末期がんと診断された86歳男性、病院スタッフの計らいで40年連れ添ったパートナーと結婚(英)

このほどイギリスで、40年間パートナーとして連れ添ったカップルの結婚式が病院で執り行われた。末期がんで余命わずかと診断された男性と脳卒中による後遺症で治療中の女性のため、病院スタッフが一丸となって思い出に残る素敵な結婚式を演出したという。『BBC News』『The Mirror』などが伝えている。

英ダービーシャー州マックワースで暮らすキース・ターナーさん(Keith Turner、86)とパートナーのリタ・トリケットさん(Rita Trickett、83)は11月22日、キースさんが入院するロイヤル・ダービー病院(Royal Derby Hospital)で結婚式を挙げた。

40年間パートナーとして一緒に暮らしている2人だが、キースさんの病状が悪化して余命わずかであることが判明したため結婚を決意したという。キースさんはがんの一種である中皮腫と診断されており、またリタさんも脳卒中の後遺症のため同じ病院で治療を受けていたそうだ。

キースさんはリタさんとの関係についてこのように明かしている。

「私たちは1969年に赤十字社の仕事を通じて知り合いました。リタは当時、執行役員のひとりで私の妻の親友だったのです。妻ががんで亡くなった時に彼女は私の世話をしてくれて、それ以来ずっと一緒にいることになりました。でも結婚することは頭になかったですね。私は世間体をあまり気にしなかったし、私たちは2人とも独立していましたから。でも病状が悪化してしまい、そろそろ彼女に結婚を申し込むべきだと思って。それで彼女はイエスと言ってくれたのです。」

そして11月22日、病棟内のデイルームで結婚式が執り行われた。病棟のスタッフは2人のために3日間かけて準備を行ったそうで、式当日には勤務を終えた後に駆けつけて2人を祝福したスタッフもいたという。

結婚の立会人となった看護師のアマンダ・ブロードさん(Amanda Broad)は当日の様子を次のように振り返った。

「病棟スタッフのルイーザ(Louisa)がウェディングケーキを作り、新婦であるリタさんの花束はチームのみんなで用意しました。また新郎のキースさんには胸ポケットに挿すコサージュを作って、ビュッフェやデコレーションもすべてスタッフが準備したのです。」

「結婚の立会人になってほしいと言われたことはとても光栄でした。その日は休日でしたが、お二人の特別な日に立ち会うことができて幸せでした。それに彼らは私のためにサプライズで花束とカードをプレゼントしてくれて…もう本当にうれしかったです。こういった場面に立ち会うと、人生はあっという間だなと感じますね。2人の最後の願いを叶えることができたことは私にとって大変名誉なことです。」

また結婚式の様子を写真撮影した病棟看護師のニコラ・ソルトさん(Nicola Salt)は「アマンダさんは、チームが一丸となるようにまとめてくれて本当に素晴らしかったです。彼女のおかげで思い出に残る特別な瞬間を作ることができたし、とても感動的でみんな泣いていました。私たちはとても誇らしかったです」と語った。

結婚式にはリタさんの孫娘であるエマ・バードさん(Emma Burd、35)も出席し「ストレスの多い日々でしたが、病棟スタッフのみなさんは素晴らしい方ばかりです。アマンダさんは私たちにとってスターのような存在です。医療者としても人としても、彼女には永遠に感謝します」と述べている。

このほど晴れて夫婦となった2人だが、リタさんによるとキースさんは以前から「結婚式が終わったら治療をやめたい」と話していたといい、それに対しリタさんは「彼が望んでいることだし、私も賛成です」と同意しているという。

画像は『BBC News 2021年11月25日付「Derby couple marry in hospital ceremony after cancer diagnosis」(UHDB)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 上川華子)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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