「活躍を期待しています」 中学生が吹奏楽でアイルランド代表チームを激励 パラ事前合宿の成田市、歓迎セレモニー開催

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 ようこそ成田へ! パラリンピックでの大活躍を期待していますー。千葉県成田市は8月18日、東京パラリンピックの事前合宿を成田市内で行っているアイルランド代表チームの歓迎セレモニーを、中台運動公園(同市中台)の陸上競技場で行った。

アイルランドの代表選手15人、コーチ、スタッフら計38人は、8月24日のパラリンピック開幕に向け13日から順次来日し、中台運動公園を拠点に調整した。

18日は、新型コロナウイルス感染症対策を実施した上で、陸上競技場のスタンドにおいて、成田市立公津の杜中学校の吹奏楽部41人が、選手への応援歌「PARA Beats! Ireland and Narita in Harmony」を演奏し、グラウンドに集まったチーム一行を激励した。

「PARA Beats!」は、アイルランドの代表的な音楽家であるドナル・ラニーさんと和太鼓奏者の林田ひろゆきさんが、アイルランド代表の事前合宿受け入れをきっかけに成田市からの依頼を受け、共作した。国籍や人種、年齢や障がいの有無といった固定観念を超えて奏で合う、パラアスリートの応援歌だ。

この日は時折、競技場のスタンドを強風が吹き抜け、吹奏楽部員が楽譜を押さえながら演奏する場面もあったが、寺村瑠梨子先生の指揮で、全員が息を合わせて熱演した。

演奏後には吹奏楽部の部長で2年生の久保田夕菜さんら3人が、アイルランドチームに向けて、「皆さんの姿に世界中の人々が熱い気持ちになると思います。とても楽しみです。自分を信じ仲間を信じ、頑張ってください。応援しています」などとスピーチした。

アイルランドチームはグラウンド側で演奏を聴いた後、エレン・キーン選手(リオデジャネイロ大会・競泳の銅メダリスト)が、スタンドに向け「歓迎にとても感謝しています。温かく迎えてもらい、成田市を第二の故郷のように感じています。良い試合を見せられるように頑張りたい」と話した。

またアイルランドチームのパフォーマンス・ディレクターを務めるデービッド・マローンさん(シドニー大会・競泳の金メダリスト)が、チームを代表し「東京パラリンピックのわれわれの最終調整の地として受け入れてもらった時から、成田市の皆さんにご尽力いただき、関係するすべての皆さんに感謝申し上げます。本番で力を発揮したいと思います」などと述べた。

最後に代表チームはグラウンド、吹奏楽部の生徒らはスタンドに並び記念撮影した。スタンドにはセレモニーに参加した小泉一成・成田市長ら市の幹部や、見学を希望した市民らもおり、記念撮影直後には代表チームがスタンド下に歩み寄り、手やアイルランド国旗を振り合って交流した。

事前合宿は8月13日から20日まで、中台運動公園の陸上競技場や体育館、プールで実施。

成田市とアイルランド・パラリンピック委員会は2018年5月、覚書に調印して、同市が東京パラリンピックのアイルランド代表チームの事前合宿地に決定した。同委員会関係者はこれに先立つ17年6月に来日し、中台運動公園など関連施設を視察。成田市に段差の解消やシャワールームの手すり設置などを具体的に指摘していた。

成田市はアイルランド代表の受け入れ決定をきっかけに、市内の宿泊施設の客室や共用部分のバリアフリー化など、車いす利用者や高齢者にやさしいユニバーサルデザインの採用を推進。共生社会の実現へ「心のバリアフリー」と「ユニバーサルデザインの街づくり」の先進的な取り組みを進める「共生社会ホストタウン」への指定を政府に申請し、19年8月に千葉県内で初めて、共生社会ホストタウンに登録された。

当記事はOVOの提供記事です。

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