【美サイコ】映画『永遠に僕のもの』で不謹慎に酔いしれる

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1,000人規模のオーディションを勝ち抜いたイケメン、ロレンソ・フェロという魅惑。ぽってりとしたくちびるにまん丸く見開かれた瞳、画面越しに指でつつきたくなるほど可愛らしい鼻、いままさに地上に降り立った天使がごときくるくるブロンド。

まだ幼さの残るぷっくりお腹も、真珠と見紛うほど大粒に輝く涙も、何もかもがファンタスティックな主人公は、外見以外には何もない、すっからかんのがらんどうがゆえ美しいのかもしれません。

踊る君を見てる

物語は、ロレンソ演じる高校生・カルリートスが、勝手に他人ん家に入ってって酒をぐびぐび呑みながらシュールなダンスを踊るところから始まります。
本作が俳優デビューのロレンソですが、ト書きに「踊る」とだけ書いてあってのアレだとしたら、末恐ろしい才能の持ち主ですよ。上手い下手じゃない、作品の雰囲気を完璧に掌握したダンス。ともすれば、『ごっつええ感じ』のコント内での松本人志を彷彿とさせる妙なステップ。あぁ、そう考えると物語の展開も松本コントっぽい不謹慎さだったかも。

本作はフィクションです

アルゼンチンで実際に起きた事件をベースに作られた本作。ただ、事件と本作との共通点はその残虐性と少年の美しさだけで、かなりの脚色が加えられているのだそうです。
本作で描かれるカルリートスは、典型的なサイコパスで感情を持ちません。後天的な要因を持つソシオパスとは違い、生まれつき社会性が著しく欠落しているんです。

サイコパスを描く勇気

映画でサイコパスを描くって難しいと思うんですよ。バックボーンとか理由とか、後悔とか共感とか全部ないじゃないですか。観てて宙ぶらりんになっちゃうというか。やはりそこをロレンソの麗しい外見が補っていたように思います。イケメンなら何でもアリなんて、映画を観る側ってホントに無責任でサイコーですよね。

映画『永遠に僕のもの』は、DVD、Blu-ray他U-NEXTなど動画サブスクリプションサービスで観られます。

【公開】
2019年
【スタッフ・キャスト】
監督:ルイス・オルテガ

脚本:ルイス・オルテガ 他

出演:ロレンソ・フェロ
   チノ・ダリン 他
   

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