“真っ黒焼きみかん”で風邪予防!? 昔ながらの温活メソッド4選

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一年で一番夜が長い冬至も間近の、寒さが募るこの時期。おうちでできる、ちょっぴり懐かしいあったかケアはいかが? 古くて新しい、温活メソッドを集めました。
■ 冬をあったかく過ごす、昔ながらの知恵に注目を。

例えば寒くて風邪をひきそう、という時。「しょうが入り葛湯が良い」「お風呂にゆずを」、そんなアドバイスを耳にしたことが一度はあるはず。昔ながらのこうした伝承には、「実は理に適っているものがたくさんあるんです」と、鍼灸師の田中友也さん。

「物質的に豊かではなかった時代から、人々は身近にできる工夫で体を温め、風邪などの不調を防いできました。経験の積み重ねから生まれた温活法は、現代の生活でも大いに役立つはず」

そうした民間の知恵の、ソースのひとつとされているのが、中医学をもとに日本で古くから発展してきた「漢方」の「養生法」。

「中医学は、自然と調和して健やかに暮らすことを目指した伝統医療。次の季節を元気に過ごすために、今の時期に心がけておきたい備えを指南するのが養生法です。冬は首や手首、足首を冷やさない、温める力のある旬のものを食べるなど、すぐにできることばかり。ぜひ取り入れてくださいね」(漢方家・櫻井大典さん)

そこでここでは養生法・風邪予防の知恵をご紹介。寒さも忙しさも増す年末年始を、温故知新のアイデアでほっこりと乗り切って。

■ 真っ黒焼きみかんで風邪予防。

田中さんが、自身も健康のために冬は毎日欠かさず食べているというのが、焼きみかん。

「果物の多くは漢方では冷やす“涼性”なのですが、焼くとその性質が緩和されて、体が温まるおやつに。あつあつのうちに食べると体がぽかぽかしてきます。ビタミンCも多いので、美容や疲労回復にもいいですよ」

作り方はいたって簡単。

「みかんをトースターで焼くだけ。10分くらいじっくり焼いて、皮が真っ黒になったら出来上がりです。りんごの皮をむき、薄切りにして焼いたものは、冷えて胃腸が弱っている時におすすめです」

■ 足が冷たい時は、靴下に唐辛子。

強い辛みを持ち、食べれば即時に体が温まる唐辛子。聞くところによれば、昔は雪山を登る人が油紙に包んで登山靴に入れ、足先を温めるのに使ったとか。

「カプサイシンが含まれているので、確かに発熱作用はあるでしょう。靴下に入れれば、多少の温かさは感じられるはず」と、櫻井さん。

漢方の世界では、外用薬として使われることもあるそう。

「試す場合は唐辛子が肌に直接触れないよう、必ずガーゼなどに包んでください。水を介すと刺激が和らぐので、お湯に1~2個入れて足湯をするのもよいでしょう」

■ 日光は背中で浴びれば温め効果倍増。

「日光は体に熱を運ぶ“陽気”のかたまり。ひなたぼっこは大いにおすすめです」

と、櫻井さん。この時、

「体の正面ではなく背中に陽を浴びましょう。中医学では背中には陽気の流れる道があって、陽気を取り込む入り口もここにあると考えます。日光浴は背中で、と覚えておきましょう」

そして、同時に深呼吸を行うとさらに効果的だそう。

「腰のあたりにある、体を温める働きのある“腎”まで陽気を送り込むことで、全身が温まっていきます。お腹を膨らませて息を深く吸い、ゆっくり吐きましょう」(田中さん)

■ 生理中の冷えにはよもぎのパワーを。

「よもぎは、古くから薬用に重宝されてきた野草。ハーブ界の女王とも呼ばれる存在です。葉を湯船に入れた“よもぎ湯”は体を温めて痛みを和らげ、生理痛や不正出血などの緩和にも役立つとされています」(田中さん)

韓国に昔から伝わる、よもぎを入れたお湯の蒸気で下半身を温めるよもぎ蒸しも、女性の悩みに良いことで有名。

「冷えて生理痛も辛い。そんな時は、市販のよもぎ入り入浴剤を使うほか、よもぎを使ったお茶やよもぎ入り蒸しパン、よもぎ餅などのお菓子もおすすめ。よもぎパウダーをラテ風にして飲むのもいいですね」

田中友也さん 鍼灸師、国際中医専門員。兵庫県神戸市の「CoCo美漢方」で健康相談に乗る傍ら、鍼灸の施術を行い、養生法をTwitterで発信する。著書に『こころと体がラクになるツボ押し養生』(学研プラス)など多数。

櫻井大典さん 漢方家、国際中医専門員。“ゆる漢方”をテーマに季節ごとの養生法を分かりやすく伝えるTwitterで人気に。『大人女子のゆるっと漢方生活』(主婦の友社)、『漢方生活を楽しむ教科書』(ナツメ社)など著書多数。

※『anan』2021年12月22日号より。イラスト・松尾モノ 取材、文・新田草子

(by anan編集部)

当記事はananwebの提供記事です。

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