2022年のアニー役は 山崎 杏&山本花帆(Wキャスト)~ミュージカル『アニー』オーディション合格発表レポート

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【THE MUSICAL LOVERS】ミュージカル『アニー』第41回
ミュージカル『アニー』2022 オーディション合格発表レポート


2022年の丸美屋食品ミュージカル 『アニー』 が2022年4月23日(土)~5月9日(月)、東京・新国立劇場中劇場で上演される予定だ(夏に各地公演も予定)。その子役(アニー役、孤児役)オーディションの最終合格者が、2021年11月14日(日)に発表された。

1933年のニューヨークが舞台となっているこの物語で、主人公アニーは1922年10月28日生まれとされている。そのため2022年は「アニー生誕100周年」の公演となる。

そんな記念すべき年のアニー役(Wキャスト)に選ばれたのは、山崎 杏(ヤマザキ アン/9歳・小学校4年生・東京都出身)と山本花帆(ヤマモト カホ/10歳・小学校4年生・東京都出身)の2名だった。
アニー役に選ばれ感無量の山崎 杏と山本花帆  (C)NTV
アニー役に選ばれ感無量の山崎 杏と山本花帆 (C)NTV

日本テレビ主催のミュージカル『アニー』は1986年にスタートし、2022年に37年目を迎える。これまで全国で、のべ約183万人もの観客に感動を与え続けてきた。また、誕生したアニーは68名にのぼる(うち、1986年-87年の1名、1987年-88年の1名、2020年中止のため2021年に繰り越した2名の、計4名が2年連続主演)。ただし直近2021年の『アニー』は新型コロナウイルス感染拡大の影響により東京・新国立劇場中劇場での初日(4月24日)が即最終日となってしまった。だが、夏には大阪、愛知での公演に加え、東急シアターオーブでの東京公演が特別に上演され、作品のファンたちを喜ばせた。

そして、いよいよ37年目の2022年公演である。2021年に引き続き、演出を山田和也、音楽監督を小澤時史、振付・ステージングを広崎うらんが担当する。その公演に出演する子役たちを選ぶオーディションは今回、実に2年ぶりの開催となった。というのも、前回(2019年)のオーディションで選ばれた子役たちが出演するはずだった2020年の公演が新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、翌2021年(つまり今年)に上演が繰り越されたためだ。

今回、動画と実技(ダンスおよび表現、歌、演技)によるオーディションを勝ち抜いて、11月14日の最終合格者発表に臨んだのは約50名だった。この中から、主役のアニー役2名(Wキャスト)、孤児役12名(Wキャスト)が選抜された。なお、第一次の書類審査および学年に沿った課題曲の歌唱動画審査を突破したのは77名であった。2019年オーディション時の第一次突破者(433名)に対して大幅に少なかったのは、新型コロナウイルス感染症の影響により対面審査の人数を減らさざるをえないため、例年より通過者を絞ったからだ。

合格者の発表は、定刻である夕方5時ぴったりに開始された。なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、報道陣は別室からモニター越しにこの様子を見守る形となった。

結果発表に先立ち、20年間という長きにわたる協賛企業である丸美屋食品工業株式会社 マーケティング部 部長 兼 広報宣伝室 室長の杉山典由氏が、この場のファイナリストたちに「お疲れ様でした」と労うと、皆「ハイ!」と元気よく答える。「ほぼ2年間、休校などで大変だったことでしょう。皆さんの今までの努力は、必ず報われます。合格した人は、ここにいる皆の気持ちを背負って、また、夢に届かなかった人も、この場に残ったことを自信に次の目標に向け、頑張ってください」と励ましの言葉を贈った。それに対し、「ありがとうございました!!」と返す皆の声が清々しい。

続いて演出の山田和也が「今年もたくさんの才能・新しい出会いの連続でした。全員とやりたい気持ちだが、それができないのがオーディションの厳しさです。先ほど丸美屋食品の杉山さんが仰ったように、皆が重ねた努力は、他のさまざまなことに実を結びます」と講評を述べた。そして「支えてくださったご家族の皆様に、心から御礼申し上げます。そのおかげで、こうしてオーディションができました」と、コロナ禍の困難にも係わらず、子どもたちをサポートし続けた保護者たちへの謝意を表した。

「さて! では!」と合格者の読み上げ準備に入る山田。ここまで4分という早さである。まずは各孤児役に選ばれた少女たちの名が告げられた。

<合格者> ※名前右横は受験番号

◆モリー役
新谷 彩羽(アラヤ イロハ)A13
成瀬 みずき(ナルセ ミズキ)A1

◆ケイト役
山口 菜々美(ヤマグチ ナナミ)B6
久住 星空(クズミ セイラ)B2

◆テシー役
小田島 優月(オダジマ ユヅキ)C2
北村 栞(キタムラ シオリ)E2

◆ペパー役
深澤 七子(フカザワ ナナコ)E11
シーセン きあら(シーセン キアラ)D9

◆ジュライ役
黒川 明美(クロカワ メイミ)F5
小林 桜(コバヤシ サクラ)G3

◆ダフィ役
神澤 七緒(カンザワ ナオ)G4
岩淵 心咲(イワブチ ミサキ)G5

そして、最後に2022年のアニー役2名が発表された。選ばれたのは、山崎 杏(9歳・小学校4年生・東京都出身)と山本 花帆(10歳・小学校4年生・東京都出身)だ!

◆アニー役
山崎 杏(ヤマザキ アン)D1
山本 花帆(ヤマモト カホ)D10
アニー役に選ばれた瞬間の山崎 杏 (C)NTV
アニー役に選ばれた瞬間の山崎 杏 (C)NTV
アニー役に選ばれた瞬間の山本花帆 (C)NTV
アニー役に選ばれた瞬間の山本花帆 (C)NTV

続いて全員で立ち上がり「Tomorrow」を合唱。これは、オーディションの最後を飾る恒例行事だ。マスクごしに精一杯声を張り上げる子どもたち。すすり泣く声も大きな泣き声も多々聞こえる。

新型コロナウイルス感染症対策のため、わずか9分で終了した合格者発表。恒例の「前アニー役」から「新アニー役」へのバトンタッチ儀式である花束贈呈は今回こそなかったが、新しいアニーが、そのスピリットを受け継いでくれるだろう。
【チームバケツ】最前列:山口菜々美(ケイト)、新谷彩羽(モリー)、二列目:山崎 杏(アニー)、三列目:深澤七子(ペパー)、小田島優月(テシー)、最後列:神澤七緒(ダフィ)、黒川明美(ジュライ) (C)NTV
【チームバケツ】最前列:山口菜々美(ケイト)、新谷彩羽(モリー)、二列目:山崎 杏(アニー)、三列目:深澤七子(ペパー)、小田島優月(テシー)、最後列:神澤七緒(ダフィ)、黒川明美(ジュライ) (C)NTV
【チームモップ】最前列:久住星空(ケイト)、成瀬みずき(モリー)、二列目:山本花帆(アニー)、三列目:シーセンきあら(ペパー)、北村 栞(テシー)、最後列:岩淵心咲(ダフィ)、小林 桜(ジュライ) (C)NTV
【チームモップ】最前列:久住星空(ケイト)、成瀬みずき(モリー)、二列目:山本花帆(アニー)、三列目:シーセンきあら(ペパー)、北村 栞(テシー)、最後列:岩淵心咲(ダフィ)、小林 桜(ジュライ) (C)NTV

合格者発表後は、新アニー2名と演出・山田和也の対面取材会が行われた(新型コロナウイルス感染症対策のため、記者との距離を取り、マスク着用)。

ミュージカル『アニー』オーディションに初めて挑戦し、見事アニー役を射止めた山崎 杏(ヤマザキ アン)は、同じ「アン」の名前を持つ中村アンを尊敬し、憧れの念を抱いているという。劇団四季出身の両親がミュージカルスクールを経営しており、スクールの発表会動画を見たことがきっかけで「自分もやってみたい」と志し、3歳からバレエ、4歳からミュージカルを教わってきたという。今回も歌唱審査前に父のレッスンを受け、その時とても上手く歌えたので、そのまま実技本番に臨むことができたのが、合格の決め手となったのではないかと、会見で自己分析を披露した。

一方の山本花帆(ヤマモト カホ)。オーディションは2度目の挑戦で、以前はモリー役を受けたが第一次審査で落ちてしまい、悔しくてリベンジしたという。ミュージカルやTVドラマで活躍する女優・葵わかなを目標にしているとのこと。今回の合格の決め手は自分ではよくわからないが、演技と歌にはとても自信があったことに加え、得意ではなかったダンスを練習したからではないかと語った。なお彼女は、さる11月7日に行われた、スターダストプロモーション主催「第2回スター☆オーディション」でも審査員特別賞を受賞したばかりだ。

演出の山田は、2人を選んだ理由について、「毎年そうだが、たくさんの魅力的な子どもたちがいて、本当に甲乙つけがたい。歌・踊り・芝居ができればいいのではなく、審査員それぞれ専門の立場から、いろんな角度で、『本当に魅力的か』をチェックしていく。一人ひとりに個性や言葉にしづらい魅力がある中で、さらに素敵な輝きが他の審査員にも伝わったのがこの2人だった」と述べた。

リモートでの審査が含まれたことについては、「例年のオーディションは時間との闘いです。良いところと弱点を、瞬時に見抜いて前後と比較します。ですが、映像だと時間に追われずに審査できて、気になった子をもう一度見られる。そのストックをもって昨日と今日の対面審査をしたが、悪くなかった。いつも興奮状態での発表だが、今回は、自信を持ってここに来ました」と、落ち着いて審査できる利点を述べた。

リモートでの審査と実際に審査員がいる対面実技での違いについて、新アニーの山崎は「第一次の動画審査は撮り直しをして、良いものを送れた。第二次の動画審査は、審査員はいなかったけれどもカメラ前での一発撮りで焦ってしまい、もっと頑張らなきゃと思った。昨日のダンス審査では初めて審査員と会い、声が出なくて固まってしまったけれども、皆さん笑ってくれたし、優しい目で見てくれて、緊張せずにできた」。もうひとりのアニー役・山本は「動画だと撮り直しができるのはラクだけど、(ファイルを事務局に)送るときに難しくて母が大変そうだった。実技は一発勝負という点で緊張するが、動画よりも対面の方が私の良いところを見てもらえる気がする。実技の方が気持ちが楽です」と、貫禄を見せた。

どんなアニーになりたいか問われた2人。山崎が「アニーが生誕100周年ということもあるので、今までにない『アニー』という作品を作りたい」と答えると、山本は「お客さんに『明日から頑張ろう』と思ってもらえる『アニー』にしたい」と、それぞれ抱負を語った。アニー2人が喋るたびに、心配そうに顔を覗きこんだり、うなずく山田。こうして2022年アニー2人のお披露目は終了した。

丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、新国立劇場 中劇場にて2022年4月23日(土)~5月9日(月)公演予定(東京公演ほか、夏には各地公演を予定。新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては変更や中止の可能性があり、その場合、翌年への繰り越しは行われない)。大人キャストなどの詳細情報は、続報を待ちたい。
ミュージカル『アニー』2022 山崎 杏(アニー役)、山田和也(演出)、山本花帆(アニー役)  (C)NTV
ミュージカル『アニー』2022 山崎 杏(アニー役)、山田和也(演出)、山本花帆(アニー役) (C)NTV

また、2021年末には、2021アニー&孤児たちと大人キャストによる「丸美屋食品ミュージカル『アニー』クリスマスコンサート2021」が開催される。前述のとおり、2019年オーディションで選ばれた子役たちは、2020年本公演は中止、2020年クリスマスコンサートはオンラインにて開催された。そして2021年本公演は90分休憩なしの特別バージョン(伴奏は録音)で上演された。そこで、2021年のクリスマスコンサートは、本公演でカットされた曲を含めた全曲を、生オーケストラの伴奏にて上演する。この2年間、アニーズとして活動してきた2021アニー&孤児たちにとっては初めて全曲を生オーケストラで披露する機会であり、日本テレビにとってもクリスマスコンサートでの全曲披露は初の試みとなる。

2021年アニー&孤児たちは、2019年10月のオーディションで選ばれたが、2020年に全公演が中止、しかし同年「Tomorrow」の歌唱動画、「丸美屋食品presents『アニー』スペシャル・クリスマス・パーティー」(オンライン配信)で、画面越しに丸美屋食品ミュージカル『アニー』の世界を楽しませてくれた。また、協賛企業である丸美屋食品工業株式会社の粋な計らいで、アニー役の荒井と德山が元気に頑張る姿がCMとして放映された。そして2021年の『アニー』本公演で、素晴らしい舞台を見せてくれたのである。コロナ禍でも長きにわたり『アニー』を支えてくれた皆の活躍を、クリスマスコンサート2021でも見届けて欲しい。

■新アニー役プロフィール


山崎 杏 (ヤマザキ アン)
・出身:東京都
・年齢:9歳(小学校4年生)
・主な過去出演作品:ミュージカル『冒険者たち~この海の彼方へ~』ジャンプ役(2021年※公演中止)
山本 花帆 (ヤマモト カホ)
・出身:東京都
・年齢:10歳(小学校4年生)
・主な過去出演作品:東宝ミュージカル『マリー・アントワネット』マリー・テレーズ役(2021年)、ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』チャリティ役(2020年)

文=ヨコウチ会長
オフィシャル写真提供=日本テレビ

当記事はSPICEの提供記事です。

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