンビとかそういうことじゃございません。集合体とか害獣とか、高所とか暗所とか、そういうメンタルにくる方のやつです。今、確認のために「集合体」と検索してしまいましたがウワアァァァァア、危うく気が狂うところでした。本作は結構、視覚的にメンタル削られるんですが、視聴者に向けられたその刃こそがまさに、本作を形づくるテーマでもあって。

トラウマを越えていけ

「人を殺すのは嫌だけど、ママだと思えば殺せる」という、個人的には今世紀最高のパンチラインも飛び出す本作は、登場人物各々が自身のトラウマを越えていく物語。こんな台詞、ちょっと前まであり得なかったんじゃないですか。ましてやDCコミックスですからね。これでまた子どものうちから多様な感性に触れられる、素晴らしい世界に一歩近付いたのではないでしょうか。
アンディ・ムスキエティ『It』で震えた心の箇所と同じところに激震が走りましたよ。

うなぎ登りの興奮度

そんな、共感を得にくいキャラクター設定なんかもありながら世界中で本作が愛されるのには、映画全体に通ずる「遊び心」が関係していると思います。オープニングクレジットに始まり、全チャプターの移り変わりに至るまで三次元的な仕掛けが施されていることで、誰もがファンタジーなエンターテインメントとして本作を受け入れられるという仕組み。
そしてそうやって楽しんでいる間に、色々と抱えて生きる私たち1人ひとりの心にコッソリと入り込み、ガッツリ勇気付けてくれるという二重構造。サイコーです。ありがたき幸せ!ほんとに面白かったです!

映画『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』はDVD・Blu-ray他、U-NEXTなど動画サブスクリプションサービスで観られます。

【公開】
2021年
【スタッフ・キャスト】
監督:ジェームズ・ガン

脚本:ジェームズ・ガン

出演:マーゴット・ロビー
   イドリス・エルバ
   シルベスター・スタローン 他

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