GReeeeN、福島での忘れられない光景「小さな子たちが…」【日曜日の初耳学】

1月9日放送の『日曜日の初耳学』(MBS放送)にアーティスト「GReeeeN」のHIDEと92が登場。

メディアへの顔出しをしておらず、露出も少ない彼らが今回語ったこととは?

「キセキ」はクローゼットでレコーディング

メンバー全員が福島県の歯学部出身というGReeeeN。現在は歯科医師として働きながらアーティスト活動も行っている。

GReeeeNの大ヒット曲1発目といえば「キセキ」だが、その話がきたのは彼らが歯科医師の国家試験に臨む1か月ほど前だったと言う。当時のHIDEはベッドを捨て、1日に2~3時間睡眠で猛勉強をしていたそうだ。そんな極限状態の中で生まれたのが「キセキ」だと語った。

また、この頃からアルバム2~3枚めくらいまではHIDEの兄の部屋のクローゼットでレコーディングしていたそうだ。「布団とか置けばいい感じに音が吸収される」とHIDE。数々の名曲がクローゼット産なことにスタジオメンバーもビックリだった。

ひとつを極めることのチャンネルは一緒

メンバー全員が歯科医師とアーティストという二足の草鞋を履いている珍しい状況のGReeeeN。大学在学中にメジャーデビューしたにも関わらず「アーティストの道に進む」とならなかったことに関して「皆、歯科医師になりたいということが大前提だった」と92。歯科医師として働きつつ、支障なく音楽活動を続けるために「顔出しせずに音楽活動したい」とダメもとで会社に言ってみたところ「面白いね」とOKが出て、今に至るのだと語った。

2つの職業を両立するにあたってスイッチがあるのかという質問に「この歯を綺麗にしたい」と「いい音楽を作りたい」は似てるような気がする、とHIDE。また、どんなときでも頭の中に音楽が流れると言い「麻酔を打ちながら…”あ~このメロディーいい!”」となることもよくあり、そんなときは麻酔が効くのを待つ間にバックルームで鼻歌を録音するそうだ。また「作曲中に”あの歯の根管口はこっちにあるぞ”と浮かぶこともある」と逆にクロスすることもあると話してスタジオを笑わせた。

横浜流星が語るGReeeeNの印象

映画やMVへの出演ででGReeeeNと深い関わりのある横浜流星が彼らの印象を語った。「おしゃれでカッコよくて皆が楽しそう。高校生や中学生の仲間と会うときって、わちゃわちゃするじゃないですか。そのノリをずっと継続してるなって。微笑ましくなる」

いつまでも変わらないメンバーの仲の良さが伝わってきた。

第2の故郷福島への思い

朝ドラ『エール』の主題歌「星影のエール」の誕生秘話について「メロディーができた時点で、そのメロディーを車で流しながら福島県をグルグル回ったんです」「曲が風景に合うかを確認して、メンバー全員で古関さんの記念館に行って、歌うブースの前に古関さんの顔写真を貼った」と、偉大な作曲家のドラマに関わるうえで失礼のないように心を込めたと語った。

また、福島県が被災した際、GReeeeNのメンバーもこの地の歯科医院で働いていたことを明かした。TBS東日本大震災10年プロジェクトのテーマ曲「蕾」を作り、音楽を通して復興支援避を続け、難所もたくさん回ったGReeeeN。実は検死の歯科医師としても活動していたという。「被爆の可能性もあるじゃないですか?」という林の言葉には「とにかくご家族のもとに早く帰ってほしいなという気持ちだけだった」と話した。このとき、歯科医師として避難所を回りながら「あれ、音楽じゃないな」と感じたと言うHIDE。「それよりも明日の水だったり、悲しみを止めることだったりそのほうが先だろうと思っていた」。しかし、そんな矢先にある光景を目の当たりにする。「避難所で過ごす小さな子たちが、寄り添いながら僕らの曲を聴いているのを見て..」「音楽って大事なんだなって」

現場で見た真実があるからこそ、これからも信念を持って音楽に携わることができると語った。

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