【親子で読書♪】秋の夜長に! 0~5歳児向けのおすすめ新作絵本をセレクト



東京は神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」が全面協力! プロが選ぶおすすめの絵本をセレクトして、毎月紹介します。

この記事のライター

ブックハウスカフェ 岩切もも

東京・神保町にある絵本の専門店ブックハウスカフェに勤務。店内には約1万冊の絵本が揃い、働き始めてからたくさんの絵本に触れ合ったことで、絵本好きになる。赤ちゃんから大人まで楽しめるイベントを毎月多数開催していて、運営スタッフとしても活動中。

ホームページ https://www.bookhousecafe.jp/

Instagram @bookhousecafelove

<<連載『絵本のプロが選ぶ おすすめ6冊』をすべて読む>>
0歳向け
『ちゅっちゅとこっぷちゃん』(作:いいもり みほ/文溪堂)

ねずみの“ちゅっちゅ”と、コップの“こっぷちゃん”がみかんを見つけました。ごろごろごろと転がして、しゅぱっと切って、じゅぶじゅぶじゅ~と絞ります。そしたら、おいしいジュースのできあがり! ちゅっちゅはこっぷちゃんにとぽーんと注いで、ごくんごくん。おいしくって何杯もおかわりするけれど、あれ? なくなっちゃったのかな?

オノマトペが楽しい赤ちゃん絵本です。「ごろごろ」や「ちゃぽーん」などリズミカルな言葉の連続なので、絵本を読み慣れていない新米のお母さんやお父さんにぴったりです。また、ちゅっちゅとこっぷちゃんの豊かな表情が見どころ! ちゅっちゅがジュースを飲む場面では、その表情と「ごくん」の音で、このジュースのおいしいさが伝わってきます。ジュースを「ごくんごくんごくん」と一気に飲み干して「ぱあー」と笑顔になるラストは爽快感があり、子どもたちもきっと共感できるはず。コップ飲みの練習を始めるときにもおすすめで、ちゅっちゅとこっぷちゃんと一緒なら、きっと楽しくごくんできちゃいます!
1歳向け
『みんなおやすみ』(作:はせがわ さとみ、絵:かきもと こうぞう/学研)

しーんと静かな夜がきて、お月さまがみんなにおやすみを言いに行きます。動物園のぞうさんやライオンさんは眠ったかな? バスたちは眠ったかな? お店屋さんは? 公園のみんなはどうかな? お月さまはみんなの様子を夜空から見守ります。そしてお月さまは、ぼうやのところにもやってきました。

この絵本は『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド)の作者の柿本幸造さんが昔描いた絵本を再編集して、新しい絵本として出版されました。真っ黒ではなく淡い紫色で表現した夜空を背景に、ふんわりした優しいタッチで描かれる動物やいろんなものの寝顔が、うとうとと眠気を誘います。みんなをずーっと見守るお月さまのニコニコ笑顔も、安心して眠れそうな気がします。日産自動車のポスターを描いていたこともある柿本さんの描くのりものは、かわいらしさのなかにも細かく描き込みがされているので、のりもの好きの子どもたちもきっと満足するはず。ぜひ、おやすみ前の一冊にどうぞ。
2歳向け
『おつきさまのパンケーキ』(作:真珠 まりこ/ほるぷ出版)

たぬきがお月さまを眺めています。「おしそう。食べたいな。」すると、とろとろ、とろーり。月がたれてきた! はやくはやく! 急いでフラインパンを用意して、バターも入れて、たれてくるお月さまを受け止めます。ジュージュー。ぷくぷくしてきたら、ひっくり返してジュージュー。お月さまのパンケーキの完成。お皿に盛り付けて、いただきます!

お月さまのパンケーキのおいしそうなこと! あったかくて、ふっかふかで、甘くておいしいそうないい匂いが漂ってくるようで、お腹が空いちゃう一冊です。生地がとろーりたれてくるのを、たぬきが楽しみにワクワクしている様子も愛らしいです。お月さまがパンケーキになるまでの様子が楽しめるように、縦開きになっているのも楽しいポイント。作者の真珠まりこさんのお子さんが小さかったころ、「お月さまおいしそうだね、食べてみたいね」と話していたことを、いつか絵本にしたいなと長年あたためてきたお話だそうです。この絵本を読んだ日のおやつはパンケーキに決定。きっといつもパンケーキが何倍もおいしくなります!
3歳向け
『きんたろうようちえん』(作:やぎ たみこ/あかね書房)

きんたろうようちえんは山の上にあります。先生は園長のきんたろう先生、給食係のやまんば先生、そして動物たちです。年少組はくま先生と一緒にお散歩、年中組はおおかみ先生とおうまごっこ、年長組はさる先生たちと木の上でお絵かきです。遊び終わって、やまんば先生の給食をみんなで食べたら、木かげでお昼寝です。ところが、岩の水場から水が出てこないことに気が付き、きんたろう先生は岩を砕き穴を掘ってみることに。すると……。

この絵本には、「こんな幼稚園に通ってみたかった」という憧れがいっぱい詰まっています。クマイチゴを見つけたらやまんば先生がゼリーにしてくれたり、毛がふかふかしている動物の先生と一緒にお昼寝をしたり、登園にはロープウェイ、帰りはトロッコ列車に乗って山を降りるのもおもしろそう! さらにこのきんたろうようちえんには立派な園舎もありますが、お天気の日は外で過ごすようです。雨の日には園舎で何をして遊ぶのかを子どもと一緒に空想してみると、また違った絵本の楽しみ方ができそう。入園の時期にはプレゼントにもおすすめです!
4歳向け
『いろどろぼう』(作・絵:中垣 ゆたか/金の星社)

なかよし4人組で今日はピクニックをします。街の丘についた4人は、お弁当を食べはじめますが、「あれ? このお弁当おかしくない?」とウサギちゃんが気付きます。まわりを見てみると、街の様子も何かおかしい。「わかった! 赤色がないんだ!」4人も街の人も大騒ぎです。すると次は、黄色がなくなってしまいました! 青色もです! 次々に色がなくなって、街も大混乱。その時、4人組はあやしい人を発見します。そっと様子を伺うと、それはいろどろぼうの仕業でした!

カラフルな作品が多い著者の中垣ゆたかさんが、編集者さんに「どんどん色がなくなっていく話はどう?」と提案されたことがきっかけに生まれた絵本です。色が消えていってしまう街の様子を見ていると、「あれ?ここは何色だった?」と思わずページを行ったり来たり。何度でもくり返し楽しめる一冊です。見るからに怪しい雰囲気のいろどろぼうも、どこか憎めないキャラクター。中垣さんのお子さんが「お父さんに似てる」といったことをヒントに、キャラクターの方向性が決まったそう。探し絵のような細かいイラストは見応えたっぷりなので、隅々までご覧ください!
5歳向け
『くまがうえにのぼったら』(作:アヤ井 アキコ/ブロンズ新社)

子どもたちが眠ったころ、大きなくまが松の木にからまった山ぶどうの実を食べていました。「あむあむ、おいしい。もっとたべたいな」と、どんどん松の木をのぼっていきますが、くまの重さに我慢できなくなった松の木は、全身をばねのようにしならせて、くまを夜空へはねあげました! くまは雨雲を突き抜けて、星に飛びつきます。しかしお星さまもまた、くまの重さに耐えきれず湖の中に落っこちてしまいました。くいしんぼうのくまのせいで森はめちゃめちゃです。一体どうなるのでしょうか……!?

まるで海外の古い絵本のようなクラシカルな佇まいのこちらの絵本は、表紙の落ち着いた様子とは裏腹にとってもチャーミングなドタバタ劇。でもくまの表情をよーく見てみると、何かやらかしそうな雰囲気。動物園に行くのが大好きな作者のアヤ井アキコさんが、木の枝の上でぐっすり眠っているヤマアラシを見たところから思いついたお話だそう。夜のお話だからといって寝る前に読んだら、少し目が覚めちゃいそうですが、楽しい想像を膨らませながら眠りにつきたいときにおすすめです。
まとめ
今回は2021年6月以降に発売された絵本をご紹介しました。

誰もが知っている絵本もいいけれど、新しい絵本にも魅力的な作品がいっぱいあります。書店にお出かけの際は、ぜひ新刊コーナーもチェックしてみてください。人気作家さんの新作や新人作家さんのデビュー作など、新しい出合いで絵本選びの幅が広がりますよ!
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当記事はマイナビウーマンの提供記事です。

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