「してもしても、もっとしたい」44歳女性が出会い系にハマるまで

OTONA SALONE



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性に奔放な女性は、ただただ愉しんでいると思われがちだ。けれどサワコさん(44歳)の遍歴を聞くと、決してそうではないと思わされる。

「私、本当に”したがり”なんです」と言う。出会い系サイトを通して次々と男性と会う原動力が、性欲であることは間違いない。

けれどその結果がいつも満足のいくものとはかぎらない。セックスは相手あってのことだから、思いどおりにはいかないこともある。

【40代、50代の性のリアル #19前編】

夫ではとうてい満たされない…持て余した性欲の行方


横浜市在住のサワコさんは、結婚18年目になるまで一度も不倫をしたことがなかった。したいとも思わなかったし、夫とセックスはしていた。

「夫との交際がはじまったころは、週5ペース。それが週1になって物足りなくはありましたが、そのころになると回数より内容に不満がありましたね。夫は自分がイクと寝てしまう。正直、性欲を持て余していました」

はじめての婚外セックスを後押ししたのは、肉体的な不満だけではない。ひとつ屋根の下に住みともに子育てをするパートナーとしての不満が大きかった。

「夫は仕事こそ真面目にしていますが、子どものことは私任せ。私の帰宅が遅くなる日は、私が事前に用意しておいた夕飯を食べさせるなど、お願いしたことはやってくれます。でも、学校行事やPTA、あと上の子に疾患があり定期的に通院していて、それについて調べたり付き添ったりするのも全部、私。周囲の家庭を見ていると、お父さんが育児にそれなりにコミットしている。あれ、なんでウチは何もしてくれないんだろう、と思っちゃって」

チャラいけど、魅力的。復職して出会った「仕事ができる男」


恋人として交際しているときは、なんていい男だろうと思っていた。しかしそのとき感じていたおおらかさは、幼稚さの裏返しだった。子どもの進学など、大事なことを話し合おうにも、夫には理解している節もない。

上の子が保育園の年長になったころ、サワコさんはフルタイムで働く契約社員となり、社会復帰した。

「職場の男性がすごく”ちゃんとして”見えたんです。スーツを着こなして、ビジネスマナーもしっかりしていて……夫のことがどんどん色あせて見えました」

マサキさんとは別の部署なのに、よく目が合った。サワコさんは線が細くはかなげで、日本画から抜け出してきたような美貌。彼女を気にしていた男性社員はひとりやふたりではないと思われる。

そのなかでサワコさんもマサキさんに惹かれていったのは、自他ともに認める優秀な人材で、スポーツマン、ちょっとチャラいところはあるけれど、魅力にあふれていたからだ。地方支社から単身赴任で出向中、という身軽さもよかった。

家族に嘘をついて出かけた夜、初めて婚外セックスをした


「ふとしたきっかけで距離が縮まり、ふたりで会うようになって、私は『この人としたい!』と強く思いました。向こうも同じことを思っているのって、わかりますよね。はじめて彼とホテルに行ったときは、いっそつまんないセックスであってほしいと願いました。ハマッてしまうのが怖かったから。でも実際してみたら、すごくよかったんです」

嘘がヘタだから、婚外セックスは無縁だと思っていた。その日は休日だったが、「友だちが急に上京したからご飯に行く」と夫に言って、疑われることはなかった。

これが成功体験となり、予想どおり彼とのセックスに溺れていくかと思いきや……。

「よかったのは、最初だけでした」

と苦笑い。彼から声がかかると、サワコさんは仕事終わりに電車で1時間をかけて彼のマンションに行く。

「まず彼が横になり『舐めて』からはじまって、会話もなく挿れて、出して、終わり。いちゃいちゃしたいんだけど、くっつかせてもくれない。私って彼にとって何なんだろう……と思うのですが、そんなこと口に出すと面倒くさいと思われるだけじゃないですか。でも、彼に求められるのはうれしくて、ずるずる会いつづけました」

出会い系サイトを使いはじめてわかった。セックス以外は求めない


関係は、唐突に終わる。彼がヘッドハンティングされ転職し、地元に帰ってしまったのだ。

求めていた形ではなかったとはいえ、彼とのセックスがサワコさんの”したがり”を刺激したのだろうか。ここからサワコさんは、出会い系サイトを利用して、数々の男性と会うようになる。

「私はセックスしか求めていなくて、濃密な時間を過ごしてホテルを出たらサッとお互いの日常に戻るという関係を求めていたのですが、『まずはお茶でも』『会っているときは恋人気分で』なんてことを言われます」

男性らの気持ちも、わからないではない。待ち合わせ場所でサワコさんとはじめて会った男性らは、まず「こんなきれいな奥さんに出会えるなんて」と息を呑む。そこから「独占したい」「もっと深い関係になりたい」と欲望が膨らんでいくことは、容易に想像がつく。

でも、継続して関係を持ちたい人なんていなかった


「イヤじゃなかったらこのままホテルに行きましょう、と促すんですが……。あまりにみなさん熱心に誘ってくるので、一度ある男性と映画を見てご飯を食べるというデートもしてみました。でも、お食事や映画は趣味の合う女友だちといくほうが何倍も楽しい、と再認識しただけに終わりました」

男性とはセックスだけ愉しめればいい。だがこれが、シンプルなようで案外むずかしい。

「私は誰が相手でもだいたいは気持ちよくはなれるんですけど、継続して会いたい人なるとなかなかいない。触り方がいまひとつとか、体臭がちょっと受け入れられないとか、顔が好きになれないとか……私、ひどいですね」

ひどい、ということはないのではないか。セックスをする相手というのは、理屈だけで選べないところもある。

リスクはあってもやめられない、理想のセックスを求めて


「その場かぎりなのだとしてもセックスって詰まるところはコミュニケーションで、顔や身体を含め、そこにいるその人を愛おしいと思える相手でないと、心底愉しめないんです。あとプロフィールでタフさを自慢していても、私の”したがり”に最後まで応えてくれるほどの人っていなくて。終わったあとグッタリ動けなくなるくらい、してほしいのに。そんな理由で、1回限りの人が多かったです」

理想のセックスを求めて、週に2回は男性と合う。相手は慎重に選んできたが、執着してストーカーまがいのことをする男性もいた。リスクは常にある。それでもやめられなかったのは、なぜだろう。

仕事、子育て、家事…セックスで現実を忘れたいんです


「現実逃避したかったんだと思います。子どもの病気や進学のことで考えなければいけないことが多くて、でも夫とはそれを共有できず、話も通じない。私は極力わかりやすく説明して夫の意見を求めるのですが、かえって反発されてしまう。仕事と子育てと家事とで忙しすぎて、メンタルの調子を崩したこともあります。セックスしているときだけ、頭が真っ白になるんです」

サワコさんにとってのセックスは、家庭、仕事から離れて自分を取り戻せる、サードプレイスのようなものでもあるのだろう。であればこそ、安定した相手と安心して愉しめる関係を築きたいと願うのは必然だ。サワコさんにその日はくるのだろうか。

後編ではこのあとのサワコさんのお話を。

当記事はOTONA SALONEの提供記事です。

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