ガス漏れ警報器、設置されてる?有効期限は大丈夫?費用や注意点をレポート

日刊Sumai

ガス漏れ警報器
みなさんのお宅では、ガス漏れ警報器を設置していますか?ガス漏れは重大な事故を引き起こす危険性があります。でもその一方で、警報器についてちゃんと知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。
マンションの大家でもある日刊住まいライターが、ガス漏れ警報器を設置する様子をレポート。設置義務にまつわる意外な事実も明かします。持ち家の人も、賃貸に住む人も参考に。
火災警報器とガス漏れ警報器の違いについて初めて知る
きっかけは入居者さんからの問い合わせでした。「東京ガスの点検でガス漏れ警報器の有効期限が切れていると指摘されたのですが、どうすればいいでしょうか?」と聞かれたのです。じつを言うと、このときまでガス漏れ警報器についてきちんと意識したことはありませんでした。
筆者が管理するマンションは全室に警備システムを導入しているのですが、その中には火災警報器も含まれています。
火災警報器
こんな感じでキッチンの天井に設置されていて「熱」に反応して火災の発生を知らせてくれる仕組みです(ちなみに火災警報器には煙に反応するタイプもあります)。これがあるので「もう警報器が設置されている」という思い込みがあったのです。
しかし、警備会社に連絡して確認すると「火災警報器は、火災は探知するがガス漏れは探知しない」とのことでした。恥ずかしながら、ここで初めて「火災警報器とガス漏れ警報器は別もの」という事実を知ったのでした。
設置義務はないが、大家としてリスクは怖い
次に頭に浮かんだのが「賃貸マンションのガス警報器はだれが設置するものなのか?」という疑問です。いつも管理について相談している不動産会社に話を聞くと「火災警報器の設置義務はあるが、(都市ガスの場合は)ガス警報器設置の義務はない」ということがわかりました。つまり、マンションを管理する大家が設置する義務もないことになります。
だとすると、入居者のみなさんはどうしているのか気になります。うちのマンションの部屋でガス警報器が設置されている部屋は一体どれくらいあるのでしょうか?
そこで、東京ガスに問い合わせてみると、うちのマンションの全戸の警報器設置状況を一覧にしてまとめてくれました。すると、ガス警報器を設置し、交換期限ごとにきちんと更新しているのは全戸のうちわずか20%ほどであることがわかりました。
言い換えれば8割以上の部屋にはガス警報器がない、または有効期限が切れている、ということになります。かく言う筆者の部屋もその8割に含まれます。
有効期限切れのガス漏れ警報器
こちらはわが家に設置されていたガス漏れ警報器。見るからに古そうです。
2007年製のガス漏れ警報器
確認すると2007年製でした。有効期限は5年ですから、期限切れになってから12年。筆者が大家業を引き継いでこの部屋に住んだ時点で、すでに切れていたことになります。気づかなくても無理はありません。ほかの部屋でも同じような事情なのでしょう。
しかし、ガス漏れが起こって重大な事故が発生した場合、入居者の自己責任で話が済むでしょうか?ガス管自体になんらかのトラブルが発生してガスが漏れた場合、責任はだれが取るのでしょうか?やはりガス漏れ警報器は全室に備えつけるべきだと思い、大家の負担で全室に一斉に設置しようと決めました。
ガス漏れ警報器設置工事の様子
工事当日、東京ガスの作業員が1部屋ずつ回ってガス警報器を設置していきます。本当は大家である自分も立ち会いたかったのですが、こんなご時世ですので自粛しました。わが家の設置作業の様子をごらんください。
古いガス漏れ警報器の設置位置
もともとの設置位置はレンジフードのすぐ脇でした。作業員さんによると「ガスコンロに近すぎるのはよくない」そうなので場所を変えてもらうことになりました。
新しいガス漏れ警報器の設置位置
結果、ダクトを挟んだ反対側の壁に設置することに。
新しいガス漏れ警報器
たまたま余っていた古いコンセントが使えたので、そこから電源を取ることができました。ただ、わが家のようにちょうどいいところにコンセントがない場合も多いです。
別室のレンジフード
たとえば、これはちょうどリノベーションが終わったばかりの部屋。レンジフードまわりにはコンセントは見当たりません。そういうときはレンジフードの電源から分岐して取ることが多いようです。
コンセントとガス漏れ警報器
うちのマンションではレンジフードの上にコンセントがありました。
ガス漏れ警報器設置後のレンジフード周辺
配線もゴチャゴチャせずきれいに設置できました。なお、ガス漏れ警報器には電池式もあるので、配線が気になる場合はそちらを選ぶこともできます。
工事自体は古い警報器を撤去してつけ替えるだけですから、20分もかかりませんでした。
機種にもよるが、工事費込みで1台あたり1万2650円。リースという手も
気になる費用ですが、1台あたり工事費込みで1万2650円でした。なお、同じ機種をリースすると5年間の60回払いで、月々307円になるそうです。当然ながら、機種によって価格は異なります。
注意したいのは、機種によって機能に違いがあるということ。ガス漏れだけでなく火災警報器を兼ねたタイプもありますし、部屋の乾燥状態を知らせたり、熱中症の危険を知らせたりする付加機能を備えたタイプもありますから、ニーズによって選ぶといいと思います。
ガス漏れ探知のみの警報器
冒頭にも書いたとおり、うちのマンションの場合、警備会社の火災警報器がすでに設置されていたので、ガス漏れのみを探知するシンプルなタイプを選びました。マンション全戸を一斉交換したのでそれなりの出費となりましたが、これで万一の事故のリスクが減らせるなら大家としては満足です。
最後にあらためて確認しておきますが、都市ガスの場合、ガス漏れ警報器の設置義務はありませんから、設置費用を大家が負担するかどうかはケースバイケースとなります。賃貸マンションにお住まいの方は、ひとまず管理会社に問い合わせてみるといいかもしれませんね。

当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

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