やっと公開!ジブリ作品『アーヤと魔女』って実際どうなの?

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※画像は劇場版『アーヤと魔女』公式サイトのキャプチャ

 

ゴールデンウィークの公開延期の末、いよいよ本日公開となったスタジオジブリ最新作『アーヤと魔女』

そんな『アーヤと魔女』ですが、ジブリ初のフル3DCG作品ということで、実際のところ、面白いの?と思っている人もいるのではないでしょうか。

今回は、『アーヤと魔女』のあらすじや、注目のポイントなどを紹介していきたいと思います。

 

 

『アーヤと魔女』とは?

 

『アーヤと魔女』はもともと、イングランドの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんが描いた児童向け小説を原作として製作された長編アニメです。ジョーンズさんは2011年に亡くなられており、『アーヤと魔女』が遺作となりました。

ジョーンズさんといえば、いわずもがな『ハウルの動く城』の原作者であり、スタジオジブリでジョーンズさんの作品を映画化するのは、これで2作目というわけです。

『アーヤと魔女』の映像化は、宮崎駿氏がこの原作を気に入ったことからスタートしています。なので今回の映画の“企画”には、宮崎駿氏の名前がクレジットされています。

 

『アーヤと魔女』のあらすじ

『アーヤと魔女』の主人公は、タイトルにもなっている女の子“アーヤ”。

身寄りのない子どもの家に預けられたアーヤは、そのしたたかさで施設での生活を満喫していたのですが、ある日、魔女の家に引き取られることになってしまいます。

魔法を教えてもらえると期待したアーヤでしたが、魔法を教えてもらうどころか、こき使われるばかりでイライラを募らせます。ついしびれを切らしたアーヤは、黒猫のトーマスに助けを借り、魔女への仕返しを企てます。しかし、実はそんな魔女も、アーヤの出生に関わる秘密を持っていることが明らかになりますーー。

たとえ嫌なことがあっても屈せず、周りを自分の思い通りにしようというしたたかさと、歴代ジブリヒロインにはなかったような悪巧みの笑顔が痛快な作品となっています。

 

監督は『ゲド戦記』の宮崎吾朗監督

 

『アーヤと魔女』で監督を務めるのは、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏。もともとは、三鷹の森ジブリ美術館の設立に携わり、初代館長を務めていた方です。

そんな吾朗氏がアニメーション界に進出するきっかけとなったのが、2006年の『ゲド戦記』。本作は興行収入が70億円を越えるジブリ作品の中でも高い成績を残している一作であり、本作に続いて2011年には『コクリコ坂から』も監督し、こちらも興収40億円を越えるヒット作となりました。

それ以来、10年近く長編監督は務めていなかったのですが、そもそもスタジオジブリでは長編アニメの制作部門が解体されることになるので、無理もない話。その間に吾郎監督が何をしていたかといえば、TVアニメの制作でした。

2014年から2015年にかけて、TVアニメ『山賊のむすめローニャ』を、TVアニメ『シドニアの騎士』やゴジラのアニメーション映画「GODZILLA」シリーズなどを制作したポリゴンピクチュアズと共に制作しました。本作はNHK BSプレミアムにて全26話が放送されています。

『山賊のむすめローニャ』の特徴はなんといっても3DCGで制作されたということ。スタジオジブリ作品は部分的にCGを使うことは過去にもあったのですが、やはり手描きアニメーションが基本となっています。そういった背景もあり、この『山賊のむすめローニャ』のために、吾郎氏はポリゴンピクチュアズにて3DCGでアニメーションを制作することの知見を獲得していくことになります。

そして、そんな3DCGアニメの制作経験を経た吾朗氏が、再びジブリにて初の長編3DCGアニメ制作に挑むことになったのが、本作『アーヤと魔女』であるというわけです。3DCGアニメといえばディズニーやPIXARといった作品を思い浮かべる人も多いと思いますが、本作では昔ながらの手描きアニメーションを思わせる表情が描かれているなど、海外アニメとはまた違った体験ができるのもみどころ。ジブリが3DCGアニメを描くとこうなるのか!という発見をぜひしてみてほしい作品です。

 

すでにTV放送済みだけど、こんな注目ポイントが?

そんな『アーヤと魔女』は、2020年12月30日にNHK総合にて、先行してテレビ放送が行われています。ニュースでも話題になっていたので、すでにこの放送を観ているという人も少なくないはず。ではすでに放送を観た人は、もう観なくていいんじゃないか……と思う人もいるかもしれませんが、なんと今回、劇場上映用に本編のアップデートが施されています。

映像や音響は、もともとTV放送基準だったものを映画基準へと改修し、さらに劇場公開用に新たなカットを追加しているというのだから驚き。「すでに観たよ」という人もその違いを楽しめる上映となっています

 

海外では先行して映画が上映されていた?

この映画『アーヤと魔女』は、海外ですでに公開済み。

アメリカでは、2021年2月3日に『Earwing and the Witch』のタイトルで劇場公開。さらに続く2月5日には、海外の映像配信サービス『HBO Max』でデジタル配信されるなど、早くも海の向こうで活躍しています。

英語での吹き替え版もしっかり用意されており、アニメーションを対象にした賞であるアニー賞においては、魔女のベラ・ヤーガ役のヴァネッサ・マーシャルさんが声優賞にノミネートされるなどの注目も浴びていました。このアニー賞では、『アーヤと魔女』はストーリーボード賞にもノミネートされており、やはりスタジオジブリ作品が今もなお海外で人気のスタジオであることが分かります。

 

今回も豪華俳優陣・音楽関係者が参加!

もちろん日本の声優陣も負けていません。当初は劇場版ではなくTVアニメの放送作品だったわけですが、映画のような豪華なキャストが勢揃いとなっています。

魔女のベラ・ヤーガ役には寺島しのぶさん、デーモン使いの長身の男マンドレーク役には豊川悦司さん、ベラ・ヤーガに使える黒猫のトーマス役には濱田岳さんといった実力派の役者陣が参加しています。主人公のアーヤ役を務めるのは、オーディションにより抜擢された、平澤宏々路(こころ)さん『貞子3D2』の安藤凪役や『浦安鉄筋家族』の西川のり子役など、2021年時点でまだ十代でありながらも数多の作品に参加しているという、こちらも注目しておきたい役者の一人です。

ベラ・ヤーガたちは、過去にバンドをやっていたという設定であるなど、音楽の要素も取り入れられているのですが、そんな劇中歌を担当するメンバーも豪華。シンガーとして、インドネシアの国民的歌手シェリナ・ムナフさんを迎え入れ、ギターにはGLIM SPANKYの亀本寛貴さん、ベースにはMrs.GREEN APPLEの髙野清宗さん、ドラムにはシシド・カフカさん、そして、キーボードはこれまでもスタジオジブリ作品を支えてきた武部聡志さんが担当しています。

ストーリー、映像、音楽に至るまで、みどころが多い『アーヤと魔女』。せっかくなので大スクリーンで堪能しましょう!

劇場版『アーヤと魔女』は2021年8月27日(金)より、全国ロードショー。
公式HP:aya-and-the-witch.jp

WRITER

  • ネジムラ89
  •        

  • 缶バッジ販売専門店「カンバーバッチ」のオーナー兼アニメ映画ライター。アニメ映画情報マガジン「読むと アニメ映画 知識が結構増えるラブレター」をnoteにて配信中。その他いろんなとこでアニメ映画話を執筆中。古今東西関係なくアニメ映画を中心とした有益な情報を多くの人に提供できるようにやっていきます。

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