再生プラで作られたAcerのノートPC。スニーカーの底みたいなデザインも個性的でカワイイ

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Photo: Sam Rutherford - Gizmodo US

デザインがツボ。

Acerが環境に配慮し「持続可能な未来」のために作ったノートPC「Aspire Vero」。筐体に再生プラスチックを30%使用し、二酸化炭素排出量を約21%削減。昨今よく耳にするようになった正にSGDsの一端を担うプロダクトですね。プラ製ガジェットというと、ペカっとして安っぽいデザインを想像しがちですが、Aspire Veroはいい意味で予想を裏切っています。プラがミックスされることで、非常に個性あるデザインになっていてそれがまたよし。エコ製品なのが最大の特徴なのですが、デザインだけでも十分目を惹きます。で、使い勝手は? 米Gizmodoがレビューしたので見てみましょう。


電子ゴミ、プラスティックゴミを減らすため、多くのガジェットメーカーが新たな取り組みを進めています。FairphoneやFrameworkなど、パーツ交換可能で修理がしやすい製品もひとつの答えでしょう。一方で今回AcerがAspire Veroで取り組んだのは、どれだけ再生材料を新製品にミックスできるかということ。

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これは何?:再生プラスチックを使用した15.6インチのWIndows 11対応ノートPC

価格:700ドル(約7万9700円)から(レビュー端末は900ドル=約10万2500円)

いいところ:スタイリッシュなデザイン、再生プラスチック利用量の高さ、良ポートセレクション、手堅いパフォーマンス、指紋リーダー内蔵

残念なところ:バッテリー持ちが普通すぎる、スクリーンがちょい暗い、USB-C充電じゃない
エコと美の両立
再生プラスチックを使ったノートPCは、Acerが初ではありません。2019年には、HPが再生プラで作ったスピーカーを入れたノート「Elite Dragonfly」を発表しています。ただ、Aspire Veroで注目したいのは、スピーカーという一部品ではなく、シャーシの30%、キーキャップの50%に再プラを使ったというその利用率の高さ。Acer公式いわく、Co2排出量を約21%削減しているといいます。さらにスクリーンは99%リサイクル可能、EPEAT(Electronic Product Environmental Assessment Tool:米国の電子製品に関する環境基準)の銀認定取得。製品が入っている箱も再生紙を最大85%使用、かつ100%再生可能というエコへの念の入れよう! しかも、空き箱でノートのスタンドを作れるというユニークな仕掛けまであります。

エコへの取り組みもですが、個人的に一番好きなのはペイント過程をあえてすっ飛ばし、シャーシ全体をペイントするのではなく黄色い飛沫を飛ばしたデザイン。これ、見た瞬間ランニングシューズが頭をよぎりました。スニーカーの靴底にありそうなデザインなんです。かつてスニーカーの一部だったプラスチックが、このパソコンになった可能性もあるのよね…。Frameworkのパソコンのようにモジュラー式とは言いませんが、それでもネジはすべて簡単に取り外しが可能。つまりRAMやストレージをアップグレードしようと思ったら、比較的楽ちんにできるということです。
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どことなくスニーカーの底を彷彿とさせるような
Photo: Sam Rutherford - Gizmodo US

電子ゴミ削減なんてどうでもいい!という人、Aspire Veroはサステナブルなだけじゃありません。重さ3.97ポンド(約1.8キロ)、厚さ最大0.7インチ(約1.8センチ)で1,000ドル未満。Windows Hello対応の指紋センサ内蔵。USB-C 3.2ポート×1、USB-A 3.2ポート×2、Ethernet、フルサイズのHDMI 2.0ポート、さらにイヤホンジャックありという良ポートセレクション。

あとは、AcerのWindows 11対応端末第一段の中の1モデルなので、ハードスペックがWin 11でも大丈夫かななんて心配する必要もありません。
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アクセントのネオンカラー活きてる!
Photo: Sam Rutherford - Gizmodo US

デザイン面での、個人的マイナス点をあげると、デック部分がちょっと自分の好みよりも柔らかめなこと、昨今のノートデザインに反してベゼルが大きめ(特にスクリーン下)なことくらいかな。
パフォーマンス良し! スクリーンは普通
中身のスペックは、第11世代Intel Core i7-1195G7プロセッサにIntel Iris Xeグラフィックス。メモリは16GB、ストレージ容量(NVMe SSD)は512GB。ベンチマークではSamsung(サムスン)のGalaxy Book Proとほぼ同等、Microsoft(マイクロソフト)のSurface Laptop 4よりはちょい下という位置付け。ゲーム好きも(多少設定をいじれば)Overwatchだってスムーズにプレイ可能。ただ、高グラフィック性能を要するトップタイトルはプレイ推奨しません。
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キーボードのライトは明るさ調整可能。「R」と「E」のキーの遊び心あるデザインは、「REcycle」?「REvolution」?
Photo: Sam Rutherford - Gizmodo US

でもね、正直なところ、ディスクリートグラフィックスなしでお手頃価格を優先するなら、700ドルのCore i5モデルの発売(10月末発売予定)を待った方がいいかなという気もします。今回レビューした900ドルのCore i7モデルではなく、Core i5モデルの方を推す理由は、スピーカーとスクリーンが今ひとつだからです。スピーカーはちょっとこもった感じするし、15.6インチ(1,920×1,080)のスクリーンは明るさ250ニト前後。これだと低価格~中価格帯レベルのクオリティで、1,000ドル近い端末なら他にもっといいのがあるのでは?と思ってしまうからです。

あとウェブカムもふつーなんですよね。720pなのでウェブ会議やビデオ通話には問題ないのですが、逆に言えばウェブ会議くらいにしか使わないという話。テンキーありは素晴らしいのですが、キーボードとタッチパッドの使用感もふつー。特筆すべき悪い点もいい点もなし。
バッテリー&充電

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Photo: Sam Rutherford - Gizmodo US


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Photo: Sam Rutherford - Gizmodo US


編集部のバッテリーテスト(Wifiでの動画連続再生)では5時間16分。Frameworkが5時間3分、MSIのGP66が4時間35分だったので、悪いとまではいきませんが、平均的なノートが8時間6分なので、今ひとつではあります。Acerの省エネモードEco&Eco+を使えば、プラス1時間から1時間半くらいはいくかもしれませんけれど。

最大の難点は、充電プラグがバレルジャックなこと。現代においてUSB-Cでの充電は当たり前。電源喰いなパワフルマシンとか、何か明らかな理由なしでバレルは我慢できない! 2021年なんですから、ひとつの端末のためだけに充電器持ち歩いてる時代じゃないんです! あとさ…、バレルジャックって痛いんですよね、踏むと。レビュー期間中に、裸足で思いっきり踏んづけてしまいまして悶絶の痛み。レゴ踏むよりも痛いと思います。自分の不注意とはいえ、くそぅ…USB-C充電ならこんなことなかったのに!と思わずにはいられません(逆恨みです)。
サステナブル&お手頃価格
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Photo: Sam Rutherford - Gizmodo US

Aspire Veroはプレミアムなマシンではありません。スクリーンだってGPUだってふつーな端末です。ただ非常にシンプルなので、家族みんなで使う用・子どもの勉強用にはぴったりだと思います。ポートセレクション良し、パフォーマンス良し、Core i5モデルなら価格もお手頃。ハイエンドな端末のアルミニウム製のシャーシではないものの、Aspire Veroは個性ある独自のエコデザインを実現しています。電子ゴミ問題を全解決…はしないものの、環境のことを考えた優しい端末なことは間違いなしです。

Source: Acer

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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