留守中に火災が起きた民家からペットを救出した男性 名前も告げずに立ち去った“謙虚なヒーロー”に称賛の声(米)<動画あり>

今月6日、米カリフォルニア州の民家で火災が発生した。偶然通りがかったジョギング中の男性は、見ず知らずの民家に躊躇することなくペットの犬や猫を救出するために中へ入った。救出後、名前も告げずに立ち去ったこの男性は“謙虚なヒーロー”として多くのメディアに取り上げられ、その行動が称賛されている。『IrishCentral』などが伝えた。

火事が発生したのは、米カリフォルニア州スコッツバレーの住宅街にある民家。当時、この家に住むコートニー・ポリートさん(Courtney Polito)と夫のトニー・ポリートさん(Tony Polito)は子どもたちと共に外出していた。

コートニーさんらの家の屋根から煙が上がっているのを最初に発見したのは、いつものルートをジョギング中だったポール・マーフィーさん(Paul Murphy、50)だ。ポールさんは「帰る途中、煙突から煙が上がっているのが見えて。1~2秒走り続けてから『向こうに行って確認した方がいいかもしれない』と思いました」と当時を振り返る。

尋常ではない量の煙が上がる様子を見て心配になったポールさんは周囲を確認したが、家の外に人影は確認できなかった。見ず知らずの人の家であったことや既に気付いて避難している可能性もあり、今のご時世では余計なお節介と捉えてしまう人もいるかもしれない。それでも見過ごすことができなかったポールさんは、コートニーさんの家のドアベルを鳴らした。

自宅前には録画機能の付いたドアベルが設置されており、設定した携帯などのデバイスに通知が行く仕組みになっていた。外出先から携帯を通じて応答したコートニーさんに対し、ポールさんは「あなたの家の屋根から煙が出ているが見えますか?」と尋ねた。その言葉を聞いたコートニーさんはパニックになってしまったという。

「真っ先に家で留守番していたペットたちを救出してほしいと思いました」と話すコートニーさんは、赤の他人であるポールさんに家を開けるための暗証番号を伝え、「家の中にいるダックスフント2匹と猫、ウサギを助けてほしい」とお願いした。

映像を見ると、ドアベル越しにコートニーさんの声を聞いているポールさんの後ろでは奥の道路が見えにくくなるほど白い煙が立ち込めている。家の中にも煙が充満していて危険な状態であったことは明らかだ。

それでもポールさんはペットの安否を心配するコートニーさんのために、暗証番号でドアを開けると躊躇することなく家の中へ入っていった。「家の中の煙はそれほどひどくありませんでした」と明かしていたが、しばらくすると画面右上から黒い煙が上がり状況が悪化し始めたことがうかがえる。

ポールさんは最初に1匹目のダックスフントを救出して通りがかった人に手渡すと、再び家の中に戻って猫とウサギを救出した。「最後のダックスフントを探していた時にガレージをのぞいてみると、ものすごい煙が出てきました」と明かすポールさんは、最終的に全てのペットを避難させることができた。

その後、到着した消防隊により火は消し止められた。コートニーさんはのちに「あと10分遅ければ家は全焼していたと言われました」と明かしており、もしポールさんが助けに入らなかったらペットも含めて全てを失ってしまっていたという。また家全体に煙が充満してしまったものの、被害はガレージが燃えただけで済んだ。

コートニーさんたちはすぐに帰宅してペットの無事を喜んだそうだが、感謝の気持ちを伝える前にポールさんは名前も告げずに去ってしまったという。その後、警察によりポールさんの身元が特定され、“謙虚なヒーロー”として地元メディアが大きく取り上げた。

コートニーさんは「ポールさんにハグをして、ランチやディナーに連れて行きたいです。とにかく私たちがどれほど感謝しているのかを彼に伝えたい。子どもたちや夫も、家だけでなくペットたちまで失ってしまったら、ひどく悲しみに包まれていたと思います」と最大限の感謝の意を表している。

夫のトニーさんも「動物を救うためだけに燃えている家に入るなんて、特別な人にしかできないことですよ」とポールさんの勇敢な行動を絶賛した。



画像は『New York Post 2021年11月17日付「Ring camera catches jogger rescuing pets from California house fire」(Inside Edition)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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