高本学・山下七海「違うフィールドのお芝居から生まれる化学反応を」~朗読劇『クローバーに愛をこめて』対談

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2021年11月6日(土)、7日(日)に東京・浜離宮朝日ホール 小ホールにて上演される朗読劇『クローバーに愛をこめて』。大浜直樹が作・演出を手掛けるラブストーリーを、俳優の高本学と声優の山下七海が会話劇で紡いでいく。作品に挑む心境や、物語にちなんだエピソードをインタビューした。

ーー台本を読まれた感想を教えてください。

高本:素晴らしい物語に出会ったと感じました。5歳の英雄と愛美が出会う場面から描かれていくのですが、冒頭の子供時代から涙を流してしまった場面もあります。早くお客様にお届けしたいです。

山下:これまで何度か朗読劇に出演させていただきましたが、日記形式で綴られている物語は初めて。男女ペアで恋物語を描くのも新鮮です。普段は異なるジャンルでお芝居されている高本さんとの掛け合いでどんなふうに表現できるのか、どういう風に演じていこうかなってワクワクしています。
(左から)高本学、山下七海
(左から)高本学、山下七海

ーー俳優と声優、自分とは異なるお芝居から得る刺激もあるのではないでしょうか。

高本:そうなんですよ。先日、本読みをしたのですが、山下さんが声を発するだけで魅了されるし、振り幅がすごいんです。5歳は5歳、高校生は高校生らしい愛美の姿が見える。体の表現も使う舞台のお芝居とは全く違うタイプで、すごく勉強になりました。

山下:私のほうこそ! 舞台俳優の方ならではの、ナチュラルなお芝居のやり方を吸収させてもらいたいと思っています。本読みのときに「この作品では、アニメでのお芝居とは異なる感じで演じてほしい」というディレクションも受けているので、二次元を意識しない演技のやり方を学ばせていただきたいです。

高本:お互い違うフィールドでお芝居をしているからこそ、新しい化学反応が生まれそうですよね。

ーー演じる役についてお聞かせください。高本さん演じる英雄の印象は?

高本:英雄はまっすぐで純粋。子供の頃に失敗したことを糧に、大人へと成長していくんですが、一本筋の通ったキャラクターなんです。ピュアさゆえのいろんな感情をまっすぐに表現できるだろうし、キャラクターとしても僕自身としても成長できそうです。

ーーピュアだからこその、破天荒な面もまた強烈ですよね。

高本:たしかに(笑)。恋愛相手としては難しい部分もあるかもしれません。
高本学
高本学

山下:そうですね。英雄ちゃんは思い立ったら即行動に移すタイプなので、実際にされたらちょっと困るなーっていう場面も結構あります(笑)。

高本:僕もそうなんですけど、一見無謀なことでもなぜか「できる!」っていう根拠のない自信を持っちゃうんですよね。たぶん男の子って誰でも、小さい頃の純粋無垢な部分がずっと残ってるんです。大人になった今だって、ゲームで負けたら小学生の自分と同じくらいかそれ以上に悔しがりますし(笑)。僕自身も精神年齢が高くないので、英雄とは分かり合える部分が多いです。

ーー山下さん演じる愛美はいかがでしょうか。

山下:すごく素直な女の子で、そこが英雄ちゃんと似ている部分だと感じました。それ以外は結構、本質的にはタイプが違うんです。自分と違うからこそ、愛美は英雄ちゃんに惹かれるんだと思います。私自身としては、あんまり後先考えずに行動するときはしちゃうんです。たまには愛美くらいの慎重さも欲しいくらい(笑)。

ーー性格ゆえのすれ違いも、ラブストーリーの醍醐味ではありますね。

山下:愛美は大人になりすぎちゃっているところがあって、英雄ちゃんみたいに即行動ができないんですよね。女の子だったら誰でも「愛美の気持ちがわかる!」って場面がたくさんはずです!

高本:女性目線と男性目線で、共感するポイントや感想が違ってくると思います。
(左から)山下七海、高本学
(左から)山下七海、高本学

ーー本作では出会いから結婚、その後へといろんな節目が丁寧に描かれています。特に心に響いたのは?

山下:全部素敵なんですけど、まず一つ目が愛美のお母さんと幼い英雄ちゃんのやりとり。母の思いが伝わってきてすごく感動しますし、その後の英雄ちゃんに影響を与える大切な場面です。

高本:たしかに。5歳からの一つひとつの行動が、全部の節目でのドラマにつながっていくが素晴らしいですよね。しいてあげるとしたら、結婚のタイミングですね。二人にとって幸せな瞬間なので、皆さんにもキュンとしてもらえるはずです。

ーー英雄と愛美が互いの日記を読み上げていくスタイルの朗読劇。お二人は、日記をつけた経験はありますか?

高本:僕はないです! すいません(笑)。

山下:昔は、友達同士で交換日記してました。

高本:あれって、どんなこと書いてるんですか?

山下:本当にたわいもないことなんですよ。当時流行っていたドラマの話だったり、雑誌を切り抜いてデコレーションしてみたり。学校で会ってるんだから、直接話せばいいのに(笑)。大人になってからだと、26歳になった時に10年日記を買いました。毎日、数行ずつ書いています。

高本:すごいですね!

山下:26歳の誕生日に、先輩の女性から「20代で積み上げてきたもので、30代は楽しむんだよ」という言葉をいただいたのがきっかけでした。26歳から30歳までの時間が、きっとこれからの自分にとって大切なものになるだろうから、書き留めておきたいなって。

高本:後で読み返したら「あの時、こんなこと思ってたんだ」って自分の糧になりそうですよね。僕は続けられそうにないので、たぶん無理ですけど(笑)。

山下:まだ始めたてなので、前に書いた部分を読み返すと「あ、また同じこと書いてる」ってなることが多いです(笑)。それも気づきとして面白いので、これからも続けていこうと思っています。
山下七海
山下七海

ーー本作のストーリーでは、料理がキーアイテムのひとつになっています。お二人にとっての、小さい頃の思い出の味を教えてください。

高本:おばあちゃんがいつも作ってくれていたあんこですね。僕、小さい頃からおばあちゃん子だったんです。おいしすぎて、何もつけずにあんこだけを食べてました。

山下:面白い食べ方ですね(笑)。私はお母さんの和風オムライスが大好きなんです。一般的にはソースはデミグラスとかケチャップだと思うんですけど、うちはだしの餡かけ。ご飯も和風だしを効かせて作ってくれます。

高本:へー、おいしそう!

山下:自分でも作ってみたんですけど、やっぱりちょっと違うんですよ。実家に帰ったときはいつも和風オムライスをリクエストしてます。

ーー最後に、読者の皆様へメッセージをお願いします。

高本:何度お客さんと共に感動を共有できるんだろうと、今から本番が楽しみです。山下さん演じる愛美からたくさん刺激をもらいながら、素晴らしい脚本を魅力的に演じていけたらと思っています。

山下:声でのお芝居をじっくり聞いていただける貴重な機会をいただけたので、お互いに高め合いながら、一生懸命に愛美を演じていきたいです。私にとってはもちろん、いつも応援してくださっているファンの皆さんにとっても、新鮮な作品になるはず。ぜひ楽しみにしていてください!
(左から)高本学、山下七海
(左から)高本学、山下七海

取材・文=潮田茗  撮影=池上夢貢

当記事はSPICEの提供記事です。

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