アフガニスタンで銃撃されて亡くなった医師・中村哲が、「ラジオ深夜便」で語った貴重な証言録が書籍化決定!

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株式会社NHK出版は、 2019年にアフガニスタンで亡くなった医師・中村哲の証言録『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」~中村哲が本当に伝えたかったこと』の書籍化を決定。TBS「サンデーモーニング」など各種メディアでその功績が紹介され、 注目を集める中村さんの活動について、 本人の言葉で語られる。 書籍の発売は2021年10月を予定。

自伝『天、 共に在り』から8年、 改めて注目を集める中村氏の功績

『天、 共に在り』は、 1984年よりパキスタン、 アフガニスタンで30年にわたって支援活動を続ける医師・中村哲が、 なぜ1600本もの井戸を掘り、 25.5キロにもおよぶ用水路を拓くに至ったのかを描いた。 「天」(自然)と「縁」(人間)をキーワードに、 その数奇な半生をつづった著者初の自伝として、 2013年の刊行後、 第1回 城山三郎賞や第4回 梅棹忠夫 山と探検文学賞受賞を受賞するなど高い評価を得ている。 そして中村の言葉は、 アフガニスタン情勢を理解するための貴重な資料としても広く引用され続けている。

65万人の命をつないだ医師は、 何を語ったのか

今回情報公開となった『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」』は、 中村が出演したNHK「ラジオ深夜便」の6番組より、 インタビューに答えるその肉声を忠実に再現するもの。 ハンセン病根絶計画から、 空爆下の診療所開設と水源確保事業、 そして用水路開通まで。 「長年の活動の原動力は何ですか」という問いに対して、 中村は自らを、 宮沢賢治の童話の主人公「セロ弾きのゴーシュ」にたとえた。 本書には、 本人が執筆したらおそらく触れなかったと思われる感慨や本音が随所に表れているのが特長だ。 自身について多くを語らなかった中村哲の心の内を知ることのできる貴重な証言の記録。

今、 奇しくもアフガニスタンのニュースが注目を集めているが、 その理解の一助となるとともに、 改めて中村の言葉から命について考えてほしい。

中村 哲 なかむら・てつ

1946年福岡県生まれ。 九州大学医学部卒業。 日本国内の診療所勤務を経て、 84年にパキスタンのペシャワールに赴任。 以来、 ハンセン病を中心とした貧困層の診療に携わる。 86年よりアフガニスタン難民のための医療チームを結成し、 山岳無医地区での診療を開始。 91年よりアフガニスタン東部山岳地帯に3つの診療所を開設し、 98年には基地病院PMSを設立。 2000年からは診療活動と同時に、 大旱魃に見舞われたアフガニスタン国内の水源確保のために井戸掘削とカレーズ(地下水路)の復旧を行う。 03年より09年にかけて全長25キロメートルに及ぶ灌漑用水路を建設。 その後も砂嵐や洪水と闘いながら沙漠開拓を進めた。 マグサイサイ賞「平和と国際理解部門」、 福岡アジア文化賞大賞など受賞多数。 アフガニスタン政府から名誉市民権を授与。 著書に『天、 共に在り』『ペシャワールにて』『医者 井戸を掘る』『医者、 用水路を拓く』『希望の一滴』など。 2019年12月4日、 アフガニスタンのジャララバードで凶弾に倒れる。 享年73。

写真提供:ペシャワール会・PMS

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