【米ビルボード・アルバム・チャート】アデル『30』が2021年最大の週間ユニットで首位、ロバート・プラント&アリソン・クラウス新作TOP10デビュー

Billboard JAPAN



アデルの新作『30』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

本作『30』は、2015年11月に発表した『25』から6年ぶり、4枚目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200での首位獲得は2011年リリースの2ndアルバム『21』から3作連続の快挙となる。『25』は2015年から2016年にかけて10週、『21』は2011年から2012年にかけて24週にわたり、それぞれ1位を記録。前者は2016年、後者は2011年と2012年の2年連続で年間1位を獲得した。

『30』の初動ユニットは839,000で、そのうちアルバム・セールスが692,000、アルバム・ストリーミング(SEA)が141,000、楽曲ごとのアルバム・ユニット(TEA)は6,000だった。

週間セールスとしては、先週1位に初登場したテイラー・スウィフトの『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』(今週2位)が記録した369,000を2倍近く上回り、1週目の売上だけで2021年最大のセールスを更新した。なお、これまで最高売上を死守していたのは、昨年12月にリリースされたテイラー・スウィフトの『エヴァーモア』で、現時点で累計471,000枚を売り上げている。

『30』の初動セールス692,000は、今年最大の売り上げを更新しただけでなく、2017年12月2日付チャートで、テイラー・スウィフトの『レピュテーション』が記録した100万枚以来、過去4年間の週間セールスにおける最大記録を打ち出した。なお、当時『レピュテーション』はiTunes Storeと公式ウェブサイトのみ購入可能で、その後一般市場に出回り、LPやカセットテープの販売やストリーミングが解禁されている。

『30』が今週記録した週間セールス692,000の内訳は、205,000がデジタル・ダウンロードで、487,000枚がCDやレコードなどのフィジカル・セールスだった。そのフィジカル・セールス487,000の内訳は、CDが378,000枚、カセットテープが2,000本、アナログ盤の売り上げが108,000枚といずれも高セールスを記録していて、LPの週間セールスとしては、先週テイラー・スウィフトの『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』が最高記録を更新した114,000枚に次ぐ、歴代2番目に高い売上を記録している。なお、この記録はMRCデータが集計をスタートした1991年以降のもので、それ以前の記録は含まれていない。

『30』は、CD、デジタル・アルバム、アナログ盤(ブラック・ヴァイナル)にそれぞれ12曲を収録したスタンダード・バージョンの他、クリス・ステイプルトンとデュエットしたリード曲「イージー・オン・ミー」と、「ワイルド・ワイルド・ウェスト」、「キャント・ビー・トゥゲザー」の3曲を追加した、小売企業ターゲット限定でリリースされたCDがあった。他にはAmazon(ホワイト・ヴァイナル)とウォルマート(クリア・ヴァイナル)限定のアナログ盤が発売され、アデルの公式ウェブサイトでは、カセットテープと2つのボックスセットも独自販売された。

2021年の週間ストリーミング記録としては、先週記録を塗り替えたテイラー・スウィフト『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』の3億323万回(30曲)、オリヴィア・ロドリゴ『サワー』の3億73万回(11曲)、サマー・ウォーカー『Still Over It』の2億107万回(20曲)に続く、女性アーティストの4番目に高い1億8,539万回(12曲)を記録している。なお、本作『30』はリリース時からストリーミング解禁されているが、前作『25』は発売当初ストリーミング・サービスに提供されず、7か月後の2016年6月に解禁されている。

『30』からは、前述のリード・シングル「イージー・オン・ミー」がソング・チャート“Hot 100”で10月30日から11月20日付チャートまでの4週1位を記録し、アルバムのヒットに繋げた。アデルはその他、テレビの特番やインタビュー、雑誌の表紙を飾るなど、様々なメディアでプロモーションを積極的に行っている。

アデルの登場により、先週1位に初登場したテイラー・スウィフトの『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』は2位にダウン。週間ユニットも、74%減少の159,000まで急落している。また、先週2位にデビューしたブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるコラボレーション・プロジェクト=シルク・ソニックのデビュー・アルバム『アン・イヴニング・ウィズ・シルク・ソニック』も、52%減少の50,000まで数字を落とし4位に、サマー・ウォーカーの『Still Over It』も25%減少の48,000に落ち込み、4位から6位にそれぞれ順位を下げている。一方、ユニットが安定しているドレイクの 『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(53,000ユニット / 7%減少)は5位から3位に上昇した。

今週7位に初登場したのは、ロバート・プラントとアリソン・クラウスによるジョイント・アルバム『レイズ・ザ・ルーフ』。両者のコラボレーションは、【第51回グラミー賞】で<最優秀アルバム賞>を含む全6部門の受賞を果たした『レイジング・サンド』(2007年)以来約14年ぶりで、ロバート・プラントは9作目、アリソン・クラウス(ユニオン・ステーションの作品を含む)は5作目のTOP10入りを果たした。初動ユニットは40,000で、そのうちアルバム・セールスが38,000、アルバム・ストリーミングが2,000(217万回)、トラックによるアルバム・ユニットは1,000をそれぞれ記録している。

以下、オリヴィア・ロドリゴの『サワー』が11位から8位に、マイケル・ブーブレの『クリスマス』が22位から9位に、ザ・ウィークエンドの『ザ・ハイライツ』が10位に、それぞれTOP10復帰した。

マイケル・ブーブレの『クリスマス』は、2011年にリリースされて以降、毎年この時期になるとTOP10入りするホリデー・アルバムの金字塔だが、今週は11月19日に発売10周年を記念したデラックス盤がリリースされ、前週から77%増加の39,000にユニット数を増加させて再ランクインを果たした。本作は、2011年から2012年にかけて計5週1位をマークし、2012年の年間チャートでは2位にランクイン。以降、前述の通り10年間連続でTOP10入りを果たしている。

ザ・ウィークエンドの『ザ・ハイライツ』は、今年の2月にリリースされ、 2月20日付チャートで最高2位を記録した自身初のベスト・アルバム。今週再びTOP10入りしたのはアナログ盤のリリース効果によるもので、セールス6,000のうち5,000枚をLPのセールスが占めた。週間ユニットは前週から724%増加の37,000まで上昇している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月3日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『30』アデル
2位『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』テイラー・スウィフト
3位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
4位『アン・イヴニング・ウィズ・シルク・ソニック』シルク・ソニック
5位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
6位『Still Over It』サマー・ウォーカー
7位『レイズ・ザ・ルーフ』ロバート・プラント&アリソン・クラウス
8位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
9位『クリスマス』マイケル・ブーブレ
10位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド

当記事はBillboard JAPANの提供記事です。

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