KAT-TUNの紅白初出場を巡るジャニーズ

裏の思惑があったようだ。19日に今年の大みそかに放映される「第72回NHK紅白歌合戦」出場歌手がNHKから発表され、大きな波紋を呼んでいる。昨年の7組から“2枠減”の5組となったジャニーズ勢の中で最も驚きの声が上がったのは初出場となる「KAT‐TUN」だろう。

「なぜKAT―TUNなのか?」という疑問の声も未だに出ているとはいえ、紅白に携わるNHK関係者にあらためて取材を入れてみると「周りが過剰に騒ぎ過ぎなだけで、実を言えば出場資格は十分過ぎるぐらいに揃っている」と説明している。

選考過程は「文句なしでクリア」

 KAT―TUNは今年でデビュー15周年のアニバーサリーイヤー。そして亀梨和也が9~10月にかけて放送されたNHKの連続ドラマ「正義の天秤」で初主演を果たしたこともあり、紅白出場への“お膳立て”は確かにできていた。近年、NHK紅白出場歌手の選考過程で重要視されるシングル売り上げに関しても前出のNHK関係者は「文句なしでクリアしていることから、音楽業界のほうからも『KAT―TUNを紅白に出場させるべきだ』との意見が非常に強まっていた」と述べている。その言葉通り、今年9月発売の最新シングル「We Just Go Hard feat.AK―69/EUPHORIA」は初週20・5万枚を売り上げており、同月14日発表の最新「オリコン週間シングルランキング」では初登場1位を獲得した。

 同ランキングではデビューシングル「Real Face」(2006年4月3日発売)から通算29作連続で1位となり、これは歴代3位の大記録だ。「シングル売り上げでこれだけの金字塔を打ち立てている点は無視できない。それに加えて今年は15周年のアニバーサリーイヤーというタイミングにもなっている、これだけの材料が揃っているにもかかわらず紅白に一度も出場していないKAT―TUNを今年も“スルー”してしまうのは逆に不自然であり、民意を尊重していないということになってしまう」とは同じく前出のNHK関係者の弁だ。

最後の1枠をプッシュしたのは

 それだけではない。どうやらジャニーズ側の考えも反映されている模様だ。KAT―TUN以外に紅白へ出場するジャニーズ所属のグループは昨年に引き続き関ジャニ∞、King&Prince、SixTONESの3組、そして昨年出場予定だったSnow Manとなっている。だが今年デビュー10周年を迎えてKAT―TUNと同じアニバーサリーイヤーとなっている「Sexy Zone(セクゾ)」、昨年まで4年連続で出場していた「Hey!Say!JUMP(ヘイセイ)」、2年連続だった「Kis―My―Ft2(キスマイ)」、メンバー個々の活躍で一大旋風を巻き起こしている「ジャニーズWEST」、それに先日シングルビューを果たし初週だけで70・6万枚を売り上げてオリコン週間シングルランキングで1位となり“今年度デビューシングル初週最高売上”となったばかりの「なにわ男子」が落選となったことで、おのおののファンからは不満も漏れ伝わっているのが現状だ。

「NHKが今年の紅白の『ジャニーズ枠』として定めたのは5枠。昨年より2つ減ったとはいえ、それでも『ジャニーズを特別扱いしている』との厳しい指摘は業界内でも少なくない。KAT―TUN以外のジャニーズ出場4組は早々に確定したが、最後の1枠をKAT―TUNで最終的にプッシュしたのは他ならぬジャニーズ。初出場する今年15周年のベテラングループをジャニーズ枠に組み込めば、若年層への偏重という見方をある程度は覆すことができる。それに今、ジャニーズは『何が何でも紅白』という考えに固執しているわけでもない。NHK側もジャニーズの考えに異論はなく、選考条件にピタリとハマるKAT―TUNの出場にOKサインを出したとのことです」(芸能評論家兼スポーツライター・後藤茂喜氏)

 NHK、ジャニーズの“深謀遠慮”によって紅白初出場を果たすKAT―TUNは今年大みそかにどんなステージを見せてくれるのだろうか。 

WRITER

  • 四海方正
  •        

  • 芸能、スポーツをメインに取材活動を続けているライター

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