クラシック名盤シリーズ『クラシック百貨店』 上原ひろみ、小曽根真ら著名人が選ぶお気に入りの1枚を公開 『クラシック百貨店 アンコール』の発売も決定

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クラシックの名盤シリーズ『クラシック百貨店』で、著名人が選ぶお気に入りの1枚がコメントとともに公開になった。

『クラシック百貨店』はクラシック愛好家へのアンケートに基づく人気ランキングで選盤されたシリーズで、「器楽曲」「協奏曲」「管弦楽曲」「室内楽/歌劇&声楽」「交響曲」とジャンルに分けて、20タイトルずつ発売されている。「ドイツ・グラモフォン」、そして、「デッカ」(旧フィリップス音源含む)の両レーベルから、人気、クオリティともに最高でエバーグリーンな名盤が選ばれており、好評を博している。今回、その『クラシック百貨店』シリーズの中で、クラシックに造詣の深い著名人がお気に入りの1枚をセレクト、コメントが公開された。(50音順・敬称略)

上原ひろみ(ジャズ・ピアニスト)

上原ひろみ (c)Mari Amita
上原ひろみ (c)Mari Amita

生まれて初めてリストを聴いたのは、ボレットだった。初めて聴いた彼のリストの作品は、まるで銀河系の無数の星のようで、リストの華やかさをストレートに感じたのを覚えている。そしてリストをボレットのように弾くことが、何万光年もかかるくらい難しいということも、その後すぐ理解する事となる。私がリストに持つ、煌めきに満ちた印象は、ボレットを最初に聴いたことが大きいと思う。

『愛の夢~リスト:ピアノ名曲集』ホルヘ・ボレット


小曽根真 (ジャズ・ピアニスト)

小曽根真 photo by Kazuyoshi Shimomura
小曽根真 photo by Kazuyoshi Shimomura

ずっと独学でジャズを弾いてきた僕にとって、モーツァルトとの出逢いは衝撃だった。楽譜を通して出逢ったモーツァルトの音楽は、型にはまらず自由でウィットに富み、余分な自己顕示は全くない素晴らしい音楽。そのスピリットはジャズ屋の僕らが目指す究極の音楽そのもの。その至高の音楽は、実は楽譜に書かれている音符さえ、即興で演奏するのと同じようにその瞬間に生まれる音楽であることを教えてくれた。だからモーツァルトは僕が心から尊敬する恩師。

『モーツァルト: ピアノ協奏曲 第20番 ・第21番』フリードリヒ・グルダ


桑原あい(ジャズ・ピアニスト)

桑原あい   (C)垂水佳菜
桑原あい (C)垂水佳菜

なんといっても、ブラームスは私の中の2大クラシック作曲家の1人です。

ブラームスの音楽は毎回その作品の中にどこまでも彼の人生が見える気がして、晩年の作品になればなるほど人生を映しているようで、心をガッと掴まれてしまうのです。

私がこの交響曲第4番で最も好きなのは第1楽章の始まり方です。豪勢なイントロなど何もなく、ヴァイオリン集団が第1主題のメロディー、しかも4拍目のアウフタクトから始まるのが、潔くて最高にカッコいい。初めて聴いた時は、「無駄なものは何もいらない」と教えられたようで、ハッとしました。

リズムの解釈が独特だったり、4楽章はシャコンヌ主題になっていることが面白かったり、もちろん作曲技術的な意味で私には分かりえないほどに凄いことがなされているのですが、その技術をもってしても、「これが彼の人生の音なのか」と思えてしまうことが、本当にただただ凄いとしか言いようがありません。

『ブラームス: 交響曲第4番』カルロス・クライバー


丸山健太郎(丸山珈琲社長)

丸山健太郎(丸山珈琲社長)
丸山健太郎(丸山珈琲社長)

ゴルトベルク変奏曲はアリアと30の変奏曲で構成され、それぞれの長さは数分。

初めて聴いた時はどこか退屈な変奏曲と感じた。その後自分の珈琲店のBGMとして毎日かけていたが、この曲には全体に流れる構造感やテンポのようなものがあることに徐々に気がつき、バッハの仕込んだ小宇宙の虜になってしまった。無人島に一曲しか持って行けないのならば私はこの曲を選ぶ。

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲』カール・リヒター


宗次德二(カレーハウスCoCo壱番屋 創業者)

宗次德二(カレーハウスCoCo壱番屋 創業者)
宗次德二(カレーハウスCoCo壱番屋 創業者)

私の生涯を通じて価値ある出会いのトップ3の一つがメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」です。

TVのクラシック音楽番組で流れたこの曲を偶然聴くことが出来たことは、幸運といえるでしょう。冒頭からいきなり、心揺るがす名旋律。初めて耳にするクラシックが、メンコンであったことが私の人生に彩を添えてくれました。

『メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』諏訪内晶子


村治佳織 (ギタリスト)

村治佳織
村治佳織

レスピーギ:交響詩「ローマの松」

最初の記憶は高校生のとき。イタリア国立放送交響楽団の日本ツアーにソリストで参加し、二部に演奏されたこの曲をステージ袖から聴いたのです。一部の自分の出番が終わり安堵した後に聴く、冒頭の華やかな歌い出し。

オケにしか出せない迫力に惹き込まれました。描き出された古代ロ一マの幻想。〈アッピア街道の松〉を聴いているとまるで、進むべき道が目の前に広がるよう。これぞ音楽のマジック。美しくて力強い。まさに名曲中の名曲です。

『レスピーギ:ローマ三部作、リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲』小澤征爾


これらのコメントは『クラシック百貨店』特設ページで公開されている。

また、『クラシック百貨店』ではシリーズ好評につき、『クラシック百貨店 アンコール』と題し、追加で50タイトル発売されることも決定。「器楽曲」「協奏曲」「管弦楽曲」「室内楽/歌劇&声楽」「交響曲」の各ジャンル、10タイトルずつ追加され、2021年10月27日(水)に発売となる。それぞれ人気ランキングの次点となった楽曲が選ばれ、いずれも最良のマスターを使用し、そのポテンシャルをひき出す高音質SHM-CD&グリーン・カラー・レーベルコート仕様が採用される。

なお、この『クラシック百貨店 アンコール』の発売を記念して、『クラシック百貨店』シリーズ全150タイトルを対象にしたマルチバイ・キャンペーンも10月27日(水)からスタートする。

対象商品の商品タスキを3枚集めて応募すると、対象商品の中からお好きなCDをもう1枚と、クラシック音楽をより深く楽しめる特製ガイドブック『クラシック百貨店book』がプレゼントされる。

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