東京五輪で馬を叩いた選手とコーチへの批判やまず。米女優も「馬を買い取る」と激怒

女子SPA!

 米TVドラマを中心に活躍する売れっ子女優で馬好きのケイリー・クオコ(35)が、東京五輪の近代五種の馬術競技で、馬をたたいた独代表チームを痛烈に批判。さらに、叩かれた馬を買い取る意思も示している。近代五種の独代表をめぐっては、コーチと選手が馬を何度もたたいている映像が拡散され、虐待ではないか? との声が噴出、コーチが東京大会から追放される事態に発展していた。

◆「チームは自ら恥じるべき」インスタグラムに怒りの投稿

ケイリーは、現地時間の今月13日、インスタのストーリーを投稿。今月6日に行われた近代五種女子で、独代表コーチのキム・ライズナー氏とアニカ・シュロイ選手が、競技中に飛越を拒否した馬のセントボーイを叩いたことについて強い怒りを表した。

「この不名誉なことにコメントするのは、私の義務だと感じている。これはオリンピックの障害飛越ではないわ」

「私達のスポーツがいかにひどくて、愚かで虐待的なものであると見せている。このチームは、自らを恥じるべきよ」

「あなた方、そしてあなたのチームは、あなたの国もしくはこのスポーツに誇りをもたらさなかった。あなた方が、私たちの印象を悪くしたの」

◆「ただちに私がその馬を買い取る」と宣言

米人気ドラマ『フライト・アテンダント』などでおなじみのケイリーは、子供の頃から乗馬に親しみ、馬好きで知られる。実は、彼女の夫カール・クックは馬の調教師だ。

それだけに、今回の出来事によって馬術のイメージが悪くなってしまったことにも怒りを覚えているようで、「これは、私たちがやっているスポーツではない。この選手とコーチが汚したのよ」とも綴っている。

馬にひどい扱いをした独代表の2人に「恥を知りなさい。あなた方に関わる動物達の安全を祈るわ」と訴えたケイリーだったが、叩かれた馬のセントボーイを思うと、居ても立っても居られなかったのか、「ただちに私がその馬を言い値で買い取ります」とまで明言した。

◆コーチが大会追放された一方で「ルールに無理がある」の声も

馬術競技で飛越を拒んだセントボーイを、涙目になりながら叩き続けたシュロイ選手。そして、すぐそばで「叩け」とけしかけ、自らもセントボーイの足をパンチしたコーチのライズナー氏。2人の行為が中継映像を通して知れ渡ると、世界中から「馬への虐待では?」と批判が殺到した。

事態を重く見た国際近代五種連合(UIPM)は、試合直後の7日に声明を発表。2人の行為を非難したうえでコーチの参加資格を剥奪すると明らかにした。これにより、ライズナー氏は五輪の大会から追放されることに。また、シュロイ選手も途中まで好調だったものの、馬術競技でポイント0となり、メダル圏内から大きく後退した。

一方で、同情や疑問の声も一部から上がっている。

というのも、近代五種では自分の馬に乗ることは許可されておらず、試合の20分前に抽選で馬が割り当てられるそうだ。わずか数十分の間に、選手と馬が信頼関係を築くことが至難の技であることは間違いなく、「この競技のルール自体に無理があるのでは?」といった意見も上がっているという。

また、シュロイ選手の前には、ロシアの選手がセントボーイに騎乗していた。この選手のときも、競技でジャンプすることを拒否していたそうで、「ロシアの選手の騎乗がセントボーイに悪影響を与えた」という見方もあるようだ。

この問題はオリンピック閉幕後も尾を引き、独動物福祉団体は13日、動物への虐待行為でシュロイ選手とライズナー氏を提訴。さらに動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」も同日に、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、今後の大会から馬術競技を廃止するよう求めたことを明らかにしている。馬術競技をめぐっては、「そもそもスポーツに馬を使ってることが動物虐待では……」といった声もSNSで上がっており、今後も波紋が広がりそうだ。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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