中国の“ゲーム規制”は正義?「ゲーム依存は危険」と認識できないゲーマーたち

まいじつ


(C)Roman Samborskyi / Shutterstock

8月30日、中国でゲームに関する規制が強化されたと報じられ、ネット上で大きな話題を集めている。

日本時間30日、中国政府のコンテンツ産業管理部門である国家新聞出版署は、「未成年者がオンラインゲームにふけることを効果的に防ぐためのさらなる厳格な管理に関する通知」を発表した。これにより、全てのオンラインゲーム企業は、金・土・日・祝の20~21時にしか未成年ユーザーへのサービス提供ができなくなる。

中国政府は2019年、平日のオンラインゲームプレイは1.5時間、金・土・日・祝は3時間までとする規制を設けており、今回はこれが強化された形に。企業はゲームの依存症防止システムを設定し、未成年のプレイを防ぐため、本人確認を厳格にすることも義務付けられている。また、8月には国営の新華社通信が「ゲームは精神的アヘン」とも表現しており、その危機感が感じ取れるだろう。

この他国の出来事に、日本のゲーマーたちは内政干渉の超大激怒。しかしその怒りとは裏腹に、この規制は子どもたちの健康・将来を守る上ではやむを得ないようなのだ。

「ゲーム依存の子どもの実態をつづった『危機にある子育て環境』の著者で診療科医・増田彰則先生は、その深刻さについて『麻薬中毒に似ている』と警鐘を鳴らしています。心療内科医・岡田尊司先生も、著書で『ゲームは脳の麻薬』と指摘し、『デジタルヘロイン』と名付け、その危険性を主張。同様の研究は無数に存在しており、もはやゲーム依存の危険性は厳然たる事実なのです」(ITジャーナリスト)

「ゲームは危険」という認識から逸脱するゲーマー


「2016年、WHO(世界保健機関)は30年ぶりの改訂で『ゲーム障害』を新たな病気として認定しました。WHOと共同研究を行った国立病院機構久里浜医療センターの報告によると、オンラインゲームは理性を司る前頭前野を機能低下させ、欲望や衝動を司る辺縁系を優勢にします。つまり、ゲーム依存がキレやすく感情的になることは、医学的に証明されているのです。同調査における脳のMRI写真によると、ゲーマーの脳はゲームのキャプチャ画像を見ただけで反応。ギャンブル依存やアルコール依存の脳に極めて酷似した動きを見せています」(医学誌編集)

こうした各研究からも、ゲームが麻薬と同等に有害であり、〝ゲーム依存は薬物依存と似ている〟という事実は論を俟たないだろう。ゲーマーたちの怒りは、感情論の私怨と言うほかない。

「子どもの脳は大人と違って成長途上。その将来を潰してはなりませんし、麻薬が言語道断なら、同様の中毒性・依存性があるゲームも規制されて然るべきなんですよ。ネットで猛批判を浴びた香川県や中国も、少々やり方は荒療治かもしれませんが、未来ある子どもを守る意味では正しい判断でしょう。皮肉にも、ゲーマーが香川・中国を叩く光景は『ゲーム依存は前頭前野が退化し、感情的になる』ことを証明しています」(同編集)

覚せい剤取締法違反で逮捕された清原和博は、現役時代「覚せい剤うたずにホームラン打とう」という啓発ポスターに出演していた。これになぞらえ、ゲーマーたちにはこの言葉を贈りたい。「キャラクターより感情をコントロールしよう」。

当記事はまいじつの提供記事です。

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