冬に減るセロトニンを増やす! 「心とカラダを強くする」意外な方法 #138

ananweb

気分に波があったり、不安を感じやすい人はセロトニンの分泌が少ないのかもしれません。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、いまの時期は日照不足により特にセロトニンが減少するのだそう。そこで愛先生が、セロトニンの分泌を促し気持ちを安定させる方法を教えてくれます!
■ 慌ただしい師走、気分が沈んでいませんか?

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 138

師走を実感する慌ただしい日々を過ごしている人は多いのではないでしょうか。あれもしなきゃこれもしなきゃで、やることがいっぱいですよね。それでもやっぱり年末は大掃除をしたいし、楽しいことをしたいし、スッキリ笑って年を越したい気持ちを皆さんが持つのではないでしょうか。まだ12月が始まったばかりだと思っていったらあっという間に大晦日を迎えることだと思います。

ただ、時間に気持ちがついていかず、ちょっと焦燥感を感じたり、不安になったり、気分が落ち込んだりとなんだか自分って不幸だなと感じてしまう人はいないでしょうか。今の時期、日照時間が一年でもっとも短くなる冬至に近づくにつれて少しネガティブになりやすい時でもあります。そこで、今週は年末を少しでもハッピーに過ごすことができるような食薬習慣を紹介します。

■ 今週は、今楽しくない人のための食薬習慣

何を見ても笑ってしまい、何でも楽観的にとらえることができる楽しいときと、どんなに面白いことがあっても笑えないし、楽しくないときがあったりして、日によって気分って大きく変化しますよね。これって何なのかご存じでしょうか。実は、感情に関わるドーパミンやノルアドレナリンなどをコントロールするセロトニンが不足している人に起こりやすいことです。

とくに冬になると日照時間が短くなり、日光により分泌が促されるセロトニンの分泌が減ります。もともと栄養に偏りがあったり、貧血気味だったり、胃腸の調子が悪かったりする人は、セロトニンをうまく作り出せずネガティブな感情を感じやすい傾向があります。この忙しい12月にテンションが下がり、悲壮感満載になっているとしたらつらいですよね。

緊急事態が解除された今の時期、久々に顔を合わせる人も増えると思いますが、そんなときは不機嫌で不愛想な姿よりも笑顔で話しやすい印象を与えたいですよね。漢方ではこういった状況を『血虚』や『肺陰虚』など考えます。そこで今週は、『血』を補い『肺と大腸』を潤す食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【オートミールとツナのクリームリゾット】です。

■ 食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:オートミールとツナのクリームリゾット】

作り方は、玉ねぎ1/2個をみじん切りにして炒めて、オートミール大さじ3~5、ツナ缶1つ、水250ml、好きなキノコたっぷり、塩胡椒、ニンニクやガーリックパウダーを加え5分くらい煮込みます。そこに牛乳や豆乳を200ml、味噌を加え一煮立ちしたら完成。コンソメや粉チーズ、ナンプラーなどでアレンジしてもよいですね。

■ 【オートミール】

自粛期間中に大流行したオートミールですが、煮込み時間を変えることでリゾットになったり、カレーやシチューのルーになったりもする優れもので、『肺・大腸』を潤します。栄養素としては、水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれているため整腸作用があり、食物繊維の一種であるβグルカンを含むためセカンドミール効果といって血糖値の上昇を長時間抑える働きも期待できます。また、鉄やカルシウム、ビタミンB群も含まれているため、腸からの老廃物の排泄と栄養の補給を同時にかなえることができます。

■ 【ツナ缶】

高タンパクでアミノ酸スコア100です。また、ビタミンB群、ビタミンD、オメガ3脂肪酸、鉄、マグネシウムなどのミネラルなども含まれ1缶で栄養をたっぷりとることができます。セロトニンの原料となる『血』を補う優秀な食材です。

師走であり、気候にも翻弄されやすい今の時期。カラダの土台をしっかりと作ることで周りに影響されない強い体を維持しましょうね。ほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

■ Information

大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

(C)JGI/Jamie Grill/Gettyimages(C)tommaso79/Gettyimages(C)Ridofranz/Gettyimages

文・大久保愛

当記事はananwebの提供記事です。

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ