絶叫!玄関に毛虫がみっちり整列。殺虫剤を使ったらさらに地獄だった

女子SPA!

 虫が苦手な人にとって、その姿を視界に入れるだけでもつらいもの。しかし今回は、「家の玄関や庭の木がびっしりと“ある虫”に占拠されてしまった」という、鳥肌モノの話を聞きました。

※非常に刺激の強い話なので、虫の苦手な方は特にご注意ください。

被害に遭ったのは、前田瞳さん(仮名・33歳)とその家族。前田さんは当時、関東地方にある空き家になってしまった祖父母の家で一人暮らしをしていました。

◆50万本もの“毒針毛”を持つチャドクガの幼虫

家を占拠した大量の虫とは、ズバリ「チャドクガ(茶毒蛾)」の幼虫である毛虫。卵のときから成虫、そしてなんと死骸に至るまでずっと毒針毛を持っている、人間にとってはなんとも厄介な虫です。ちなみに、毛虫1匹にある毒針毛はなんと50万本ほど! と言われています。

主にツバキやサザンカなどのツバキ科に発生するチャドクガの幼虫は、基本的に仲良く集団行動。びっしりと団子状に密集しており、葉をめくったその一面がすべて幼虫に覆われていた……といった形で目にすることが多いよう。

想像するだけでゾッとしますが、幼虫が発生しやすい時期は年に2回。5月~6月と、そしてちょうど今の時期に当たる8月~9月も要注意だといいます。

◆毛虫に刺されて、母の腕がボンレスハム状態に

「これは去年の話です。うちは古い一軒家で、玄関を開けてすぐ目の前にツバキの木があります。私は通勤に使う自転車をその木の前に停めていたのですが、梅雨を過ぎたころから手の甲や腕にぽつぽつと、赤くてかゆい発疹が目立つようになって……。元々アトピーに悩んでいたので、『また再発しちゃったかな』とそのときはあまり気にしていませんでした」

と、ゆっくりと“異変”に気づき出したという前田さん。これがチャドクガの被害だったのかは定かではありませんが、ふわっと風に舞った毒毛で、軽く被害に遭うこともあるのかも? と語ります。なんでもチャドクガは、一度に100個ほど産卵するとか。前田さんの知らないところで、庭の至るところに産みつけられていたであろう卵。やがて孵化(ふか)して……最初の被害者は、庭の手入れをしに来てくれていた母親でした。

「庭の草取りをしてくれていた母の両腕が、昔ながらの赤いボンレスハムのようにパンパンに膨れ上がっていたんです。かゆみも相当ひどかったようで、1週間以上ひかなかったとか。『タチの悪い毛虫に刺されちゃったのかな?』と家族で話していたのですが、別の日に私、とんでもないものを見ちゃったんです」

◆何百、何千という毛虫の大群とご対面

そのとんでもないものとは。

「木の幹全体がゴソッと動いたのを目撃しちゃったんです。近づいてよく見てみると……」

前田さんは視力がやや悪いのですが、その日はたまたまコンタクトを付けておらず裸眼でした。うごめくツバキの木の幹ギリギリに、顔を近づけてじ~っと見ると……そこには、何百、何千(?)という数の毛虫が木の幹全体を覆っていたそうです。

「思わず本気で叫んでいました。木の皮が、木じゃないんですよ! 太いところも細いところも、すべての枝を覆うようにビッシリ・ギッチリと毛だらけの茶色っぽい毛虫に覆われていて。そしてどの葉にも一面にまた毛虫の大群が……。もう隙間なく、『なんでそんなにキレイに並ぶかね』というくらいミチミチと。虫嫌いだけでなく、集合体恐怖症の人が見ても絶対叫びますよ」

しかし、地獄絵図はそれだけでは終わりません。

◆ポトッ……、ポトッ……、ポトポトポトポト……

「もう即、近所のドラッグストアに駆け込んで、毛虫や害虫駆除用のスプレーを大量に買い込んできて。毛虫まみれの木に向けて、一気に大量発射!! すると、背後で『ポトッ……、ポトッ……、ポトポトポトポトポトポトポトポトポトポト……』と、何かが落ちるような音が聞こえたんです。振り向くと、後ろにあった木にもものすごい量の毛虫が!」

どうやら前田さんの噴射した毛虫駆除のスプレーが、風に流されて他の木も偶然直撃した模様。

「後ろの木にもびっしりと無数の毛虫がいて、一匹ずつ糸(?)を出しながら地面に落ちていって……。虫嫌いの私が、数千匹(?)の毛虫に囲まれて、なんかもう声が出なくて。気を抜いたら毛虫に囲まれたその場で倒れそうでした(笑)」

話を聞いていても、ホラー映画を観ている気分。間近で毛虫を見た前田さんも、毒針毛が飛んできてエラいことになったのでは?

「毛虫はスプレーのように毛を自由に発射するわけではないのでそれは大丈夫。じつは結構子どものころから、毛虫をめっちゃ近くでガン見したりはしてました。近づいただけではえらいことにはなりませんよ~。不用意に触ってしまったりすると被害に遭うんです」と冷静に返す前田さん。なるほど……。

◆玄関の壁に貼られた“ガムテープ?”の正体に絶叫

元気だったはずの庭のツバキの木は、もはや毛虫に食いつくされて&びっしりまとわりつかれて、全体が茶色に変色していたそうです。そんな怒涛(どとう)の毛虫地獄ラッシュですが、話はまだまだ終わりません……!

「すでに相当葉っぱは食べられていて、そこに私が撒いた毛虫駆除スプレーが効いたのか、庭で目につく毛虫はほとんどいなくなったんですよ。でも辺り一面に毛虫が落ちていて、それも相当凄まじい光景でした」

これでひと段落かと思いきや、ふと目に止まった玄関の外の壁に長さ50センチほどのガムテープが貼られていました。……ん? ガムテープ?

「家の外側の壁にも同じようなガムテープが何枚も貼られていたんです。こんなところに貼った覚えないけどな~と思ってまた近づくと、ガムテープに見えたのは毛虫の生き残りの大群。密集しすぎて、茶色の帯状になっていて、もうパッと見は本当にガムテープにしか見えなくて。その帯状の大群がモゾモゾと列をなして、玄関の隙間から家の中に入ろうとしているんですよ。ほかにも壁を這っていたり、屋根をうまく伝って大移動したりしていて。

ジブリの『となりのトトロ』に出てくる“まっくろくろすけ”の大移動のような……! まっくろくろすけならかわいいけど、それが毛虫ですからね。もうホラーですよ」

◆害虫駆除の業者さんも「よく生活できましたね」と驚き

チャドクガの幼虫(卵や成虫も含め)の厄介なところが、死んでしまっても毒のある毛の威力が衰えないというところ。風に乗って毒針毛が服にくっつくと、家の中で毛が舞ってしまったり、洗濯機でそのまま洗ってほかの服に毒針毛が移ってしまうこともあるそうです。

「駆除方法を調べると、殺虫剤をかけたあとに枝ごと切り取って焼却したりするしかないみたいです。ただうちの場合は、被害に遭った範囲が広すぎるのと、毛虫の数がすごすぎて、とても素人では対応できませんでした。だから、有料でプロにお願いして、もう木ごと思いっきり伐採(ばっさい)してもらうしかなくて……。

そのプロの業者さんに、「こんな状態で、しかも玄関前で。よく生活できましたね」と驚かれたという前田さん。

「業者さん、ゴム手袋の上に普通の軍手を重ねたり、厳重に重ね着をしたりと、真夏にもかかわらず重装備だったのですが、それでも空いている手首の部分や、ほんのちょっと出ていた肌の部分が真っ赤になっていました。毛は装備の上からでも入ってきたり布を貫通しちゃったりするそうです」

もし万が一チャドクガなどの毛虫に刺されたかな? という場合は、まずは粘着テープでかゆい場所を中心に毒針毛を取り除いてください。このとき決して、掻いたりこすったりしてはいけません。被害を広げてしまうことになります。その後に流水で残りの毒針毛を流しつつ、患部を清潔に。そして抗ヒスタミン軟膏を塗りましょう。それでも症状がおさまらない場合は、すぐさま皮膚科を受診しましょう。

「それ以来、虫嫌いが加速して、今はツバキの木に近づくのも怖い」という前田さん。あの“恐怖のガムテープ”はもう二度と見たくないそうです……。

<取材・文&イラスト 赤山ひかる>

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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