福原遥が映画『フラ・フラダンス』主人公に感じた「自分との共通点」

福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズを舞台に、新人フラガールたちの絆と成長を描くオリジナルアニメ映画『フラ・フラダンス』が現在、全国の劇場で公開されている。本作で、フラダンス未経験ながらプロのフラダンサーとしての道を歩むことになる主人公の夏凪日羽役を演じた女優の福原遥さんに、作品の魅力やアフレコ裏話、最近のニックネームまで語っていただいた。

――『フラ・フラダンス』という作品に関して、最初どんな印象を抱かれましたか?

福原 オーディションの際に、全部ではないんですが内容を教えていただきました。その時から感じているのは、5人の女の子がみんな本当に個性的だなということ。彼女たちの絆の強さや、みんなでひとつの目標に向かって頑張るストーリーにも勇気を貰えて、前向きになれる素敵な作品だなと感じました。

――オーディション時には手応えを感じましたか?

福原 全く感じていなかったです。なので出演が決まった時は、嬉しさもありましたが、びっくりもしました。「私、日羽ちゃんなんだ!」と。

――日羽役狙いで受けていた訳ではないんですね。

福原 そうです。誰を演じるか決まっていた訳ではなく、複数キャラのオーディションを受けた上で、日羽ちゃんに選んでいただきました。実は「日羽ちゃんは自分と似ているな」と感じていたので、余計に嬉しかったです。

――本作のテーマであるフラダンスには、どういうイメージを?

福原 小3の時にお仕事でフラダンス体験をしたことがあるんですが、体験してみるとすっごく難しくて……。その時の経験もあったので、一つ一つのポーズにも意味が込められていて、メッセージ性のある奥が深いダンスだなと感じていました。人にパワーや笑顔を届ける力があるダンスですよね。機会があれば、もう一回挑戦してみたいです。

――既に小学生の時に体験されていたんですね! では、日羽のキャラクターはどのように作り上げていったのでしょうか?

福原 アフレコ時には、作画がまだ完成していなかったんです。なので、ちょっとでもイメージできるよう、色が付いた日羽ちゃんの色々な設定絵をいただいて、その絵を見てイメージを膨らませながら演じさせていただきました。あとは、ナチュラルなイメージを大切にしたいなと思って……。監督も「福原さんのイメージで良いよ」と言ってくださったので、ガチガチにキャラを決めず、みんなとの空気を感じながらやらせていただきました。

――アフレコ収録の際は、他のキャストの方もご一緒に?

福原 コロナ禍ということもあって、一緒にはできなかったんです。けど、何人かの方が先に収録されていたので、その声を聴かせてもらいながら演じました。

――監督からのディレクションで何か印象に残っているものはありますか?

福原 先程「似てる」と言いましたけれど、自分も日羽と同じであまり自信をもてないタイプなんです。監督に都度大丈夫か確認をとっては、「凄く良かったよ!」という励ましの言葉に支えられながら進めていた記憶がありますね(笑)。

――褒め上手な監督さんだったんですね。特に難しかったシーンはどこでしょうか?

福原 うーん、どこかな……なんか日羽ちゃんは、わーっと話すタイプの子ではなくて。その代わりに息遣いで表現するところがめちゃくちゃ多かったという印象があります。(ディーン・フジオカさん演じる)鈴懸さんに思いを寄せていくところも、具体的な描写があるわけではないんですが、その気持ちを伝えないといけないんです。言葉が少ない中でのその表現は難しかったですね。

――凄く難しい表現が求められたんですね。演じる中で日羽に対する印象の変化などはありましたか?

福原 演じていくにつれて、ちょっと前に踏み出せない自分に自信がない女の子が、仲間と出逢ったことで少しずつ変わっていく部分を感じられるようになりました。最後にはみんなを引っ張っていけるくらいの自信が出てきていたので、日羽は自分が思っている以上に強い女の子だったんだな、と思い直しました。

――今回は演技以外に歌も披露されたんですよね。映画の中に出てくるアイドルグループ「いついろディライト!!」のライブシーンは、観ていてもかなり心が躍るシーンだったのですが、劇中歌『ありがと FOR YOU』の歌唱は、福原さんたちが歌われたとか……。

福原 そうなんです。新人フラガール役を演じる5人で歌わせていただきました。

――皆さんしっかりとアイドルらしい歌声を聴かせてくれたので、驚きました。これはどんな風に収録されたのでしょうか?

福原 「劇中歌も歌ってもらいます」と言われて、セリフより前、まさにアフレコの一番最初に録りました。これもみんなで一緒にではなく、一人でのレコーディングでした。

――ディレクションはどんな感じで?

福原 キャラクターとして歌うのではなく、普通に楽しんで歌ってほしいと言われました。「本当にこれでいいんですか?」って監督に確認したら「OK、OK」って(笑)。

――やはりそこでも確認が(笑)。凄くハマっていましたが、元々歌うのはお好きなのですか?

福原 あんまり自信はないですけれど、歌うこと自体は好きです。元々歌を聴くのもめちゃくちゃ好きなので。

――新人フラガールの仲間を演じた他の4人とは、アフレコ後に別の現場などでお会いされたりしましたか?

福原 まだお会いしていないんですよね……でも(鎌倉環奈役の)美山加恋ちゃんや(滝川蘭子役の)富田望生ちゃんは元々仲が良かったので、共演できると聞いた時は凄く心強かったです。望生ちゃんには、事前に「一緒なの嬉しい。頑張ろうね」という連絡をしました(笑)。

――微笑ましいやりとりですね。さて、日羽は初ステージでの失敗が原因で変わったあだ名をつけられます。福原さんも「まいんちゃん」「はるん」と素敵な愛称がありますが、他に現場で仲間の方に呼ばれているニックネームってあるのでしょうか?

福原 なぜか分からないんですけど、最近、業界の友達からは「はるぴょん」って凄く呼ばれます! 確か『チア☆ダン』の時に、広瀬すずちゃんが、ずっと「はるぴょん、はるぴょん」と言ってくれていて、望生ちゃんがそれにつられて……そこから広まったんでしょうか。最近では、初めて会う方からも「あ! はるぴょんでしょ?」とか言われたりしますね(笑)。

――広まっていますね(笑)。作中では、弱みを指摘されて克服するためにそれぞれ努力を重ねるフラガールたちの姿も描かれていますが、福原さんも苦手なことを克服してきた思い出ってありますか?

福原 克服……そうですね、私は昔、本当に人見知りだったんです。小さい頃に『クッキンアイドルアイ!マイ!まいん!』‎という作品に出させてもらっていた時、スタッフさんたちが私の人見知りや緊張を解くために、色々と手を尽くしてくださったんです。「みんなで仲良くなろうよ」と、撮影前のレッスン期間として一緒にゲームで遊んだりする時間を設けてくださったお陰で、どんどん私も打ち解けて、心を開いていくことができた気がします。

――そこで人見知りは克服されたわけですか。

福原 昔よりはしなくなったと思います……けれど、いまだに最初は様子を伺っちゃいますが(笑)。

――では、初対面時などはこちらからグイグイ行った方がいい?

福原 まだ来てもらったほうが嬉しいですね(笑)。

――(笑)。では最後に、これから『フラ・フラダンス』をご覧になる方に改めて作品の魅力・注目ポイントを教えてください。

福原 注目して観ていただきたいのはやっぱり、作品の舞台として描かれているいわきの町やスパリゾートハワイアンズの再現度です。もちろんフラダンスも素晴らしいです! 実際のフラガールの方にモーションキャプチャーの協力をしていただいたので、アニメの踊りの動き一つ一つがしなやかなで温かい想いまで伝わってくるものになっていると思います。

『フラ・フラダンス』では、新人フラガール5人の絆やそれぞれの成長過程が描かれています。仲間の存在って、本当に心強いですよね。互いに切磋琢磨できる、良い意味でのライバルがいることは本当に素晴らしいことだと思うんです。そして、頑張ることってとっても素敵で大事なことなんだ、ということも一緒に感じていただけるんじゃないでしょうか。何かに挑戦してみたいと思っている人がいたら、是非この作品を観てその一歩を踏み出してもらえたら嬉しいです。

<プロフィ―ル>
福原 遥(ふくはら はるか)
8月28日生まれ。研音所属。NHK Eテレ『クッキンアイドルアイ!マイ!まいん!』のメインキャラクター・柊まいん役で子役として活躍後、ドラマ『恋の時間』で女優デビュー。主な出演作は映画『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』、ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」、など。声優としてアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(有栖川ひまり/キュアカスタード役)などにも出演している。

>>>福原さんの全身写真など撮り下ろし写真を見る【写真6点】

(C)BNP, FUJITV/おしゃれサロンなつなぎ

当記事はアニメージュプラスの提供記事です。

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