「一見いい人」が一番ヤバイ。しんどい人間関係とオサラバする方法

女子SPA!

 あの人はいつも元気で明るい。「いい人」ってわかっているのに、なぜか疲れてしまう。「いい人」に心から共感できない私が悪いの?と悩みがちなあなた、いいえ、実は『「一見、いい人」が一番ヤバイ』(PHP研究所)のかもしれません。

著者の心理カウンセラー、下園壮太氏は言います。「『一見、いい人』が厄介なのは、その困った行為に、多くの場合「悪意」がないこと。自分の態度で他人が傷ついていることにさえ、まったく気がついていないこともあります」。

相手は良かれと思ってやっているのだから、私も同調しなければならない、と自分を抑え込んでいると、無理が出てしまうのは当然なのです。

◆ストレスの役割とは

生理学者のハンス・セリエは「ストレス反応は、自分にとって有害な外部刺激に対する正常な反応として起こるものである。ストレス反応があるからこそ、私たちは命を維持していくことができる」と説いています。気持ちのザワザワやイライラは、心が発する「助けて」のサイン。

本書いわく「体が緊張する」「考え方がネガティブになる」「そわそわ落ち着かず、焦る」「ささいなことで怒りっぽくなる」「食欲が低下する」「眠れなくなる」はエネルギー低下の危険信号です。

「一見、いい人」に接した時のザワザワやイライラに気づいたら、手遅れにならないうちに対処しましょう。

「一見、いい人」を、まろやかに回避する処方箋を、本書からいくつか紹介してみます。

◆【パターン1】しょっちゅう押しかけて尽くす、おば

1人暮らしの女性宅にアポなしで訪れる、おば。おばに限らず、親、兄弟姉妹、友達もあてはまりますね。殺し文句は「あなたのことが心配なの」。結婚は、子供は、仕事は?と何かと気にかけてくれるのはありがたいけれど、正直うっとうしい! 相手はもしかしたら、あなたを心配するふりで自分の問題をすり替えているかもしれません。結婚、子供、仕事、あなたに問いかけた項目のどれか、相手自身も心配なのかもしれませんね。

相手をおばと仮定するなら、本書が見出した回答は「老後の計画、どんなふうに考えている?」。問題の矛先を相手に向けるのです。さらに保身として、「最近、疲れているから一人の時間を大切にしたいんだ」の一言。

◆【パターン2】ハイテンションでそばにいるだけで疲れるキラキラ女子

やたらとまぶしいキラキラ女子は、遠くから眺めている分にはいいのですが、同じ職場にいるとアクが強くて疲れますよね。あげく、こっちは普通にしているのに「暗くない?」なんて言われたり。

日々悶々と意気消沈する前に、ちょっと想像してみてください。もし彼女がいなかったら、と。考え方によっては、彼女は職場の盛り上げ担当をひとりでこなしているのです。

彼女に注目が集まれば、あなたは穏やかに仕事ができる、と頭を切り替えることはできませんか。あまりにもうるさいのであれば、「声が大きいよ。落ち着いて(笑)」など、やんわりたしなめてもいいでしょう。

◆【パターン3】口を開けば愚痴ばかりのグチグチさん

何をしても、何をされてもネガティブにとらえてしまう人、いますよね。ネガティブオーラは伝染しますから、愚痴を言われたほうのテンションも駄々下がり。こっちが真剣にアドバイスしても変わる気配はまったくない、という場合、目的は単なる愚痴の垂れ流し。

あなたにできるのは、「聞き流す」だけです。あとは、「大変だね~」「いつも応援しているからね」「とりあえず、明日もがんばろう」等の軽いお返事をすればOKと本書。

◆人にとって一番怖いのは人間

人が人間関係で悩むのは、「人にとって一番怖いのは人間だから。人間関係の疲れは、本当にこたえるものです」。でも、人はひとりでは生きていけません。本書の最後には、こう綴られています。

「人の長所や欠点も『味わいの一つだ』と思えるようになったあなたは、昨日よりももっとたくましく、しぶとく生きていくことができるでしょう」。

2021年もあとわずか。人間関係の見直しを、ここで行ってみませんか。

<文/森美樹>

【森美樹】

1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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