「飲み会がない期間は幸せだった」嫌いな“職場飲み”の復活にウンザリ

女子SPA!

コロナの感染者が減り、緊急事態宣言も解除された今、飲み会に誘われる機会が増えたのではないでしょうか?

中には「コロナが落ち着いたらね」という言い訳が通用しなくなり、飲み会を断りにくくなってしまったと感じている人もいるようです。

今回は、そんな最近の飲み会エピソードをご紹介しましょう。

◆会社の飲み会が苦手

金田美紗子さん(仮名・34歳・会社員)の場合。

「以前から会社の飲み会は苦手でしたね。コロナ以降は飲み会自体ほとんど無くなったので、正直ラッキーと思っていました」

たまに「一杯だけ飲んでいこうよ」と誘われる事があっても「でも念のため、コロナが落ち着いてからのお楽しみにしておきましょうか」と残念そうなフリをして断っていたそう。

「ですが緊急事態宣言も明け、感染者が減ってきた辺りから、誘いを断れなくなってしまって」

そんなこんなである日、上司や同僚とコロナ以前によく通っていた居酒屋に寄っていくことになってしまいました。

◆酔うと説教モードになる上司

「久しぶりに飲みに行って、やっぱり面倒臭いなと思いましたね。上司のKさん(40代後半・男性)は持ち上げられるのが大好きで、酔うとすぐ説教モードになって、しかも長くなるんですよ」

マスクをしないまま、えんえんと小言を言ってくるKさんに美紗子さんは腹が立ったそう。

「アクリル板越しだとはいえ、やっぱり怖いですよ。いくら感染者が減ってきているといっても感染する確率がゼロになった訳ではないので」

しかもKさんの注文したメニューが鍋料理で…。

◆じかにハシを鍋に突っ込んで食べる上司にドン引き

「最初はちゃんと、取る専用のおたまでよそっていたのですが、途中から話に夢中になり、直(じか)ばしを鍋に突っ込んで食べ出してギョッとしました。その後は、私も同僚のN美さん(35歳)ももう鍋に手をつけませんでした」

N美さんとアイコンタクトをとりながら、とにかく1秒でもはやくこの飲み会を終わらせようと、酔ったKさんを持ち上げつつ誘導し、ようやく解散する事ができたそう。

「あまりにストレスが溜まって、コンビニでコーヒーを買って、近くにあった公園でN美さんと、思わずKさんの悪口で盛り上がってしまいました。ホント飲み会のなかった期間は幸せだったよねって」

飲みに誘われなかった期間に、美紗子さんはある楽しみができました。

◆夫婦での時間が大切なのに…

「夫と2人でテレビドラマにハマったんです。コロナ以前は全く観ていなかったんですが、お家時間が長かったので、何となく観始めてみたらやめられなくなったんですよね。ちなみに今期は『最愛』と『真犯人フラグ』に夢中です」

そんな風に夫婦で過ごす時間を、美紗子さんはとても大切に思っているそう。

「そんな私の限りある時間を…行きたくもない飲み会に参加して、聞きたくもない小言を聞かされて、感染におびえながらクタクタになって過ごすなんて馬鹿みたいだなと思います」

「ですが、やっぱり角が立つので上司からの誘いは断りにくいんですよね」とため息をつく美紗子さんなのでした。

続いては、派遣先のリーダーから飲み会に誘われた女性の経験です。

◆新しい派遣先で張り切っていた

永野早希さん(仮名・32歳・派遣社員)の場合。

「私は今年の8月から新しい派遣先に勤め始めました。感染者がすごく多い時期でしたが、どうしても家から1時間も満員電車に揺られていかないといけない以前の会社が嫌になって」

そして自宅から自転車で通える会社に転職し、早希さんは満員電車のストレスから開放されました。

雨の日は、ちょっと早起きして歩いて行たり、バスを使ったり…とにかく満員電車一択ではなく、選択肢が増えたことで気持ちにゆとりができ、仕事も頑張るぞとやる気が出たんだとか。

「新しい職場では、経理は私を含めて3人いて、特にリーダーのM子さん(35歳)は、手取り足取り丁寧に仕事を教えてくれました。もう一人のF香さん(30歳)も、こっちから質問すればすぐに教えてくれましたね」

ですが早希さんは、コロナ禍ということもあり、2人とは仕事の話以外のコミュニケーションはとらないようにしていました。

「私が新しい職場に慣れるのにいっぱいいっぱいだったこともありますが、感染予防のために必要最低限の会話だけにしようと思っていたんですよね」

それから数ヶ月が経ち、緊急事態宣言も明けて、感染者数が落ち着いてきたある日…。

◆職場のリーダーからバーに誘われた

「リーダーのM子さんが、私とF香さんを『カレーが美味しいバーがあるから一緒に行かない?早希さんの歓迎会もできていないし』と誘ってきたんです」

早希さんは、正直いって「その気持ちは嬉しいけど、バーに行くのは少し怖いな」と思いました。

「私は感染者が減ってきても、感染対策はゆるめたくないなと考えていて…バーってなんだか換気が悪いイメージがあるんですよね。もちろんコロナ以降バーになんて一度も行っていません」

ですがF香さんも乗り気だし、せっかく誘いを断るのは申し訳ないのでしぶしぶ2人について行くことにしました。

◆黙食し、マスクしてから話すのに感心

「お店に着くと、窓際の角の席をM子さんが予約してくれていて、とりあえずホッとしました。換気は大丈夫そうだなと」

そして3人でビールで乾杯をして、噂のカレーを食べてみることに。

「するとM子さんもF香さんも、ビールを一口飲んだらサッとマスクをして、マスクしていない時は決して話をしないんですよ」

カレーも黙って食べ、食後にマスクをしてから「いや~すごく美味しいですね」と話し出す徹底ぶりに感心したんだとか。

「この人達は信用できるなと思いました。一緒に飲食していても安心できたので、久々に気分転換できてとても楽しかったんですよね」

◆キチンと気をつけている者同士なら

それから3人でもう一杯ずつビールを頼み、M子さんの子供の話や、F香さんの趣味がサバゲーなことなど、お互いのプライベートな話題で親睦を深めました。

「さすがM子さんの行きつけのお店だけあって、酔ってギャーギャー騒ぐ客とかも一切いなくて、本当に誘ってもらえて嬉しかったなと思いました」

それから、たまに3人でこのバーに遊びに行くようになったそう。

「M子さんとF香さんのおかげで、キチンと気をつけている者同士なら、出かけるのも悪くないなと思えるようになりました。仕事の愚痴を言い合ったりして息抜きできて助かっています」

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

当記事は女子SPA!の提供記事です。

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ