中国版『FGO』で武則天の存在が消滅!? 政治的規制に「笑えない」「怖すぎるだろ…」

まいじつ

中国版『FGO』で武則天の存在が消滅!? 政治的規制に「笑えない」「怖すぎるだろ…」

中国版『FGO』で武則天の存在が消滅!? 政治的規制に「笑えない」「怖すぎるだろ…」 (C)PIXTA

人気アプリゲーム『Fate/Grand Order』(以下、FGO)の中国版を配信するプラットフォーム『bilibili』にて、中国の偉人をモデルとしたキャラクターたちが大幅に修正された。この背景には、現在中国で行われているゲームへの規制が関係しているようだ。

最初に修正されたのは、690年から705年にわたって君臨したと言われる中国史上唯一の女帝・武則天をモデルとしたキャラクター。元々同作では「不夜城のアサシン」という異名で登場し、ストーリーを一定まで進めると「武則天」という真名を解放できる仕様だった。

当初は中国版でも他と同じように実装されていたが、9月14日から「武則天」の名前が出ないように修正。また、「FGO」の醍醐味とも言える可愛らしい立ち絵が削除され、「アサシン」クラスであることを表すだけのイラストに差し替えられてしまった。

その他、ボイスやプロフィール分まで削除されてしまったらしく、もはや誰をモデルとしたキャラクターなのか分からない状態。大幅な修正に、日本のネットユーザーからは《武則天の規制凄まじいな》《武則天ちゃん規制されちまったのか》《今の中国、FGOの武則天も規制入るのやばすぎへん? いよいよディストピアなんじゃないか?》と驚愕の声が上がっている。

“中国キャラ”に消滅の危機!? 強権的な規制に戦々恐々…


そんな情報が話題になっていた矢先、中国版「FGO」ではさらなる修正が発表された。これまで登場していた玄奘三蔵・楊貴妃・呂布奉先・始皇帝・虞美人など、10体以上の中国キャラクターに真名やイラストの削除といった規制が実施されるという。

一連の動きには、現在中国国内で進められているゲームへの厳しい規制が関係しているという説も。中国政府が規制の対象としているのは、「民主主義的な描写」、「未成年の恋愛や死を連想させる単語」、「中国の偉人を現実とは異なる内容で描写」などと多岐にわたっている。この内、「FGO」の中国キャラクターたちは「中国の偉人を現実とは異なる内容で描写」という項目に抵触したものと考えられているようだ。

少なくとも、キャラクターの修正が“中国の偉人”に限定されていることからして、政治的な事情が絡んでいることは間違いないだろう。表現の規制を目の当たりにした人々からは、《中国版FGO、規制が凄いことになってて笑えない》《流石中国。規制厳粛》《これが自由のない国だ。ゲームを楽しむことすら許されない》《いくらなんでも怖すぎるだろ…》と怯える声が続出している。

とはいえ、今回の規制は「中国キャラクターだけで済んだ」と解釈した方がいいのかもしれない。最悪の可能性としては、この先「FGO」そのものが配信停止になるということも考えられるからだ。次々と娯楽を奪われていく、中国のオタクたちの心境やいかに…。

文=大上賢一

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Benzoix / PIXTA

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